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デパートでの爆弾事件のあと、入院してしまった僕のところに、いつものメンバーがお見舞いにやってくる。そこで鴻池キララが、かつて3人で解決した「リゼィエの日記」の話を語りだした。ダークミステリー第五弾!
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Posted by ブクログ
“「アンタは、呪いって信じるか?」 「鈍い?」 「ありがちなボケやなぁ」 いや、そんな「詰まらんわぁ、ホンマに詰まらんわぁ」なんて呆れられても。僕としては別にボケたつもりはなく、それがあんまりにも使われない、日常会話にはまず出てこないだろう単語だったから直ぐには思いつかなかっただけだ。 あぁ、でも―...続きを読む―ポンと手を打つ。 「そっか、夏だから……」 「なんや、その春先に湧き出る変質者に対するみたいな言い方は」 「いや、別にそういう意味じゃなくて」言いがかりですよ、それは。「シーズンじゃないですか、そういうの」” 『リゼィエの手記』の表現力が半端無い。 ぞっとするような、少し気持ち悪くなるような。 “あの大どんでん返しはいったい何を意味しているのだろうか。 普段まじめな人間ほど怒ったとき怖いという。それと同じで、リゼィエという少女の最初の印象は真面目で頭がよく、信仰心にあふれた聖女のようだった。死ぬ寸前まで神に救われる事を祈りつづけた彼女が、最後の最後に叫んだ――怨み言。 心臓がわしづかみにされたかと思うほど恐ろしかった。 本当の、心の底から這い出てきた本音だと伝わってきたから。 リゼィエという少女の本音。 極限の状態で出てきた、普段は理性とか倫理観とかで隠れている人間の本性。 純粋な……あまりにも純粋過ぎる『恨み』だ。 不幸な結末だろうと、あるいは幸せな結末あろうと、それならそれで良かったのに。なのに、この結末には、妄想とかそういった不純さが感じられない。心のどこかで、それは死に瀕した人間が辿り着いた、自分を死に追いやる世界の全てと、対照的に今もこれからも生き続けている多くの他者へ向けられる、真実の思いがあった。”
ライト……ノベル? 確かにライトノベルなんだけど、とてもじゃないけどライトとは言えません。 心理学雑学歴史入り混じり本シリーズ史上最強の複雑さ。 正直わけわからん部分もありました。 いや、おもしろいんだけどね。
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