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「……おじゃまします」僕のアパートのドアをノックも無しに開け、当然のように無言で部屋に上がり込む彼女――支倉志乃ちゃん。彼女は小学五年生。僕は大学一年だけど、志乃ちゃんがまだ小さなころから知っている。いわゆる幼なじみというやつなのだ。彼女はグリンピースが嫌いなこと以外、おとなしくて全く手のかからない良い子だ。だけど、僕には一つだけ心配な事がある。志乃ちゃんは猟奇的な事件や怪事件にだけ異常に興味を示すのだ。僕は、志乃ちゃんにはワガママでもいいから普通の小学生でいて欲しいのに。けれど、そんな僕の気持ちなんかおかまいなしに、彼女は一人で危ない事件の謎に近づいていたんだ。大学生の僕とクールな小学生の志乃ちゃんが贈る純愛系ミステリー、登場!!
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Posted by ブクログ
「人は何の為に生きているんだろう」
生まれてきたから?
子孫を残す為?
ならなぜ親は子供が自立した後死なないのか。
死ぬのが怖いから?
死ぬ理由がないから?
生きる為に生きている。
いまだ答えの出ない命題。
だが悲しいことに
生きたいという意志は、しかし死によってのみ完結される。
狂気に見せられた少女と大学生のお話。
子供向け書籍から出てる割には深い内容。
今回自分について見つめられたのはその為。
作者あとがきより
テーマは「永遠の生」、裏のテーマは「命の軽さ」です。
微妙に矛盾したテーマをどういった形で描かれているかは
読んでからのお楽しみ、ということで。
それとなく薄暗く、そこはかとなく重苦しく、
しかしなんとなく希望のある物語をお楽しみくださいませ。
Posted by ブクログ
“あぁ――まただ。
いつもいつも、邪魔をする。
いつもいつも、肝心なところでその声が『私』を引き戻す。
いつもいつも、その声に、どうしようもなく引き戻されてしまう。
だが、大丈夫。
一瞬だけ、届いていた。
僅かに指先が触れた程度だったけれど、大きな問題はない。
志乃は、ゆっくりと浮上していった。
「……い!おいっ!」
「……何?」
「大丈夫なのかよ。オマエ、いま息してなかっただろ」
唖然とした顔でこちらを覗き込む良樹を、志乃はまだボンヤリした瞳で見つめた。曇りガラスを隔てているかのように、目の前の男の顔は判然としない。この男が誰だったのかも、どうして自分がこんな場所に居るのかも漠然としていた。
だが、ハッキリと分かっていることが一つだけあった。
「デッドエンドコンプレックス。それは――」
死からの逃避?
死への憧憬?
それとも――
「……生からの乖離」”
小学五年生の少女支倉志乃は、人の死とかそういったことに対して異常なくらいに興味を示す。
彼女と幼馴染に値する大学せいの僕は、そんな彼女を守り守られ事件の真相と対面する。
結構あっさりと読めた。
志乃ははたして、普通の少女なのかそれとも。
まだあまり、よくわからない。
“だから、彼女に呼びかける。
意識して彼女を呼び止める。
「志乃ちゃんは、何が食べたい?」
「グリンピース以外」
「…………」
しかし。
帰ってきたのは、見事なまでの即答だった。
案の定といえば案の定だけれど。
あんまりにもあんまりで。
分かり易すぎるくらいに分かり易い、その答え。
それは、何も分からない彼女の、唯一理解できる嗜好だった。
思わず、苦笑がもれる。
それに対して、志乃ちゃんは「何?」と何気なく、それでも少しわかる程度に不快気な感情を込めて、僕を睨み付けてきた。真っ暗な瞳の中に、僕が映る。それに僕は、もちろん「何でもないよ」と答えたけれど、それでも苦笑は収まってくれなかった。ますます、志乃ちゃんから放たれる眼力が重くなる。
それから逃れるようにして、僕は冷蔵庫の中に頭を突っ込むのだった。
さぁて、今日は、何にしようかな、なんて考えながら。
Posted by ブクログ
富士ミスレーベルに共通して言える事は『ミステリー要素に過度に期待してはいけない』ということ。まぁ犯人がいてそれを考える、って点では十分なんですけどねw
(『麗しのシャーロットに捧ぐ』を除く。あれはガチ。)
まぁミステリミステリしたけりゃ講談社ノベルスとか読んでおけって話ですね。(あれもライト気味ですけど)
ライトノベルはイラストによるキャラへの感情移入あってナンボだと思いますのですよ。それとミステリ風味の融合が楽しいのです。
ミステリの話はさておき、内容としては中々楽しめました。「テラお約束www」的な展開も好きだったりw
やや婉曲な表現や生き死に云々の語りが目立つ感もありましたが、そこはもうキャラの動きでカバーできてたと思います。
1つケチをつけるならばシリーズ全体としての展開がやや遅いところでしょうか。5巻まで読んだけどまだイマイチ全体像が… (´・ω・`)
とはいえ6以降も買っていこうと思えるシリーズ。地味に富士ミスシリーズの中では1番好感触だったかもしれません…
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