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本書の著者は、改めていうまでもなく、「頭の体操」で一世を風靡した多湖輝氏である。多湖氏は、「頭の体操」によって、売れっ子心理学者となったが、じつは氏にはもう一つの顔がある。それは、千葉大学付属小学校の校長を務めた、教育者としての顔である。本書は、その「教育者・多湖輝」と「心理学者・多湖輝」の両面から、子どもをよい子に育てるための「しつけ」について書かれたものである。したがって、100項目に及ぶ「しつけのヒント」の一つ一つは、子どもの心理を上手く利用した、効果的なものばかりである。たとえば、転んで痛がっている子どもには、「痛かったでしょう」ではなく「痛くないわね」と応じる。重大な注意ほど、ふだんより低い声で応じる。存分にマンガを読ませれば、マンガを読まなくなる、といった具合だ。よい子を育てるにはちょっとした工夫が必要なもの。子育てに悩むお父さん、お母さんに贈る「しつけのバイブル」である。
...続きを読むPosted by ブクログ 2010年02月17日
最近、電車の中で、周囲の迷惑を気にもせず、脚を広げて腰掛けている男性をよく見かけます。恐らく幼児期に電車に乗るマナーを教えてもらわなかったのでしょう。幼い頃に子どもをどうしつけるか。その答えは大人になってから出てくるのです。人に優しく、強くたくましく、創造力に富んだ子に育てるかどうかは、親のしつけ方...続きを読む
Posted by ブクログ 2015年03月29日
多湖輝さんと言えば、私が子供のころから「頭の体操」というベストセラーがありましたが、心理学者で千葉大付属小学校の校長もされていたという経歴から、このような「躾け」に関する著書もあるのですね。掲載されている知恵は全部で100。心理学的に裏付けされており、自分の幼少時の経験から思い直しても、なるほどと唸...続きを読む
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