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Posted by ブクログ
東京の名門私大、四ツ葉大学のウインドサーフィンサークルの新歓コンパの三次会で、先輩に飲まされ続けた新入生の諸井保が急性アルコール中毒で死亡した。キャプテンの島本ら居合わせたサークルメンバー8人は保身のため、彼が酔って海に落ちたと偽装して口を噤む。一年後、保の実家である岡山県の山間部にある寺で営まれる一周忌法要の案内がメンバー8人にも届く。保の死に対する罪悪感や複雑な感情にけじめをつけるため彼らは一周忌へ出席することを決めるが……。
能面で顔を隠した殺人鬼によって次々に犠牲者が血祭りにあげられる、典型的なスラッシャーもので、その動機は復讐だろうと早めに察しはつく。また“岡山県の山間の集落”さらに都睦寺という寺の名からも予想がつく通り、あの津山事件をモチーフにした大量殺人事件が過去にその地で起きた―という設定にもなっている。
殺人鬼の神出鬼没っぷり(これはクライマックスで種明かし)とか、音もなく一瞬で首を切断するとかナイフの切れ味が凄過ぎるだろ(首切り浅右衛門やムッシュ・サンソンもびっくりレベル)といったツッコミどころや、「不審な点に気付いた者が殺される」とか「カップルがイチャコラを始めたら死亡フラグ」といったホラー映画で見るお約束が随所にあって、作家さんもその辺りを楽しんで書いているよなと思しい。殺害されるヒートウェーブのメンバーは因果応報だよねと思えてしまう面子ばかりなので、ややこしいこと小難しいことなどは何も考えずに愉しめるスラッシャー小説だなという感想。
但し、作中で最もグロテスクなのは殺戮シーンよりも、ラストでのある人物の言葉と行動かもしれない。
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