ブックライブでは、JavaScriptがOFFになっているとご利用いただけない機能があります。JavaScriptを有効にしてご利用ください。
無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
来店pt
閲覧履歴
My本棚
カート
フォロー
クーポン
Myページ
5pt
人類は火星へ火星へと寄せ波のように押し寄せ、やがて地球人の村ができ、町ができ、哀れな火星人たちは、その廃墟からしだいに姿を消していった……抒情と幻想の詩人が、オムニバス中・短篇によって紡ぎあげた、SF文学史上に燦然と輝く永遠の記念碑。新たな序文と二短篇を加えた〔新版〕を底本とする電子書籍版登場。
アプリ試し読みはこちら
Posted by ブクログ
地球の人間が火星を訪れ、人間のための世界を作り、去っていく経過を描いた連作短編集。そしてブラッドベリやっぱりすごい、登場人物は皆生き生きと動き回り、情景がくっきり浮かんでくる語り口。時にファンタジー、時にホラー、時にコメディ。滑稽であったり、無常感を纏っていたり、とにかく生々しく感情の色々な部分を揺...続きを読むさぶってくる短編の数々。 特に良かったのは穏やかな夏の夜を楽しむ火星人たちが人間の到来を知らずの間に知覚してしまう『夏の夜』、火星に到着した探検隊の夜を描く『月は今でも明るいが』、大焚書であらゆる本が焼かれた地球を抜け出してきた男が、火星にポーの作品に出てくる陰鬱な館をこしらえる『第二のアッシャー邸』、老夫婦のもとに地球で死んだはずの息子が現れる『火星の人』。あと傑作集に収録されていた『優しく雨ぞ降りしきる』もやっぱり好きでした。でも実際のところ、全編良かったです。良かった。
話自体は他のSF作品に比べて地味だけど、表現力がすごくて読みやすいし想像しやすくて面白い。 SFは目新しさが重要だと思ってたけど考えが少し変わった。
いろいろ寄り道しながらも、ここ最近でいちばん夢中になれた本。 ラストが ラストが! なーるーほーどー! 手法としてはもう在り来りなのかもしれないけど、怖〜。 最初は、謎系のSF感がとても面白くて読ませます。星新一さんみたいに。 なかなか火星から地球に帰ってこない地球人。だのに、翌月も、また夏にも...続きを読む、地球人たちは火星目指してやって来て… メンタルを損なわれそうなファンタジーが少しずつ短編として連なっていく。 途中私には難解になったり、すごく腑におちたり、バイロン卿の詩が現れたり。。 神父たちが、火星には新しい罪があるのではないかと、ロケットにのっていってしまうという…シュールで詩的な画が浮かぶ、2033年11月「火の玉」は、急に面白くて、なんなんだろう?? 解説を読むと、新版でいくつか短編が差し替えられたりしているそうなので、あとで納得できたけれど。 2036年の、「第2のアッシャー邸」も怖くて面白かった。アッシャー邸を作ったのは、スタンダール氏、 地球人の政治が本を焼き、「むかしむかし は、二度とこんなことは起こらない になってしまった!」と地球の社会学社たち、有名な人物たちを第2のアッシャー邸に招待して… 狂った地球人のせいで、火星人もだんだん絶滅していく。。 時々訳が分からなくなると、「たんぽぽのお酒」を開いて自分を励ましながら、 怖く、面白く、読み耽りました。 地球は、核戦争により自滅する! SFって、本当に予言に満ちているんですね。
これは……さすが名作、と言わざるを得ない。 わたしが生まれるずっと前に書かれてたのか……。すごい。 だけど地球人って平和ボケしてるというか何というか……歓迎されると信じ切ってるところがヌケてるというか。 火星人の方が大分上手だ。
