ブックライブでは、JavaScriptがOFFになっているとご利用いただけない機能があります。JavaScriptを有効にしてご利用ください。
無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
来店pt
閲覧履歴
My本棚
カート
フォロー
クーポン
Myページ
6pt
編集とは、情報の出し入れの間の営みであり、編集工学とは、情報社会をもっとおもしろく生きるための技法である。編集工学研究所を率いる著者が情報編集術を説く。著者の原点にして頂点とも言える名著を、大幅加筆修正した増補版。
アプリ試し読みはこちら
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
Posted by ブクログ
知の編集工学とは知のマップを創ることであり、それは本のネットワークを構築してブックガイドを創ることである。 それはまさに松岡正剛氏が千夜千冊でやっていることである。
匿名
もはや錬金術では
松岡正剛の文は、いつも明晰で、理路整然としている。 地に足をつけ、私みたいなおつむゆるゆる読者にもついて行ける論理展開。 でも熱い。 さまざまな事象が、松岡の掌中で化学反応を起こして熱を発しているのだと思われる。 編集とは、素材を切ったり貼ったり並べ替えたりして、読者視聴者に提供することだと思ってい...続きを読むたのだけれど。 この話でも最初はそういう話をしていたような気がするのに、 気がついたら、あらゆる境界を越え、目の前の世界を変容させ、受け取るこちらも変容させていく、そういう作業をさす言葉になっていた。 しかもすこぶる実践的。 夢中で読んでいるのに、動きださずにいられない気分にさせられる本。 化学反応に巻き込まれて、熱を発していたのだと思われる。
#アツい #深い
私の人生のミッションには「英知の獲得」があって、継続的な目標として真理の探究というセンテンスを当てているが、本書で松岡氏が導き出した「編集」という切り口は、一つの真理ともいえる概念と言える。 世界は複雑系で、真理として一つのシンプルな統一理論にまとめるには手に余る、というのが私の現時点での結論だ。...続きを読むもしかしたらシンプルな数式なり一文にまとめられるのかもしれないが、その極度に抽象化された概念から世界のすべての具体を理解できるように繋ぐ復号化を、人間の脳の記憶力、計算力で行うにはスペック不足なのではと思う。 編集工学という、再現可能化させられそうな一つのアプローチを生み出し、研究していっているプロセスの片鱗に私はまだ衣を掠った程度ではあるが、その膨大な整理と紐づけ作業の必要性が見えてたじろいだし、未知という浪漫が薄まるような怖れもうっすらと感じる。 ポジティブな面としては、「楽しむ」というのも重要なモチベーションであることだろうか。 どんな楽しい行為も、自発的な目的意識を失った作業となっては楽しみは消えてしまうもの。 しかし人間の脳に収まりきれない知の塊に、どのようにアクセスし、どのような回路で軸索を周囲のニューロンに繋げていくかという指向・思考・試行活動は至高の嗜好でもあり、個だからこそのクリエイティブな営みだ。好奇心に任せるというベクトルと、それを許す環境が揃えば、作業から遊びへと転化させられるはずだ。と、私はポジティブに転じさせた。 本書を通してややがっかりした感覚を覚えた点としては、これだけの分野横断的な知の結晶の末であっても、世の中の多くの社会的課題の解決に至っていないという点だ。 宗教対立や、厄介な病の克服、宇宙の始まりと終わりの解明、魂がどこから来るのか、資本主義の克服、エネルギー問題の解決、戦争の回避のような、そういった多くの解決したい課題がある中に、分野を横断する英知が化学変化を起こして新たな1を生み出す効果があるのではないか、はたまた、これまで誰も思いつかなかった学問の組み合わせによる画期的なアナロジーの活用によって社会的課題を解決する糸口があるのではないか、そういった仮説を、半ば夢のように願っていたのではあったが、世界を変えるほどのアクションにまでは届かなかった。 