【感想・ネタバレ】知の編集工学 増補版のレビュー

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Posted by ブクログ 2023年10月18日

編集とは、どこかコンピュータの処理と似ているところがある

入口⇒編集⇒出口
入力⇒処理⇒出力

切り貼りが編集とおもっていたが、偽コンピュータ的ななにかと感じたが、ひと言ではいえない

1 本書は「世界」と「自己」をつなげるためのもの
2 世界と自己を関係づけるにあたっては、さまざまな編集技法を駆...続きを読む使してみることは有効である
3 編集的世界観を持ち続けることを一貫して提案している
4 世の中の価値観とは絶対的なものではない
5 本書では、物語編集力の有効性を特筆している

編集技法とは
・アナロギア 類推
・ミネーシス 模倣
・パロディア 諧謔

モットとは
・生命に学ぶ
・歴史を拓く
・文化と遊ぶ

編集とは、該当する対象の情報の特徴を読み解き、それを新たな意匠で変化させ、再生をするもの
言葉は何かを示すための道具(記号)である
頭の中には、<単語の目録>と<イメージの辞書>ができあがっていく
⇒単語リストが樹木状につながっていく(有限状態モデル、マルコフモデル)

編集の遊び
・アゴーン 競争
・アレア サイコロ遊び
・ミミクリー 真似っこ
・イリンクス めまいを伴う遊び、くるくる回転

編集の入口
・タイトルやヘッドライン

情報の蓄積・記憶
・短期記憶
・長期記憶
・リハーサル記憶
・エピソード記憶

記憶のメカニズム
・注意が重大な契機をつくる
・記憶と再生は、カテゴリーやプロトタイプの役割が大きい
・フレーム、スキーマが脳に関してかかわっている
・要約、編集的情報圧縮をしている
・記憶と再生のメカニズムは、様相が関与しているのではないか

編集の8つのプロセス
・区別する
・相互参照する
・方向をおこす
・構えをとる
・見当をつける
・適当と妥当
・含意を導入
・語り手を突出させる

5つの編集方針
・時間的編集
・場面的編集
・文脈的編集
・律動的編集
・手続的編集

序破急は、伝統的文化の前提 

世界観
 まずはこの世とあの世

物語の母型、ナラティブ・マザーが、世界に物語バージョンが伝播していく
 モールド、アーキタイプとしての物語
 女性 母系社会に伝われば神となり、男系社会に伝われば、アダムとイブになる
 リンゴ その象徴的な果物、最後にリンゴを食べるのが、西洋社会の日常

電子の中の編集
・事実としての知識
・判断としての知識
・推論にのる知識
・排除される知識
・融合する知識

知の編集工学 増補版
著:松岡正剛
朝日文庫

目次

新装版に寄せて

Ⅰ 編集の入口
第一章 ゲームの愉しみ
 1編集はどこにでもある
 2連想ゲームの中で
 3情報はつながっている
第二章 脳という編集装置
 1考え方とは何か
 2分節する情報
 3記憶と再生のソフトウェア
第三章 情報社会と編集技術
 1ずっと前からマルチメディアだった
 2経済と文化を重ねる
 3歴史の中のエディターシップ

Ⅱ 編集の出口
第四章 編集の冒険
 1記号から意味
 2編集工学の夢
 3編集技術マトリックス
第五章 複雑な時代を編集する
 1世界モデルが摩耗している
 2物語の秘密
 3エディトリアリティの発見
第六章 方法の将来
 1電子の中の編集
 2編集の創発性
 3縁側の編集へ

あとがき
解説 山口昌男
新装版解説 大澤真幸

ISBN:9784022620835
出版社:朝日新聞出版
判型:文庫
ページ数:400ページ
定価:1150円(本体)
発売日:2023年10月30日 第1刷発行

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