身近な薬物のはなし タバコ・カフェイン・酒・くすり

身近な薬物のはなし タバコ・カフェイン・酒・くすり

ビジネス・実用
2,640円 (税込)

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酒,お茶にコーヒー,煙草,処方薬や市販薬……私たちはアルコールをはじめ,様々な「薬物」とともに生きている.なぜ人は薬物を求めるのか.乱用に至る人々の背後にある苦しみや生きづらさとは.精神科医で依存症研究の第一人者が,身近にある薬物の歴史や私たちの暮らしとの関わりを語る.好評ウェブ連載,待望の書籍化!

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  • カテゴリ
    :
    ビジネス・実用
  • ジャンル
    :
    社会・政治 / 社会学
  • 出版社
    :
    岩波書店
  • タイトル
    :
    身近な薬物のはなし タバコ・カフェイン・酒・くすり
  • タイトルID
    :
    1830013
  • ページ数
    :
    278ページ
  • 電子版発売日
    :
    2025年03月27日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    3MB

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身近な薬物のはなし タバコ・カフェイン・酒・くすり のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    「悪い薬物」も「良い薬物」も存在しない。問題となるのは常軌を逸脱した使用である、と本書。過去に松本俊彦先生の他の著書で「依存症は孤独の病」という言葉を目にしたが、本書でもその考えが一貫している。処方薬やアルコール度数の高いお酒、煙草やコーヒーなどを、単に「危ないから禁止!」と無闇に禁止したり、「濫用者は快楽主義者に違いない」等と決めつけて非難するのではなく、支援者や身近な人が濫用者の不安や孤独に寄り添うことが身近な薬物濫用を蔓延させない第一歩であろう。

    0
    2026年07月30日

    Posted by ブクログ

    非常に面白かった。多くの人に読んでほしい。
    「薬物の違法/合法は医学的にではなく政治的に決定される」「良い薬物と悪い薬物があるのではなく、良い使い方と悪い使い方があるだけ」「悪い使い方をしている人には、何かしらそうさせる困りごとを抱えていると考えるのが大事」
    この考え方は依存症に関連して広く言えることなのだと思う。自己責任と意志の強さみたいなものでどうにもならないことが、アルコールや薬物と人類の関わりの歴史を振り返ることでよくわかる本であった。

    0
    2026年01月07日

    Posted by ブクログ

    依存症の専門医による薬物の依存性と歴史の話。初めて知る話が多く面白かった。

    ユーラシア大陸にはアルコールと茶、アフリカ大陸にはコーヒー、アメリカ大陸にはタバコ、人類は薬物とともに生きてきた。

    本書の主張は以下の3点に集約される。
    ・薬物の違法/合法は医学的にではなく、政治的に決定される
    アルコールが合法で大麻が違法なのは薬学的ではなく政治的な理由による。
    ・「よい薬物」も「悪い薬物」もなく、あるのは「よい使い方」と「悪い使い方」だけ
    所謂「よい薬」であるはずの処方薬や市販薬も使い方次第でさまざまな健康被害を引き起こす危険性がある。
    ・「悪い使い方」をする人は何か別に困りごとを抱えている
    労働環境や家庭環境や戦争など過酷な状況に置かれている人がそれを耐えるために薬物に頼っているケースが少なくない。

    「人類に最も大きな健康被害をもたらしている薬物のビッグスリー」はアルコール、タバコ、カフェイン。ビッグスリーほどの深刻な問題をもたらしていないにも関わらず厳しい規制の対象とされてきたリトルスリーがアヘン(オピオイド類)、大麻、コカ。本書を読むと大麻の規制はめちゃくちゃ政治的な理由で呆れる。大麻よりアルコールの方が有害な薬物なのに(「あらゆる違法な薬物をしのいで、「最悪の薬物」」)合法なのは政治的、社会的理由による。

    アルコールにせよ、カフェインにせよ、タバコにせよ、歴史上幾度も施政者が規制しようとして失敗してきたのには理由がある。大勢で集まって酒やコーヒーを飲み、タバコを吸うことは「同士や部族の結束を固く」する。人は社会的動物、互いにつながろうとする。そのよい触媒となる薬物を規制しようとするならば猛烈な反発を招くのは必然で、施政者の失脚にもつながりかねない。また規制したところで人々は別の、場合によってはより危険な薬物で代用しようとするため効果が薄い。

    最終章で紹介される幻覚成分シロシビンによるうつ病治療の研究が進んでいるという報告は「よい薬物/悪い薬物」の区別がいかに的外れかを示す。シロシビンには人為的にマインドフルネス状態を作り出し、人間の意識を改変する効能がある。すでにオーストラリアでは治療薬として承認されているという。

    自分は酒は月に二三杯、タバコはやめて8年。摂取するとだるくなる、吸える環境が減る一方、金がもったいないなどの理由から、今後の人生でこの二つの薬物と深く付き合うことはもうないと思っている。カフェインだけは別で、寝起きに飲まないと頭が回らない。ルイボスティーに変えて断とうとしてみたがぼーっとしてしまいつらかった。本書を読むと長生き効果や心臓疾患への罹患リスクを減少させるなど養生効果があるみたいなのでやめなくていいのかなと。うまく付き合っていきたい。

    0
    2025年05月28日

    Posted by ブクログ

    【目次】

    1.本当に有害な薬物とは?