松岡氏ほどの知の巨匠をもってしても。 あるいは、その知の結像の果てに選ばれた行動原理は、社会的課題の解決に尽力する、という以上に、まずはその火種を生み出し、諸分野の各専門家にその火を分けることだったのかもしれない。 知れば知るほどその深さ広さに気付き、さらに手を伸ばしたくなる。惜しくも昨年2024年8月に亡くなられてしまったが、松岡氏のこと自体もまた興味の一対象となった。 自分なりの編集にあたる答えを探っていきたい。
編集とは、どこかコンピュータの処理と似ているところがある 入口⇒編集⇒出口 入力⇒処理⇒出力 切り貼りが編集とおもっていたが、偽コンピュータ的ななにかと感じたが、ひと言ではいえない 1 本書は「世界」と「自己」をつなげるためのもの 2 世界と自己を関係づけるにあたっては、さまざまな編集技法を駆...続きを読む使してみることは有効である 3 編集的世界観を持ち続けることを一貫して提案している 4 世の中の価値観とは絶対的なものではない 5 本書では、物語編集力の有効性を特筆している 編集技法とは ・アナロギア 類推 ・ミネーシス 模倣 ・パロディア 諧謔 モットとは ・生命に学ぶ ・歴史を拓く ・文化と遊ぶ 編集とは、該当する対象の情報の特徴を読み解き、それを新たな意匠で変化させ、再生をするもの 言葉は何かを示すための道具(記号)である 頭の中には、<単語の目録>と<イメージの辞書>ができあがっていく ⇒単語リストが樹木状につながっていく(有限状態モデル、マルコフモデル) 編集の遊び ・アゴーン 競争 ・アレア サイコロ遊び ・ミミクリー 真似っこ ・イリンクス めまいを伴う遊び、くるくる回転 編集の入口 ・タイトルやヘッドライン 情報の蓄積・記憶 ・短期記憶 ・長期記憶 ・リハーサル記憶 ・エピソード記憶 記憶のメカニズム ・注意が重大な契機をつくる ・記憶と再生は、カテゴリーやプロトタイプの役割が大きい ・フレーム、スキーマが脳に関してかかわっている ・要約、編集的情報圧縮をしている ・記憶と再生のメカニズムは、様相が関与しているのではないか 編集の8つのプロセス ・区別する ・相互参照する ・方向をおこす ・構えをとる ・見当をつける ・適当と妥当 ・含意を導入 ・語り手を突出させる 5つの編集方針 ・時間的編集 ・場面的編集 ・文脈的編集 ・律動的編集 ・手続的編集 序破急は、伝統的文化の前提 世界観 まずはこの世とあの世 物語の母型、ナラティブ・マザーが、世界に物語バージョンが伝播していく モールド、アーキタイプとしての物語 女性 母系社会に伝われば神となり、男系社会に伝われば、アダムとイブになる リンゴ その象徴的な果物、最後にリンゴを食べるのが、西洋社会の日常 電子の中の編集 ・事実としての知識 ・判断としての知識 ・推論にのる知識 ・排除される知識 ・融合する知識 知の編集工学 増補版 著:松岡正剛 朝日文庫 目次 新装版に寄せて Ⅰ 編集の入口 第一章 ゲームの愉しみ 1編集はどこにでもある 2連想ゲームの中で 3情報はつながっている 第二章 脳という編集装置 1考え方とは何か 2分節する情報 3記憶と再生のソフトウェア 第三章 情報社会と編集技術 1ずっと前からマルチメディアだった 2経済と文化を重ねる 3歴史の中のエディターシップ Ⅱ 編集の出口 第四章 編集の冒険 1記号から意味 2編集工学の夢 3編集技術マトリックス 第五章 複雑な時代を編集する 1世界モデルが摩耗している 2物語の秘密 3エディトリアリティの発見 第六章 方法の将来 1電子の中の編集 2編集の創発性 3縁側の編集へ あとがき 解説 山口昌男 新装版解説 大澤真幸 ISBN:9784022620835 出版社:朝日新聞出版 判型:文庫 ページ数:400ページ 定価:1150円(本体) 発売日:2023年10月30日 第1刷発行
