Posted by ブクログ
2014年11月01日
スピンオフが、時に本編をバックリと食っちゃうほど面白いってのはお約束だが、この作品も例に漏れず
『うた恋い』は百人一首、その和歌の深さ、可笑しさ、悲しさ、様々な感情を含めた良さを語っているが、こちらの『うた変』は詠み手の性格、性質、変態性をこれでもかってくらい、オープンに描いていて、詠み手に同情混じ...続きを読むりの親近感が湧くと共に、『うた恋い』を読み返す際に、それぞれが和歌に込めた想いを鮮やかに読みとれるようになれるだろう
ギャグ色が強いこちらを読むと、改めて思うが、杉田先生の絵柄は歴史系に合っている
その反面、話間の現代パロも、そのキャラの個性が反映されていて面白いな、とも思う
どの話も面白いが、私はくずしろ先生の『姫のためなら死ねる』が好きだからか、81pからの清少納言と、彼女の兄・致信(むねのぶ)のエピソードがお勧め
何はともあれ、時代が大きく開こうが、男と女の恋はいつでも前途多難ってトコは不変か