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日本は、いつまでアメリカの言いなりになり続けるのか。なぜ欧米の価値観に振り回され、古きよき心と習慣を捨ててしまうのか。一体、いつまで謝罪外交を続けるのか。そして、若者は何を目指せばいいのか――。日本人には、先人の勤勉な血が流れている。現代日本に過去の栄光を取り戻させるのは、強いリーダーと愛国心だ! マレーシアの哲人宰相が辞任を期に贈る、叱咤激励のメッセージ。
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Posted by ブクログ
自国に対する誇りを持つことって、自分らしく生きる上で大切なことだと思っています。 日本に対する悲観論に飽き飽きした頃に読んで、刺激を受けた本。
ルック・イースト、ジャパンに習え。日本がロールモデルとして、アジア各国に注目されていること、これは常に意識しながら、その見本たるよう頑張らなければならない。日本人ほど自虐的な国民はいないと言われるが、クヨクヨしないで自信持たなきゃいけないことを実感。日本人はどうなったら満足する日が来るのだろうか?そ...続きを読むういえば何年後にこうなりましょう!っていう元気な議論ってなされていない気がする。何年後にはこうなります、という話は多いけど。(たいてい悲惨な結末ばかり。。)
盛田昭夫氏や松下幸之助氏など、戦後の日本人が成し遂げてきたことが、アジアの国々から、こんなにも評価され、感謝されていることを理解し、日本人であることに誇りが持てた。感動した。
1981年から22年間「ルックイースト」をスローガンにマレーシアを先進国の一員へと導いた元首相・マハティール。序章は2004年に都立国際高校が修学旅行で訪れた際に彼が話されたスピーチ。彼は日本人以上に日本のことを知っているしこの国の行く末を危惧しているように見受けられる。アジアの国から見た「日本」の...続きを読む記述は新鮮だったし勇気付けられた。盛田昭夫(ソニー)、松下幸之助をとりわけ尊敬するという彼だが、日本人のくせに彼らによる恩恵を感謝する若者はあまりいない。戦後復興の目覚しさを目の当たりにした彼だからこそ今のフリーターやニートが増加の一途をたどる状況に警鐘したいのかも知れない。「フリーターが国を滅ぼす」という題はとても過激だと思ったけど、やっぱりすごく問題なんだと思う。巨大な潜在力を内包している「眠れる獅子」中国。アジアにおいては今度中国・東南アジア・日本という区分で形成されていく.これまで中国にたいしてもそこまで興味があったわけではないけど、13億人という人口と世界の真ん中に位置する地形上の優位性から間違いなく経済大国になるということは当然の帰結。そしてイスラム教を巡る宗教・テロについての彼の考え。2001年9月1日のテロについては私なりにもっと考えをまとめたいんだけど、いろんな考え方があって正直どれが正しいのか分からない。この本にあるようにアフガン侵攻がただアメリカがその権力の見せつけのためにやったテロ撲滅という大義名分のもとの空虚な戦争だったとしたならば本当にアホらしくて笑えちゃう。アメリカ政府に易々と追随する日本政府は如何なものか...。この9.11を契機にアジアの形勢も変化を見せ始めたらしい。 日本は戦争の贖罪意識から解放されるべきだ」と説くものの、旧宗主国には強硬姿勢を窺わせるのでやっぱり外交問題は一触即発のぎりぎりのラインで均衡を保つような難しいものなんだと思った。 日本の戦後史についてもっと知りたいと痛感しました。
2002年のスピーチなどを収録した、2003年に出版されたもの。 日本で有名になった、ルックイーストなどの日本への賛美があるのは第1章。 基本的に日本の反米保守に近い主張が多く、中国や北朝鮮への楽観論も目立つ。第1章だけで終わらせるのは危ない書籍。 マハティール氏のマレーシア政策については詳しく学ん...続きを読むだことがないし知識も無いが、彼の信念に基づく政策について、どういう思想的背景があったのかをうかがい知ることはできた。
誰がドイツに、戦争中のナチスの残虐な行為を謝罪して回るよう求めているでしょうか。しかし日本ではどの首相も、2世代も前の人間がやらかしたことを謝罪しなければならないと思っている。これは不幸なことです。
[ 内容 ] 日本は、いつまでアメリカの言いなりになり続けるのか。 なぜ欧米の価値観に振り回され、古きよき心と習慣を捨ててしまうのか。 一体、いつまで謝罪外交を続けるのか。 そして、若者は何を目指せばいいのか―。 日本人には、先人の勤勉な血が流れている。 自信を取り戻し、アジアのため世界のためにリー...続きを読むダーシップを発揮してほしい。 マレーシアの哲人宰相が辞任を機に贈る、叱咤激励のメッセージ。 [ 目次 ] 序章 日本人よ誇りを持て 第1章 ルック・イースト―日本への憧れ 第2章 教育こそ国の柱 第3章 中国に怯えるな 第4章 日本人こそイスラム世界を理解できる 第5章 富める者の責任 解説 アジアの哲人宰相 [ POP ] [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]