単行本初版は1996年7月刊行。 松岡氏の提唱する「編集工学」入門編で、文章は分かりやすく、説明も非常に丁寧。 よって「客観的事実をそのまま伝えるなんて、しょせん不可能なのだ」という記述に共感したり、「編集とは該当する対象の情報の特徴を読みとき、それを新たな意匠で変化させ、再生するものだ」という鮮や...続きを読むかな定義に感心したりするだけで楽しかった。 一方で、松岡氏の構想があまりにも壮大で、全体像がつかめたという感覚はない。 堂々と星5評価できる読み手に成長したいものだ。
知の編集工学:松岡正剛から学ぶ、ロジカルシンキングを超えた思考法 松岡正剛さんは、日本を代表する編集者であり、思想家です。その松岡さんが提唱する「編集工学」とは、情報を単に整理するのではなく、情報を編集し、新たな意味や価値を生み出す思考法です。 本書では、編集工学の基本的な考え方から、具体的な方...続きを読む法論まで、多岐にわたって解説されています。 編集工学とは? 編集工学とは、情報を「編集」することで、新たな意味や価値を生み出す思考法です。 ここでいう「編集」とは、単に情報を整理したり、並べ替えたりすることではありません。情報を組み合わせ、関連付け、解釈することで、新たな視点や発想を生み出すことを指します。 例えば、本書では、編集工学の実践例として、以下のようなものが挙げられています。 情報を「型」にはめてみる 情報を「組み合わせ」てみる 情報を「ずらし」てみる 情報を「反転」させてみる これらの方法を用いることで、私たちは、日常やビジネスにおいて、より深く、多角的な思考をすることができるようになります。 編集工学を学ぶ意義 私が本書を読んで最も感銘を受けたのは、編集工学が、単なる思考法ではなく、生き方そのものであるということです。 松岡さんは、編集工学を学ぶことで、私たちは、情報に溢れる現代社会を、より自由に、そして豊かに生きることができると説いています。 本書を読むことで、私たちは、以下のような力を得ることができます。 情報を鵜呑みにせず、自分の頭で考える力 多様な視点から物事を捉える力 新たな発想を生み出す力 自分自身の思考を編集し、成長させていく力 これらの力は、私たちが、変化の激しい現代社会を生き抜く上で、必要不可欠なものです。 『知の編集術』について また、松岡正剛さんといえば、『知の編集術 発想思考を生み出す方法』も有名です。 『知の編集術 発想思考を生み出す方法』は、編集工学の実践編とも言える書籍で、具体的な事例を通して、編集工学の方法論を学ぶことができます。 『知の編集工学』と合わせて読むことで、編集工学への理解をより深めることができるでしょう。 さいごに 『知の編集工学』は、ロジカルシンキングという言葉は聞いたことがあるが、実際にどういう意味かよくわかっていない人や、日常やビジネスにおいて深い思考をしたいが、どうすればよいのかわからない人にこそ読んでほしい一冊です。 本書を読むことで、あなたの思考は、より深く、そして豊かになるはずです。 ぜひ、あなたも『知の編集工学』を手に取り、編集工学の世界に触れてみてください。
レビューをもっと見る
新刊やセール情報をお知らせします。
知の編集工学 増補版
新刊情報をお知らせします。
松岡正剛
フォロー機能について
「朝日文庫」の最新刊一覧へ
「ビジネス・経済」無料一覧へ
「ビジネス・経済」ランキングの一覧へ
アジアを学ぶ、日本で遊ぶ【千夜千冊エディション 4冊 合本版】
花鳥風月の科学
感じるサイエンス【千夜千冊エディション 4冊 合本版】
宗教と資本主義・国家 激動する世界と宗教
昭和問答
試し読み
白川静
スペシャルガイド ・オブ・「千夜千冊エディション」vol.1~12
世界のほうがおもしろすぎた
「松岡正剛」のこれもおすすめ一覧へ
一覧 >>
▲知の編集工学 増補版 ページトップヘ