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清朝中国から台湾を割譲させた日本は、植民地・台湾を統治するため新たな統括官庁を組織した。その現地機関が台湾総督府である。初期武官総督時代・大正デモクラシー期の文官総督時代・大戦期の後期武官時代を経て、植民地時代の終焉までの日本支配の全貌を追うとともに、その軍事権・行政権・立法権・司法権の実態を探る。そこで浮き彫りにされるのは、台湾人としての民族意識が自治権獲得に向けた運動と併行して日本統治期に醸成された、という史実だ。台湾独立運動家でもあった著者が、多面的な視点をもって、平明かつ詳細に書ききった名著。
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まず日治時期の台湾に関する書籍がこの価格で手に入ることに感謝です。台湾総督府の動きと台湾社会の動きの二つが主なパートですが、日本統治時代の台湾人の政治運動が分かりやすくまとまっていてとても良い。この時代を経験したことが「台湾意識」を生み出し、その後の国民党時代を通じて現代まで持続しているわけで台湾理...続きを読む解には欠かせません。台湾に詳しくなりたい!と思う方は必読です。
Posted by ブクログ
日清戦争の勝利により清国から日本に割譲された台湾。日本にとって初めての植民地である台湾を統治するために現地に設けられたのが台湾総督府であった。 本書は、初期武官総督時代、大正デモクラシー期の文官総督時代、大戦期の後期武官時代、そして敗戦による廃止に至る支配・統治の状況を平易に叙述したものである。...続きを読む 総督府統治時代において、農業の発展や工業生産力の増大、鉄道等インフラの整備、学校等教育施設の充実といった発展があったことを認めつつも、それが真に台湾及び台湾人の利益になったかについて著者は否定的だし、政治参加は認められず、総督府や地方行政においてもほとんど職を得られないなど、厳然と差別があったことを明確に指摘する。 約半世紀に及ぶ総督府の統治や在台日本人の在り様が、台湾人である著者からどのように見えるか、率直な評価がされていて大変興味深かった。 本書の元版の刊行は1981年、いまだ国民党による戒厳令下の時代であり、様々な外部勢力の支配に置かれていた台湾の位置というものを考えさせられた。
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台湾総督府
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黄昭堂
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