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文章を書くコツは芸術的な名文を書くことではない。読みにくい「悪文」を書かないことである。では悪文はどのようにすれば防げるのか。本書は日本語文の構造的特徴を分析したうえで、書物・新聞・公的文書などから100を超える実例を取り上げ、「機能的な文章」へと洗練させる技法を紹介する。長文を避ける、結論を先に述べる、必要な主語を省略しない、接続詞を濫用しない、やさしい言葉を使う……。読み手に寄り添った明快な指針とわかりやすい図解で悪文克服への道を示す本書は、時代を超えて通用する文章技術書である。
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Posted by ブクログ
コンテンツ産業(特にテキスト主体)、広告・広報系の仕事に従事している人は読んだほうがよい ※こういうのって自分の書いた文章で指摘されて初めて認識できるものだから、本を読んだだけでどこまで反映できるか(直せるか)、わからないけど。 この本に書いてあることは当たり前といえば当たり前なので、大抵の人はこ...続きを読むの本で挙がってる例を見ても、「書いてある通り、これだとわかりにくいよね。こんな下手な(わかりにくい)文、自分なら書かないわ」と上から目線で読み、そして日常で、そのわかりにくい文を生成し続ける。 (「こういう文は駄目」と頭でわかることと、実際に書かないようにすることは別ものなので。野球で150キロのボールの打ち方に関して、フォームやスイングのタイミングは頭では理解はできても、実際に打てと言われたらできないみたいなもの) ぶっちゃけ、このレベルの指摘ができる人から指摘をもらえる経験や機会を得られるかどうかが、ほぼすべてかな(よほど優秀な人でない限り)。 これは国語のテストができるとか、学校の作文や読書感想文が得意(好き)だったとか一切関係ないスキルで、普通に生きてると学ぶことのないものだしね (大学〈小中高は指導範囲的に無理〉の指導教員が論文のロジックとか接続詞の使い方を厳しく見るタイプの人だった場合、この本に書かれてるミスは身に覚えがあったり、指摘されたりしたことがある人がいるかも、という期待薄なレベル)。 ※「書く」ことと「正確に書ける」ことは異なる。なんなら、「文章書くの苦手なんです」とか言ってる人のほうが、いざ書かせると正確な文を書けることすらある。正確な文を書くことはとても難しいので(言葉が湧き出ることとは違う)、おいそれと「書くの得意なんです」とか本当はいえるものではないし、苦手だと認識できてるということは難しさを理解できているのかも。
対象格語 方向格語 位置格語 体言どめとなっていることが、文を簡潔で力強いものにし、緊迫したリズム感を生み出すのに役立っている 「の」が多いときは、・を使う 修飾語を並列関係の一方の句にかけるのは、不均衡をもたらす。 連用修飾語は用言を、連体修飾語は体言を修飾する 「は」は、所有格語と...続きを読む同様の働きを持つ。題目を提示する。 題目語を作る「は」は同じ引き出しに「は」があることをよしとしない 「は」のイキは長い 並列の語句の四原則 A・Bの語句が共通部分Cにつながる合流点が明確であること 合流点を媒介として、AからC、BからCと一定の法則でそれぞれ完璧に繋がる分に分解できる事 AとBが等価であること AとBと、なるべく等量であること 「とを」で二つ目を重ねる方がリズミカル とをがあることで、省略しなくても大丈夫かを考えられる AとBの、ここの「の」は共通の、という意味があるので文が成り立たなくなることがある。ここは、「や」を使えばいいらしい 「やを」を重ねる方が良いとされる 鯛やひらめやの舞い踊り 並列関係を示す時は、箇条書きや数式を使えば文を短くしたり、表現をすっきりさせるのに有効である 〇〇は次のとおり。数式 並列のときに、最後に─────をかくのは日本経済新聞が発祥 句点は、小文の時につけるといい。 題目語、意味の切れ目 逆に、修飾語と被修飾語の関係がわかりづらくなる時は使わない。 鉤括弧、山括弧 指示代名詞は先行のもっとも近い、先行の体言を代表する。 読者に誤解を与えるかもしれない時は、代名詞を使わないで、同じ体現を繰り返した方がいい。読者に不必要な負担をかけるかもしれない時も、同様である。 固有名詞に対して数字を使うと、誤解を招く 不具にする 執り行う 鼻持ちならぬ 人を食う 「のように」は、例えた先が同じか違うのかわからないので「とちがい」のように明確にしておいた方がいい 頭韻と脚韻が合ってた方がリズム的に良い 日本語は、二音一単位を基準にしている。二音を一泊として、二泊とか三泊とかの繰り返しがリズム感を生む。 調べはビートのまとまり 悪文と名文 悪文は潰せる。定義が簡単。社会に通用する。 名文は定義が難しい。主観による。芸術。 谷崎潤一郎は、長文ではないとあの風味のある流麗な文体は生まれなかった。口語体の文章が長たらしくなり豊満に陥りやすいこと。 いい文章は機能的である。 日本語文は枝上である 入子型構造論 文章は文の統一ある集合である。統一ある集合であるから、文の単なる羅列は文章でない。 零記号 存在してないけどあるものとして仮定すること 辞と詞は異なる 辞は文を統一するのに必要な引き手であり、詞はひきだし。詞は、事物や事柄の客体的・概念的な表現である。 辞は助動詞、助詞、接続詞と感動詞を加えたもの。 詞は体言・用言・連体詞・副詞 文は具体的な思想の表現を必要とする。 山や森、涼しいだけだと文にならない
