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アニータは、『王都を救った英雄』と呼ばれる騎士団長ルイスの妻。愛し愛されて夫婦になった二人だったが、かつてアニータの実家が取り潰しになった際、彼女を支え、真っ赤な顔でプロポーズしてくれた彼はもういない。彼は部下の騎士や令嬢と関係を持っているらしく、その噂は町で治療魔法師として働くアニータの耳にも届くほどだ。それでも彼への愛から我慢してきたアニータだったが、そんな時自分の命が長くもたないとわかった。そこで、死ぬ前にこの関係に終止符を打とうと決意し、ルイスと離縁することにしたのだが……!? 残りわずかな人生、後悔なんてしたくない! ※電子版は単行本をもとに編集しています。
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凄い!
物凄く読みごたえがありました。最初は夫の浮気とヒロインの余命の話を中心に夫に対するヒロインの心情を複雑な機微を描いていく、その内話がドンドン国家レベルになって、まぁ一番悪いのは前国王なんですが、その前国王に踏みにじられた者が自分よりも立場の弱い者を踏みにじる、罪悪感は無い、自分が正義だと思っている。前国王も公爵も王太子も侯爵もヒロインの親や乳母さえ同じ穴のムジナ。
夫の浮気も訳がありますが、浮気は浮気、ヒロイン許せません。そりゃそうだ、浮気は浮気です。許す必要ある?
結局ヒロイン、自分の命が尽きることによって許しを与えますが複雑です。
夫は妻を愛してますがやったことは戻りません、どんな事情があっても戻りません、どんなに嘆いても戻りません、妻の後を追うことも許されません。
搾取され踏みにじられる立場の弱い者達、悲しくて美しい物語りでした。
涙が溢れて止まりません。
こんなに泣いたお話しは、本当に久しぶりです。
大きな歴史の流れの中で、翻弄された2人。
それでも、お互いが、お互いを、唯一無二の相手と認めた。
素敵な、大きな愛。
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