ブラッドベリ初読みでした〜。 地球から火星への植民という、作品全体を貫くひとつの設定。それを繰り広げられるSF連作短編集。 いちおうSFだけれど、人間模様や風景の描き方がかなり幻想的で詩的で叙情的。幻想小説といった方がしっくり来る。 火星人も出てくるのだけれど、そのイメージが序盤と終盤ではけっこ...続きを読むう違う。後半では火星人は、エルフや何か人外の架空生物のよう。 年代を追うごとに火星や地球人を取り巻く状況が変化してゆくので、続きが気になりつい読んじゃう。 【ネタバレあり】 全体の大きな破滅の中にも一縷の希望があるという終わり方が『華氏451度』を彷彿とさせる。といっても、原作は未読で映画だけ観て抱いた印象なので、積んである原作も読みたい! 時代とともに改変されたとのことなので、旧版もいつか読みたい(別宅にある)。元は1999年から始まる設定だったらしい。時代が作品を追い越してしまうというのはSF作品の宿命だよなあと思う。どれくらい先を「未来」と考えるか、だね。 途中で聖職者が出てくるのが、いかにもアメリカSFという印象。SFは私は原作を読んだ数より映像作品を観た数の方が多いんだけど、必ず神父さんや牧師さんが出てきて、未知の現象への彼らの解釈を拠り所にする人々が描かれるよね。日本に置き換えてみると坊さんとか神主さん的存在なんだよなと思うと不思議な気がしちゃうよね。 噂に違わぬ詩的で叙情的な世界観でした〜。もっと読みたい!!次はやっぱり『華氏451度』かなあ
連作短編からなる火星人と地球人の物語と聞いて、漫画「2001夜物語」のような内容を想像していたけど全く違った。話の舞台を現代に置き換えても問題なさそうな話が多いからか、あまりSFらしさは感じない。寓話的な要素や風刺的な側面もあるのに、ファンタジー小説のようにスラスラと読める作品。 個人的に好きな話...続きを読むは、黒人の火星移住の物語、ウイルスで亡くなった妻子の代わりを作り上げた男の話、火星に取り残された男が偶然電話でつながった女性に恋焦がれる話。第二探検隊が精神病だと勘違いされる話も好き。テレパスの火星人の精神病症状がなかなか愉快。トムの話も好きだし、どれも独立したショートショートとして楽しめるほど面白かった。 隠居のために火星に移住した老人が語る内容が印象的。最後の話も美しいオチだけど恐ろしい。ただ、地球で戦争が勃発したからといって火星に移住した人々全員が当然のように帰っていく様子には不思議な感じがした。 故郷ってやつの引力は強力なんだなぁ。 それにしても、短編のタイトルを覚えられる人はすごいよね、さわ子!
小説って芸術だなぁと思った。なかなか分かり合えない地球人と火星人にもどかしさを感じたり、地球人同士もそもそも分かり合えないもんねと落胆したり。スペンダーとワイルダー船長のくだりが素晴らしく哲学的な流れにいくのかと思いきや、大きな流れに抗えない人間らしさ。終わりはまたアダムとイブ的な未来を想像するけど...続きを読むどうなることか。物語の始まりは2030年、終わりは2057年。なんだかその頃の地球ではリアルにこんなことが起きてそうと思ってしまった…
たしかにSFという感じはせず、どちらかと言えばファンタジーを読んでいる感じに近かった。 だが、面白いことには変わりない
読みやすかった。火星へ人類が進出していくところは白人が、ヨーロッパからアメリカへ移動したのを下敷きにしているんだろう。
誰もが大人になる前に読むべき作品。人間の悲しさがクールに構えることなく描かれている。萩尾望都は別作品で題材にしていたがこれも良い印象だった。
レビューをもっと見る
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
新刊やセール情報をお知らせします。
火星年代記〔新版〕
新刊情報をお知らせします。
レイ・ブラッドベリ
小笠原豊樹
フォロー機能について
「ハヤカワ文庫SF」の最新刊一覧へ
「SF・ファンタジー」無料一覧へ
「SF・ファンタジー」ランキングの一覧へ
万華鏡 ブラッドベリ自選傑作集
十月の旅人
試し読み
刺青の男
一五〇〇〇〇〇〇〇
一角獣・多角獣
イワン・デニソビッチの一日
歌おう、感電するほどの喜びを!〔新版〕
華氏451度
作者のこれもおすすめ一覧へ
▲火星年代記〔新版〕 ページトップヘ