黄昭堂の作品一覧

「黄昭堂」の「台湾総督府」ほか、ユーザーレビューをお届けします!

作品一覧

  • 台湾総督府
    4.0
    1巻1,210円 (税込)
    清朝中国から台湾を割譲させた日本は、植民地・台湾を統治するため新たな統括官庁を組織した。その現地機関が台湾総督府である。初期武官総督時代・大正デモクラシー期の文官総督時代・大戦期の後期武官時代を経て、植民地時代の終焉までの日本支配の全貌を追うとともに、その軍事権・行政権・立法権・司法権の実態を探る。そこで浮き彫りにされるのは、台湾人としての民族意識が自治権獲得に向けた運動と併行して日本統治期に醸成された、という史実だ。台湾独立運動家でもあった著者が、多面的な視点をもって、平明かつ詳細に書ききった名著。

ユーザーレビュー

  • 台湾総督府

    購入済み

    まず日治時期の台湾に関する書籍がこの価格で手に入ることに感謝です。台湾総督府の動きと台湾社会の動きの二つが主なパートですが、日本統治時代の台湾人の政治運動が分かりやすくまとまっていてとても良い。この時代を経験したことが「台湾意識」を生み出し、その後の国民党時代を通じて現代まで持続しているわけで台湾理解には欠かせません。台湾に詳しくなりたい!と思う方は必読です。

    0
    2024年08月17日
  • 台湾総督府

    Posted by ブクログ

     日清戦争の勝利により清国から日本に割譲された台湾。日本にとって初めての植民地である台湾を統治するために現地に設けられたのが台湾総督府であった。
     本書は、初期武官総督時代、大正デモクラシー期の文官総督時代、大戦期の後期武官時代、そして敗戦による廃止に至る支配・統治の状況を平易に叙述したものである。
     
     総督府統治時代において、農業の発展や工業生産力の増大、鉄道等インフラの整備、学校等教育施設の充実といった発展があったことを認めつつも、それが真に台湾及び台湾人の利益になったかについて著者は否定的だし、政治参加は認められず、総督府や地方行政においてもほとんど職を得られないなど、厳然と差別があっ

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    2024年10月22日

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