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本の良し悪しは、読まなくても分かる。なぜなら「いい本」には、オビから奥付まで随所に工夫が凝らされているから――。「1頁が存在しないのはなぜか」「目次と索引こそ技量が問われる」「余白の意味」「明朝体の美しさ」「本文紙は白ではない」など、数々の名著を手がけた編集歴四十余年のベテランが、本づくりについて縦横に語る。“電子書籍元年”と言われる今こそ伝えたい、昔ながらの「紙の本」の知られざる魅力!
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Posted by ブクログ
編集の仕事の面白さ、不思議さがよくわかる一冊。本に対する見方が変わります。 本を読むとき、その内容ばかりを気にしているような気がするけれど、実はそうではない。内容の良し悪しはもちろん重要だけど、内容を気持ち良く読者に伝えるためにはいろんなことが工夫されている。 本のサイズ、紙の種類、フォント、文...続きを読む字の大きさ…。とにかくいろんなことが、工夫されている。本を読むとき物理的にいちばんよく見える部分になされている工夫なのに、いちばん見逃されている工夫。 でもきっとそれは、見逃されてしまうくらいのものがいちばん読者にとって自然で心地よいものだからなのだろう。逆にいろいろ気になってしまうようでは、編集者が正しく仕事ができていないということになるのだろう。 何より、著者の「本」に対する愛や思い入れが感じられる。手元の本を、編集者の視点で読み返したくなる、本をもっと大切にしたくなる、そんな本でした。
テキストだけべたっとあってもそれは材料だけがそこにある。これを一つの料理のように、飾り付け、中身の味を調え、満足する「もの」として売る。それが本だ。 確かにCDの売り上げは減った。でも編集者ががんばれば本はそのまま残るかもしれない。 あの手にしたときの重量・におい・見やすさなど著差のような編集者がい...続きを読むて生まれてくるものだと思う。 電子所駅には負けない。
精神論は基本的にない。徹底的に細部にこだわった技術論。素晴らしい。 例えば縦組中に現れる英文字はポイントを0.5程度落とすといい。これは知らなかった。今度試してみよう。 写真は小口側上部に。こんな原則は知らなかったが、大筋そのようにしている。やはりそうなのかと言う感じ。 奥付けは左ページに。これは守...続きを読むれない。そういう余裕はない。 キリがない。。 一番驚いたのが校正は編集者の仕事ではないということ。これは大手固有の話ではないか。
編集者なら読んでおいて損はない。単に自慢話ではなく、印刷や紙、レイアウトなど、汎用的な話が多く、役立つ。
なぜコピーした本の活字は読みにくいのか。また電子書籍はよみにくいのか。モノとしての本をさぐることにその答えがあった。今の時代だからこそ読む価値があるのでは。一昔前では単なる雑学本になってしまっていただろう。 ・一次元の原稿を三次元に、の章全般 ・校正にお金をかけない(時には全く)出版社が多いのは残...続きを読む念。その通り。
本の良し悪しは、読まなくても分かる。なぜなら「いい本」には、オビから奥付まで随所に工夫が凝らされているから―。「1頁が存在しないのはなぜか」「目次と索引こそ技量が問われる」「余白の意味」「明朝体の美しさ」「本文紙は白ではない」など、数々の名著を手がけた編集歴四十余年のベテランが、本づくりについて縦横...続きを読むに語る。“電子書籍元年”と言われる今こそ伝えたい、昔ながらの「紙の本」の知られざる魅力。
新書というものは、どうしても実用寄り&ハウツー的指南的なものが多いので、その面白さは知識が得られて面白い、ということが主流かと思うのだが、たまに、知識としてというより、読み物として面白い、そして稀に感動すら覚える、というものに当たることがあります。 これがその稀な例の一つ。 とても面白かった! ...続きを読む平易な言葉でしっかり描写している。 その事柄を知らない人を相手にしているくどさ・啓蒙くささが感じられない。 そして対象への愛が感じられる。 いいものを読みました。 それにしてもこの最終章、ああ、なんと贅沢な「幻の本」でしょう!
新潮社に40年勤務し書籍編集に携ってきた著者が、編集者の仕事について語った本。 本はその中身だけでなく、装丁や紙の種類、文字組み、余白のとり方、ノンブルの位置など、本を読みやすくするための様々な工夫の上に成り立っている。 私も仕事柄、編集の一端は見てきたつもりだけど、初めて知ったことや、改めて認識し...続きを読むたこともあり、まるで先生に教えてもらっているような感じで楽しく学ばせてもらった。 特に、新潮文庫の上がカットされてないのは、子供のころから疑問に思っていたので、謎が解けてすっきり。 今は電子書籍の仕事にも取り組んでいるけれど、折りに触れてこの本を思い出し、「読みやすく編集する」ことの大切さを忘れないようにしたい。
新潮社で40年にわたり編集に携わった柴田光滋(1944-)による、書籍編集の紹介。 【構成】 1 本とはモノである 作りの良し悪しを見分けよう 一次元の原稿を三次元に 2 編集の魂は細部に宿る すべては判型から出発する 頁はどこから始まるの? 目次と索引は技量が問われる ...続きを読む 校正、畏るべし 3 活字は今も生きている グーテンベルクの感謝 明朝体は美しい 欧文書体はファミリーにわかれる 約物と罫線を使いこなせ 4 見える装幀・見えない装幀 紙には寸法も色も重さもある 函入りかジャケットか 表紙は最後まで残るもの 5 思い出の本から 昭和は文学全集の時代であった 十二冊プラス幻の一冊 普段あまり気にすることなく消費をしている本だが、本の設計者である編集者は一体何を目指しているのか?ということを教えてくれる一冊。 本書は、原稿の編集作業というよりは、原稿をいかに物理的な「本」するのかということに焦点があてられている。判型、段組、フォント、余白、柱、ノンブルと本の内容と読みやすさを考量して最適解を見つけることがいかに難しいか想像に難くない。編集という仕事の奥深さの片鱗を理解できただけでも読んだ価値はあった
電子書籍という、本の内容だけのデータをダウンロードして読書を楽しむような時代になりつつあります。しかし、そういう合理化や効率化でそぎ落とされてしまう部分、それは装丁で選ぶ本自体のサイズや紙質やデザインだったり、フォントのサイズや種類、配置などもそうですが、本という物体まるごとをつくりだすこと、つまり...続きを読む、受け手のことを考えて表現し楽しませるための工夫について、本書は「編集者の仕事」として紹介・説明しています。そうそう、そうなんですねえ。文庫や新書ばかりに触れていると、それほど本の体裁というものを気にしなくなりますし、それこそ電子書籍のほうが検索とか楽でいいじゃん、なんて思うようになるかもしれないですが、本そのものの物体としての魅力について、その豊かさを軽視するのはちょっと違うかな、と思いました。単行本なんかは、表紙から材質や紙質、行数と文字数など細かいところまでいろいろ考えて決定して、内容だけじゃなく、トータルでの本としてひとつの作品になります。
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編集者の仕事―本の魂は細部に宿る―
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