増補改訂 境界の美術史 ――「美術」形成史ノート

増補改訂 境界の美術史 ――「美術」形成史ノート

1,705円 (税込)

8pt

4.0

現在の美術を作り出した「境界」が引かれ、社会に浸透していく過程を、制度史的視点から捉えた画期的論集。近代において「美術」概念や日本画をはじめとする諸ジャンルは、いかにして形づくられ、純化へと向かっていったか。衝突や動揺を引き起こしつつも、五感の秩序における視覚の優位、工業社会の到来、固有の造型芸術への意志、これら三つが推進力となって「美術」は成立した。だが、その境界は画定し切ったわけではない。裂け目を孕みながら、未完の運動体として今もわれわれの目の前にある。『眼の神殿』と対をなす本書は、新たな作品創造と歴史記述の可能性へと読者を導く。

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増補改訂 境界の美術史 ――「美術」形成史ノート のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ

     「美術」と言えば、美術館の展覧会や画廊に飾られている作品を大体イメージするのではないかと思うが、少なくとも日本に関しては、「美術」という概念は明治時代になって西洋から受容されたものであると著者は言う。その「美術」という概念が意味するところを知るために、「美術」という”言葉”の成り立ちを追求していく

    0
    2023年10月03日

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