マレーシアの宰相マハティール氏のスピーチや主張をまとめたもの。 2003年の出版だけあって、その後の激動した世界情勢においては通用しない箇所もいくつか散見される。 中国はアジアの脅威にはならない、北朝鮮は核を持たない、持ったとしてはすぐに処理できる、等々。 90歳を超えて中国による脅威から再び宰相の...続きを読む地位に返り咲いた今、その主張は明らかに変わっている。 それでも一貫しているのは、日本を信じてくれていること。 日本の政治についてきついことも書いてあるけれど、今は状況も変わっている。手を取り合って難局を打開したいところ。
外国にあこがれてませんか? 日本人である事をまずほこりに思ってください。 これを読むと日本人の見方が変わりますよ。
〈要約〉 日本は自信を取り戻し世界に向けてリーダーシップを発揮してほしい。欧米方式の不平等な利益分配は、貧しさによる争いを引き起こす。地球を1つの共同体として考え、公平に利益を生むようにするべきだ。それができるのは経済規模と富があり、世界水準の技術力を持っている日本だけなのだ。 ※140字前後で要...続きを読む約しているため、内容が抽象的になっています。 〈感想〉 どんな本か。 例えば、あくまで例えるなら。 僕のお爺ちゃんが昔、会社の社長をやっていて、著者はお爺ちゃんの会社に世話になっていた取引先会社の現社長さんである「マハ爺ちゃん」だとする。 マハ爺ちゃんは必死に努力して、会社を大きくしていった。 僕のじいちゃんとマハ爺ちゃんは家族ぐるみのお付き合いをしていた関係で、僕も小さな頃からマハ爺ちゃんに可愛がられていた。 僕も大人になり、家業とは別な会社に就職。 社会人を10数年経験し、改めて自分の人生を振り返り始める。 今の仕事を続けていいのか、本当は何がしたいのか、何が不安なのか、何が不満なのか、僕はこれからどこへ行くのか。 そんな時に、十数年間ぶりにマハ爺ちゃんと飲みに行くことに。 立派な会社の社長であるマハ爺ちゃんとの2人きりの食事。 こちらはといえば、なんとなく心が定まらず、霞みがかった焦りに苛まれた僕。 お酒を進めながら、とりとめのない世間話の中で、仕事の話になる。 マハ爺ちゃん「どうなんだ、仕事の方は。」 僕「うーん、いや、実は。最近いろいろ悩んじゃっててさ。迷子中なんだよね。こんな感じでさ・・・」 一通り話を聞いてくれた上で、 マハ爺ちゃん「なるほどな。いいか、お前な?おれが若い頃は、お前の爺ちゃんにこんなことを教えてもらって、そのおかげでおれは今こうして1つの会社を経営しててだな、お前にもお前の爺ちゃんの血が流れてるんだよ。うだうだ考えてる暇があったら、まず行動してみろよ。」 と言われ、改めて自分のことを見つめ直す。 そんな本です。例えるなら。 昔お手本としてお世話になった日本の、現在の若者に向けたメッセージとして金言が並びます。 国を経営しているお爺ちゃんからのメッセージなので、当然小言が多い。家族を大事にしろ、国を大事にしろ、茶髪、ピアスなんてもっての外だ、アジアよりも欧米が優れてるだと?ふざけんな!そんな堅苦しく、反骨精神満載な言葉が散りばめられていますが、私達日本人に対しての愛情と、将来に対する期待を持って発破をかけてくれる。 頑固なだけではなく、きちんと話を聞いてくれた上で真剣に言葉を投げかけてくれる、そんな愛すべきお爺ちゃんが書いてくれた本です。 (不敬な表現ですみません) 2003年初版の本のため、書かれている国際情勢(特に中国や北朝鮮について)は2019年1月現在と乖離している点はあります。 ただ、行動力と不屈の精神を以って長い間一国のトップを務めた(現在は返り咲いていますが)1人の人間の言葉には計り知れない重みがある。 私達が暮らしている現代は、欧米文化が中心であり、メディアで目にする海外のニュースも欧米式の考え方というフィルターを通した情報を真実として受け止めるという土壌の上に成り立っています。 その思考回路が偏ったものであることを、アジアの視点、イスラムの視点、国のトップの視点からの批判を読むことで気付かせてくれました。 ただ、中国・北朝鮮に対する見込みの甘さや、欧米に対して批判のみであり公平になりきれていない点など、そこに偏りを感じます。 また、貧困からのテロなどの問題解決の方法を地球税(マハティール氏の例えなのでしょうが)による富の分配などでまとめていることから、即実現できる対処法ではなく理想論に近く、それを日本に求める理由も根拠としては抽象的なものでした。 この点から⭐️をマイナス1しています。 ただ、国のトップは理想を語るべきだと思いますし、地政学や経済学の参考書でもないので、この点についてはほとんど気になりません。 何よりも、熱意を以って世の中のことを教えてくれ、お説教してくださるマハティール氏に感謝することができる一冊です。 良書だと思います。
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マハティールモハマド
加藤暁子
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