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普段身近に楽しんでいるカフェというものは、どのような歴史的なルーツを持っているのか、どのような文化的背景とつながっているのか、飲み物とお菓子を片手に「なるほど」と思えるような、いつものカフェタイムがちょっと楽しくなるような世界史の話。
noteフォロワー1.7万人、イタリアからカフェや美術館について発信を続ける気鋭の研究者、渾身の初著書。
装画:藤田嗣治《カフェにて》1949
※権利者の許諾を得て使用しています※
ザッハトルテはアルプスを越え、バームクーヘンは海を越えた。
ロンドンのコーヒーハウスは社会を変えた。パリのカフェは芸術を支えた。
カフェ誕生前夜から、現代の最新事情まで。
カフェとそれを取り巻く飲み物やお菓子を切り口にした歴史案内。
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Posted by ブクログ
カフェの世界史
カフェが侃侃諤諤の議論の場になることで、カフェがなければ、フランス革命も起こり得なかったと言うのは、言い過ぎかなと思いましたけど、コーヒーやカフェのない世界もやはり考えにくい。
フランスのクロワッサンのルーツがオスマントルコとの戦いにルーツがあるという話も興味深いです。
イタリアで、発想を得たスタバが、イタリアでなかなか受け入れられないというのは、面白いなと思いました。それだけ、エスプレッソやコーヒーに拘りがあるということでしょうか。
イタリアでは、1.5ユーロで、気軽にエスプレッソが飲める値段設定。カウンターとテーブル席で値段が異なるのは、同じ飲み物でも、面白いと感じました。
世界史の流れの中で、コーヒーやカフェの歴史を見ると、どちらも切っても切り離せない関係もなんだと、実感。
Posted by ブクログ
本書の冒頭で川北稔さんの『砂糖の世界史』が出てくる。
自分も1年くらい前にこの本を読んで、とても楽しかったのを覚えている。
モノから世界史を見るというコンセプトは本書も同じ。
著者はイタリア史を専門とする、まだ若い研究者のようだ。
大航海時代、コーヒーがヨーロッパに渡ったところから説き起こし、産業革命、市民革命の時代を経て、喫茶文化として根付いていくところを追っていく。
第一次世界大戦下では、コーヒー豆の流通に影響を与える。
ヨーロッパが戦場となることで行き場を失ったコーヒー豆を安く買い取ったアメリカが北欧で売りさばいて巨利を手にしたり、戦後世界恐慌時のコーヒー消費量激減に直面したブラジル政府がネスレ社に長期保存可能なインスタントコーヒーの開発を依頼したり…といったことが書かれていて、モノの世界史ならではの面白さを味わえた。
日本の喫茶店や西洋菓子メーカーの歴史にも目配りする。
ユーハイムやモロゾフといったメーカー、京都の喫茶店文化のことが出ていたが、自分にとって一番驚いたのは、カフェ・パウリスタのこと。
大正時代の作家の文章で見たことのある店なのだが、創業者の日本からブラジルへの移民輸送に協力したとしてサンパウロ州からコーヒー豆無償提供という褒賞があったため、比較的安価で、一杯のコーヒーだけの客も歓迎される店となった、ということだったらしい。
5章以降は20世紀後半の状況。
この辺りは世界史というより、コーヒービジネスの変遷といった趣。
ヨーロッパの老舗のカフェの盛衰がある一方で、ハイブランドがカフェ経営に乗り出したり、スタバを中心とした世界的チェーンの世界展開のことなどが書かれていた。
イタリアに留学経験がある著者だけに、イタリアのバール文化の話など、身近に感じられるように紹介され、読んでいて楽しいところだった。
イタリアのバールのことだけでも、十分一冊の本になりそうな気がする。
Posted by ブクログ
カフェの世界史と題されてはいるが、どちらかといえば世界史を辿るなかでカフェやコーヒーの文化に寄り道するような構成になっている。
あとがきを読むと、カフェを入り口にして歴史学への興味を持ってもらいたいという思いを込めて本書を書いたそうなので、世界史が主、カフェが従となるような形になるのは当然なのかもしれない。
世界史の記述は高校生レベルのものなので、目新しく感じることは少ないと思う。ただ、コーヒーやカフェに関しては知らないことも多かったのでおもしろい部分も多かった。イタリアのバール文化をモデルにしているスターバックスが、イタリアではなかなか受け入れられなかった話などは良かったと思う。
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