    2.アルコール(1)ストロング系チューハイというモンスタードリンク

    3.アルコール(2)人類とアルコールとの戦い

    4.アルコール(3)人間はなぜ酒を飲むのか?

    5.カフェイン(1)毒にして養生薬、そして媚薬

    6.カフェイン(2)人類とカフェインの歴史

    7.市販薬 セルフメディケーションは国民の健康を増進したか?

    8.処方薬 医療へのアクセス向上が作り出す依存症

    9.タバコ(1)二大陸をつないだ異教徒の神器

    10.タバコ(2)社会を分断するドープ・スティック

    11.「よい薬物」と「悪い薬物」は何が違うのか?

    0
    2025年05月19日

    Posted by ブクログ

    喫煙者の精神科医の語るアディクション論として、喫煙者側としてはありがたくも面映ゆい主張などもあるが、文字通り身近な薬物を取り上げてそれらの個別的な特性などを学べることに実生活上のメリットもあろうし、人と依存との関係性やそれを取りしまる行政の振る舞いを歴史上の出来事の中で見比べたうえで、今後の我々の薬物との付き合い方というものについても考えさせられることも多い。

    0
    2025年05月17日

    Posted by ブクログ

    読みやすい薬物と人間の社会史、みたいな本です。
    この読みやすさで、薬物と人間の関係がその有害性でなく社会が規定しているという大きな話がまとまっていることに価値を感じました。

    0
    2025年05月12日

    Posted by ブクログ

    もっとも身近な薬物について。ついつい手にしていたものを病気がきっかけでやめてみた。もともと薬のアレルギーがあり、処方薬も少なめで市販薬は殆ど使わない。アルコールも飲めなくなって久しい。カフェインに関しては無防備だったと、病気になってから振り返っている。そして、喫煙者の著者がタバコについても言及する。どれもこれもすぐそこにあるものばかりだけに、そのメリットデメリットを知っておく必要がある。乱用と中毒と隣り合わせという事実に驚いている。

    0
    2026年08月27日

    Posted by ブクログ

    三宅香帆さんがオススメしていて、身近な話題で内容に興味が湧いたので購入

    アルコール、カフェイン、タバコの薬物ビッグスリーはなぜ合法で、大麻、コカインなんかはなぜ違法なのか、市販薬、処方薬の恐ろしい現実など、考えさせられる内容でした

    私は、タバコは吸いませんが、アルコールとカフェインは結構摂取します、法律で規制されるとたまりません、と言うことは依存性があると言うことを身をもって感じているのだと、改めて実感できました

    ビッグスリー、その昔は頑張って、今では考えられない手法(拷問や処刑…)規制をかけたりしていたみたいですが、依存性の強さには勝てず、知らぬうちに課税して国の財源にしたりとか…

    市販薬は古臭い成分で、まともな医者だと処方しないような成分が入ってたり、依存性を高めるため?と言わざるを得ない、不要なカフェインが混ぜられてたり、と言う話も知らなかったので驚きでした

    カタカナの成分の名前がたくさん出てきて少し付いていけないこともありましたが、知らないことだらけの内容だったのでとても勉強になりました

    再三出てきますが、「良い薬物」、「悪い薬物」という分け方はできなくて、「良い使い方」、「悪い使い方」でしか分けられない、というお話がとても印象的でした

    アルコール、カフェイン、恐ろしい部分も知ることができましたが、それでも辞めないやろなぁ、と思いました、まさに依存してるなぁ 笑

    0
    2026年04月27日

    Posted by ブクログ

    メディアにも多く露出され、依存症に関するわかりやすい解説に定評のある松本先生。新刊は“身近にある薬物”をテーマにしており、とてもおもしろかった。

    文献を根拠に、人類に影響を与えた三大薬物は、覚醒剤やコカインなどの麻薬ではなく、アルコール、カフェイン、タバコであるとして解説していく。歴史を踏まえた記述なので、薬学的な知識は全く不要。知的好奇心の赴くままに読み進められる。最近話題の市販薬の乱用に関する章もあり、読み応えがある。

    下戸で酒は飲まないが、コーヒーを1日5杯以上は飲むので、個人的にはカフェインの章が興味深かった。市販薬に関する記述も勉強になった。

    しかし、ヘビースモーカーだという松本先生。他の章は舌鋒鋭く切り込んでいくのに、ニコチンに関する記述は(自覚的と思われるが)かなり甘い。まさか駅のホームの喫煙所のデザインにまで恨み節とは(笑)。

    0
    2026年03月04日

    Posted by ブクログ

    おもしろかった!身近な薬物を中心に医学、歴史、社会構造などの観点から紐解かれていき多角的に捉えられて良かった。自分にとっては普段好んで摂取しているカフェインについて、歴史的に見るとアウシュヴィッツでの毒殺やアヘン戦争でも関わっていたことに衝撃を受けた。

    0
    2026年01月07日

身近な薬物のはなし タバコ・カフェイン・酒・くすり の詳細情報

  • カテゴリ
    :
    ビジネス・実用
  • ジャンル
    :
    社会・政治 / 社会学
  • 出版社
    :
    岩波書店
  • タイトル
    :
    身近な薬物のはなし タバコ・カフェイン・酒・くすり
  • タイトルID
    :
    1830013
  • ページ数
    :
    278ページ
  • 電子版発売日
    :
    2025年03月27日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
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