モンテ・クリスト伯(3)

モンテ・クリスト伯(3)

モンテ・クリスト伯はまんまとパリの社交界に地歩を固める。シャン=ゼリゼーに邸宅を購入し、郊外のオートゥイユには別荘をかまえる。その別荘こそは検事総長ヴィルフォールの暗い過去を宿した場所であった。モンテ・クリストはアルベールを通じて父親のモルセールと、そして母親のメルセデスと顔をあわせる。ダングラールには金の力にものをいわせて無制限貸付の口座をその銀行に開かせる。そしてその夫人を通じてヴィルフォールの現在の妻と知り合いになり、やがてヴィルフォール本人と顔をあわせる。モンテ・クリストはオートゥイユの別荘に一同を招待するのだった……一歩一歩着実に復讐劇は進行していく。

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モンテ・クリスト伯 のシリーズ作品

1~5巻配信中 1巻へ 最新刊へ
1~5件目 / 5件
  • モンテ・クリスト伯(1)
    770円 (税込)
    青年エドモン・ダンテスは「ファラオン号」の次期船長の有力候補として、希望に胸ふくらましてマルセーユに帰港する。そこにはフィアンセが首を長くして彼の帰りを待っていた。だが、足取りも軽く父親とフィアンセのところへと急ぐダンテスの背後には、「ファラオン号」の会計士ダングラールの食い入るような憎悪のまなざしがあった。…ダンテスが知らずして託された手紙が陰謀の引き金をひく。ダンテスは無実の罪を着せられ、死の牢獄「シャトー・ディフ」に幽閉される。囚人三十四号としての十四年の獄中生活! だがダンテスはついにチャンスをとらえて脱獄する。まず知りたいのはフィアンセのこと、父のことだ。せめて獄中で知り合ったファリア神父から聞いたスパダの秘宝を手に入れることができれば…雄大な構想で展開する波瀾万丈の物語。 全5巻。
  • モンテ・クリスト伯(2)
    770円 (税込)
    神父の話は嘘ではなかった。ダンテスはスパダの秘宝を手にいれる。次に取りかかるべきは、自分をおとしいれた陰謀の全容を知ることだ。彼は司祭に化けて、昔の隣人の元仕立屋で今は落ちぶれた宿屋を営むカドルッスのもとを訪れる。そしてもとマルセーユの検事代理、今はパリの検事総長ヴィルフォールこそが保身から手紙を抹殺し、同時にダンテスを獄中に幽閉した張本人であることを知る。いっぽう、同じく陰謀の首謀者ダングラールはスペインで一財産こしらえ銀行家の娘と結婚、今は男爵となってパリに住んでいた。さらにメルセデスの従兄でカタロニアの貧しい漁師フェルナンはメルセデスと結婚。王党派の軍人として手柄を立てて今はモルセール伯爵だ。ダンテスは「船乗りシンドバッド」と名乗ってまずモレル商会の窮状を救ったあと、復讐の誓いを新たにする。
  • モンテ・クリスト伯(3)
    770円 (税込)
    モンテ・クリスト伯はまんまとパリの社交界に地歩を固める。シャン=ゼリゼーに邸宅を購入し、郊外のオートゥイユには別荘をかまえる。その別荘こそは検事総長ヴィルフォールの暗い過去を宿した場所であった。モンテ・クリストはアルベールを通じて父親のモルセールと、そして母親のメルセデスと顔をあわせる。ダングラールには金の力にものをいわせて無制限貸付の口座をその銀行に開かせる。そしてその夫人を通じてヴィルフォールの現在の妻と知り合いになり、やがてヴィルフォール本人と顔をあわせる。モンテ・クリストはオートゥイユの別荘に一同を招待するのだった……一歩一歩着実に復讐劇は進行していく。
  • モンテ・クリスト伯(4)
    770円 (税込)
    ヴィルフォール家には次々と変事が起こる。先妻の両親サン=メラン侯爵夫妻はあいついで変死をとげ、家全体にふりかかるいまわしい魔手にヴィルフォールはおおのく。一方、モルセールはかつてフランス士官としてジャニナのアリ・パシャに仕えてギリシアにあったとき、アリを裏切って財産を蓄えた過去を暴かれる。息子アルベールはその風説の出所がモンテ・クリストであることを突き止めて決闘を申し込むが……息子と妻メルセデスにも背を向けられ、追いつめられたモルセールは銃弾をおのれの頭にぶちこむ。復讐劇はテンポを速めてクライマックスへ。
  • モンテ・クリスト伯(5)
    770円 (税込)
    最終巻。復讐を果たすべき残りの二人、ヴィルフォールとダングラールに、モンテ・クリスト伯の周到で執拗な追求をのがれるすべはなかった。ヴィルフォールは自分の家にふりかかる魔手が娘のヴァランチーヌにまで及んだのを機に、その原因が妻エロイーズであることをついに知る。彼は仮借ない「死刑」の判決を妻に突きつける。だが、威信をかけたベネデットに対する告発は、おおやけの場で暗転、ヴィルフォールはかつてないスキャンダルを暴露される。うちひしがれて家に戻った彼を待っていたのは、最愛の子エドゥワールを道連れにした妻の亡骸であった。ヴィルフォールは精神の錯乱をきたす。モンテ・クリストは罪なき幼い者をも罰したことに自責をおぼえ、彼の手中におちて餓死寸前の状態にあったダングラールにはそれ以上の復讐を思いとどまる。彼は若いヴァランチーヌとマクシミリヤンの幸多い未来を祝福し、「待て、希望を捨てるな!」の言葉を残してエデとともに船で去っていく。

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