眼の神殿 ――「美術」受容史ノート

眼の神殿 ――「美術」受容史ノート

1,430円 (税込)

7pt

4.0

明治洋画の開拓者・高橋由一が構想し、遂に未完に終わった「螺旋展画閣」(1881年)。時代の力動を体現するこの構想は、あるひとつの言葉、「美術」の生成と軌を一にしていた。由一の事業着想の背景、博覧会・美術館・美術学校など諸制度の誕生、フェノロサと国粋主義運動……。入念な史料分析によって、官製訳語がいかにして成立し、定着=規範化していったか、その過程が明るみに出される。鮮烈なまでに露わとなるのは、「美術」という言葉が紛れもなく時代の分水嶺を象っていたことだ。制度論の視角から結晶化していく概念史。それは、以降の美術史研究を一変させた。第12回サントリー学芸賞受賞。

...続きを読む

眼の神殿 ――「美術」受容史ノート のユーザーレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2020年12月30日

     美術史研究を一変させた衝撃の書、との腰巻の文言に惹かれて手に取った。

     まずは、明治洋画の開拓者であった高橋由一が構想した「螺旋展画閣」の紹介から始まる。美術館なのか博物館か、何を目的としていたのか。構想図や由一の文章を基に丹念に追っていく。

     第2章は、「美術」という語の起源を、これまた詳細...続きを読む

    0

眼の神殿 ――「美術」受容史ノート の詳細情報

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

この本をチェックした人は、こんな本もチェックしています

ちくま学芸文庫 の最新刊

無料で読める 趣味・実用

趣味・実用 ランキング

北澤憲昭 のこれもおすすめ

同じジャンルの本を探す