眼の神殿 ――「美術」受容史ノート

眼の神殿 ――「美術」受容史ノート

1,485円 (税込)

7pt

4.7

明治洋画の開拓者・高橋由一が構想し、遂に未完に終わった「螺旋展画閣」(1881年)。時代の力動を体現するこの構想は、あるひとつの言葉、「美術」の生成と軌を一にしていた。由一の事業着想の背景、博覧会・美術館・美術学校など諸制度の誕生、フェノロサと国粋主義運動……。入念な史料分析によって、官製訳語がいかにして成立し、定着=規範化していったか、その過程が明るみに出される。鮮烈なまでに露わとなるのは、「美術」という言葉が紛れもなく時代の分水嶺を象っていたことだ。制度論の視角から結晶化していく概念史。それは、以降の美術史研究を一変させた。第12回サントリー学芸賞受賞。

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眼の神殿 ――「美術」受容史ノート のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    日本美術史のうち明治時代における西洋美術の受容に焦点をあてた本,タイトルや前評判から感じさせる難解さ(?)はそこまでなく,美術をやる上では知っておきたい内容。

    0
    2024年11月09日

    Posted by ブクログ

    螺旋展画閣

    P.194
    …西洋近代が、中世における聴覚優位の知覚序列を視覚優位のそれに顚倒[テントウ]することによって開かれたということを想起させる。視覚の優位性というのは、ごく自然なことのように思わないでもないけれど、中村雄二郎もいうように、西洋中世においては聴覚が視覚以上に重視されていたのであ

    0
    2024年07月01日

    Posted by ブクログ

     美術史研究を一変させた衝撃の書、との腰巻の文言に惹かれて手に取った。

     まずは、明治洋画の開拓者であった高橋由一が構想した「螺旋展画閣」の紹介から始まる。美術館なのか博物館か、何を目的としていたのか。構想図や由一の文章を基に丹念に追っていく。

     第2章は、「美術」という語の起源を、これまた詳細

    0
    2020年12月30日

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