ナチズムの記憶 ――日常生活からみた第三帝国

ナチズムの記憶 ――日常生活からみた第三帝国

1,485円 (税込)

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3.0

第三帝国といえば、ゲシュタポの監視のもと恐怖と暴力で国民を支配したイメージがある。しかし、当時を回想する住民証言から現れるのは、ナチズムへの不満や批判ではなく、むしろ正反対の「ナチスの時代はよい時代だった」という記憶だ。ごく平凡な普通の人びとが、ナチズムとは一定の距離をおきながらも、非政治的領域のルートを通じ、政策を支持するようになる。農村ケルレと炭鉱町ホーホラルマルクという、二つの地域での詳細なインタヴュー資料を中心に、子どもや女性までもが、徐々にナチ体制に統合されていった道程をあばきだし、現代のわれわれにも警鐘を鳴らす一冊。

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    Posted by ブクログ

    ネタバレ

     ナチズムを、ヒトラーやその側近たちの政策やホロコーストに焦点を置いて見るのではなく、日常生活の人がナチズムをどう捉えたのか、市井の人々の声を拾いながら、「むしろごく平凡で、普通の人びとが、おおくのばあいナチズムとは距離をおきながらも、ナチスの政策を支持したり、ナチ体制に統合されていった」(p.36

    0
    2024年09月14日

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