氷山の南

氷山の南

1,001円 (税込)

5pt

4.5

新しい海洋冒険小説の誕生!

アイヌの血を引くジンは、南極海での氷山曳航計画を担う船シンディバード号に密航し、露見するもなんとか滞在を認められた。ジンは厨房で働く一方、船内新聞の記者として乗船者たちを取材して親交を深めていくが、やがてプロジェクトを妨害する「敵」の存在が浮かび上がる――。21世紀の新しい海洋冒険小説。
解説・沼野充義

※この電子書籍は2014年9月に文藝春秋より刊行された文春文庫版を底本としています。

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氷山の南 のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ 2014年10月24日

    どのように生きるべきか?どのように自然と共生すべきか?
    というちょっと難しいことを考えさせる小説でありながら、
    冒険小説やミステリーのようなワクワク感もある、読んでて楽しい本です。
    すごく価値のある本だと思う。
    読めて良かった。

    0

    Posted by ブクログ 2014年10月05日

    南極の氷山を曳航して、水資源として利用しようとする計画を担う船にこっそり乗り込むジン。様々な国籍の乗組員や港で知り合ったジムと交流する中で色々な経験を積む彼は少しずつ人として出来上がっていく感じがする。

    0

    Posted by ブクログ 2014年09月06日

    池澤夏樹の視点が基本的に大好きなせいか、とても楽しく読めた。テーマも大きく、ちりばめられたエピソードも楽しい。風力発電のお話とともに大好きな本になりました。

    0

    Posted by ブクログ 2017年04月02日

    面白かった。氷山を曳航する船に密航した少年の冒険と成長の物語。
    池澤氏の文体が短く簡潔で心地良い。
    さまざまな人に出会って、いろんな人の話を聞いて、行く先々でさまざまな体験をする様子は、まるでRPGのよう。
    それぞれのエピソードがつながっているわけではないので、次はどうなる?といったハラハラドキドキ...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2014年12月09日

    海洋冒険小説!主人公はプロジェクトの目撃者となり世界各国のそして各学問のスペシャリストと交流をはかる。解説にもあるように、日本人作家が日本語で書いてる小説にもかかわらず、海外小説の翻訳のような、日本語を喋ってるように思えない独特のリズムが面白い。自分はどこへ向かうべきか、決めるのは自分だけれど、きっ...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2014年10月04日

    解説にもあったけれど、多国籍な人たちが一つの船で協力したり、主人公と関わったりするのがとても清々しい冒険小説だった。

    0

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