前書きだけ読むと、当たり間違いなしの面白さ。そして解説が石黒圭先生。解説に、この本の良さは全て書かれていた。感想はこれ以上ない。
45年前の発行とは思えない文章指南本でした。悪文の修正という観点で有名作家の文章でも構わずに豪快に斬りまくる様はむしろ爽快を覚えました。なかなか集中して文章の基礎を学びなおすことはできないので、ありがたい機会でした。気づきも多くありました。指摘のあった事項を復習し、文章力向上を目指したいと思います。
長い文章を書くのは難しい 同時に長い文章を短くするのも難しい 本の文章は校閲を潜り抜けているので、明らかな悪文はないと考えていたが結構あるのね 悪文収集やってみようかなと思った
100以上の悪文と、その修正文が掲載されている。この具体性が、何よりも有り難かった。作文の分野において、本田勝一氏の『日本語の作文技術』は古典的扱いだ。それに比べて実例が多く、本書の方がしっくりときた。いずれの書籍も、さらに読み込み、参考にしながら、作文をしていこうと思った。
「分かりやすい文章が上手く書けない!」とお悩みの方に強くオススメしたい!そのくらいとても機能的で実用的な一冊。 私のように行政に携わる者にとって、簡潔で分かりやすい文章の作成力は必須のスキルと言えましょう。 では、分かりやすい文章の書き方とは?それは、その文章が一つの意味でしか解釈できないように書く...続きを読むことです。 名文を書こうとするのではなく、悪文を書かないようにしよう、と言うのが本書の大きなテーマ。 本書の解説に「名文は芸術、悪文は技術」とあるように、悪文は技術で直せるものなのです。 著者は、文章論に工学の原理を応用しながら、悪文を中心とした例文(著名な作家の文章も!)に対する修正例を示し、テクニカルに機能的な文章の書き方を説いていきます。 長文を避ける、「が」の使い方、修飾語の正しい使い方、文章の切れ目の明示…などなど、すぐに使える技術が豊富なので嬉しい。 自分自身、少しボリューム多めのレポートを今まさに作成中であり、本書で示された技術が早速役に立った、と信じています。
「悪文を語る本に外れなし」と言われて久しいが、本書は特に「文の組み立て方」にフォーカスした一冊である。 著者の主張は、全て「一義的に解釈できる頑強な文を書く」という目的に収束している。日本語の性質を熟知する著者は、文章を枝状に分解し、各語の関係性を視覚化して機能的な文章か分析する。 一般的に、...続きを読む長文は悪文であると解されている。しかし、短文は必ずしも良文ではない。悪文としないためには、機能的な文章である必要がある。機能的な文章とは、明晰に分かる文章である。著者は、工学の理論を用いて悪文を機能的な文章とするアプローチを図っている。 機能的な文章には、①意味が取れる②曖昧でない③誤解されない④読み手に手間をかけない⑤読み手に対する親切心があるという5つの特徴がある。これらに対し、悪文は①主語と述語との対応の悪さ②修飾語と被修飾語の対応の悪さ③語の選択のまずさ④句読点の打ち方の不明瞭さ⑤文脈の混同⑥無用の表現⑦バランス悪さの7つの特徴がある。 本書には様々なchipsがあり、読む度に新たな発見があるだろう。今回、私は2つの発見を得た。 1つ目は「文章はひとりよがりになりやすい」ことである。このため、多くの人々が1晩文章を置いて、翌日改めて文章を見直している。この作業をしないと、自分が言いたかったことは違うのに文章がひとり歩きをはじめる恐れがある。著者は、「書いたものは、一度客観の底に落とし、読者の立場に立って、冷静に読み直すのがよい。表現力の欠如は、そういう努力でたいがいは補えるものである。言い換えれば、表現力の欠如の大部分は作者の怠慢による」と厳しい記載がある。よく言われることだが、改めて自戒したい。 2つ目は「接続の論理」である。特に「が」は接続詞として使い勝手が良いものの、多用は「反対の反対」等を引き起こし、安易に使ってはならない。気軽に使う「つまり」は本当に因果関係になっているのか?接着剤になっていない接続詞を使っていないか?改めて、文と文のつながりを落ち着いて考える必要性を感じた。 著者は国立国語研究所の関係者である。悪文の例に法律本文を用いることもあるが、あくまで「精微すぎて本旨が伝わりにくい」例としている。一見すると悪文の例を批判する厳しい口調に思えるが、全ては「一義的に解釈できる頑強な文を書く」という目的のためである。文章の組み立て方にフォーカスした結果であり、悪意がない点には留意されたい。
日本語を構造的に分析することで、これまで無意識に見過ごしていた視点に気づかされた。読み切るのは大変だったが、それでも読む価値の一冊だと感じた。
読むのにかなり時間がかかった…… 悪文を工学的に分析する本。豊富な悪文の例に、その悪文を伝わるように修正した文を載せている。 芸術的な文を書くことよりも、悪文を書かないことの方が、ようは大事だと。
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悪文の構造 ――機能的な文章とは
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千早耿一郎
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