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食卓で、喫茶店で、旅先で……珈琲の香りただよう52編。昭和の文豪や現代の人気作家によるエッセイ、詩、漫画、写真資料を収録
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Posted by ブクログ
「平凡といえばへいぼんだけれど、そこにはどこにもないものがあって、それは1人のわたしのための自由な時間です。つめてすわれば十五人は座れるだろうおおきなオークのテーブルがいくつかあって、すきに自由なところに座って、自分とゆっくりと付き合う。ただそれだけですが、ただそれだけの気持ちのいい時間を、そんなに...続きを読む自由にくれるような街の店は、そうそうほかにない。そうしたいい時間をじぶんに欲しくなったら、わたしは新幹線にとびのって、どこへでもなく、京都のその街の店へゆき、明るい窓際のベンチにすわって、熱いミルクコーヒーをすすりたくなるんです。その店にゆくと、親しい1人の自分に会えるように思える。」
恐らく明治から平成にかけて、エッセイから短編小説、詩や漫画までコーヒーにまつわる様々な文章が掲載されている。コーヒーはリラックスするものでもあれば気合を入れるもの、こだわりを持って飲むもの惰性で飲むものでもあると思う。コーヒーを愛する憎むすべての人へ。
色々な作家が書いた珈琲にまつわるエッセイをまとめたアンソロジー。 カバーの有吉佐和子さんの凜々しさが目を惹きますが、有吉さんの原稿は載っておらず、娘の有吉玉青さんの原稿が載っています。その理由は実際に本書を手に取ってお確かめください(笑)。
たまに一編を見返す用にも足りるが、どちらかといえば気になった作家の他のエッセイに手を伸ばすための道標として、題材に親和性を感じる層には役立つ集品。
大好きな珈琲。 それを、この人の! あの人の! それぞれのエピソード 思い入れが読めるとあって、楽しみに ゆっくりと味わうように読んだ。 時に、ふふふと笑いがこぼれたり、 そのこだわりに、ほーっとため息をついたり。 深い味わいが、ひと口ずつ楽しめる珈琲のような 読書時間。 珈琲時間に、何度で...続きを読むも開いて読みたい。 読めば一層味わい深くなる、素敵な読書時間の友になった。
私も大の珈琲好き。粉に熱湯を注いで氷とミルクとガムシロを入れたものを毎日のように飲んでいた10代後半から始まり、今では豆を挽いてブラックで飲んでいることを思うと、感慨深い。古川緑波の「甘話休題」と林芙美子の「『巴里日記』より」が良かった。ミルクホールって何!?と思わず調べました。うんちくなんてどうで...続きを読むもいい。それぞれが美味しいと思う珈琲が一番。
わたしが珈琲と出会ったのは学生時代。バイト先での休憩中、飲み物が珈琲しかない!!という現実を突きつけれ、でも喉もかわいた…水道水は無理…珈琲飲むか…が、はじまり。 にがっ!! これの何が美味しいの? って思ったのに。 毎日珈琲しかない…。 家から飲み物を持っていけばいいのに、ま、珈琲飲めばいっか…っ...続きを読むて。 そのうち、あー喉乾いたー珈琲飲みたい!! ってなってた。 今ではすっかりカフェイン中毒、水分補給といえば、珈琲になってる。 夜寝る前に珈琲飲むと寝れなくなるよ。 なんて聞くけど、全くそう思ったことはない。 むしろ、落ち着くぅぅぅってなって、寝れる。 特に味の違いはわからない。 家で飲む珈琲も 喫茶店で飲む珈琲も 仕事中の珈琲も キャンプで外で飲む珈琲も どれも、好き。 あー。 珈琲飲みながら小説読みたい。
珈琲にまつわる46篇、53名による一冊。シーボルトから村田沙耶香さんまで‼︎なんとまあそれだけで、人生に珈琲は切っても切り離せないものだと、珈琲好きを喜ばせます。いちばん好きだったのは茨木のり子さんの詩。珈琲香りたつ一編でした。
コーヒーってとっても不思議。たかが飲み物なんですが人を惹きつけて離さない魅力がありますね。色々な本に登場するしなんなら本の主題にもなってしまう。 そんな作家が書いたコーヒーに対するエッセイが寄せ集められている本です。
作家たちが、珈琲について語る。 珈琲の香りを味わう全52篇。 Ⅰ 珈琲のある風景 Ⅱ 珈琲一杯の時間 Ⅲ 喫茶店よ永遠に Ⅳ わたしの珈琲作法 Ⅴ 珈琲見聞録 テーマ毎に作家が綴る珈琲のあれこれ。 「食卓に珈琲の匂い流れ」〜茨木のり子の詩は、音と匂いを感じさせる。 「ある一日」〜水木しげる...続きを読むは、珈琲で始まり珈琲で終わる、そしてそこに彼の一日の流れを見て、お疲れさまと言いたくなった。 「純喫茶愛50ヶ条」〜沼田元氣 41 喫茶店は人生で大切な空間と時間であると思っている。 45 珈琲の匂いと本の匂いが好き。 この2つが特に好き。 「大阪の憂鬱」〜織田作之助の写真が良き。 「タイムスリップコーヒー」〜村田沙耶香 あるよなぁ、と共感できる。 著者略歴も楽しめる箇所だった。 さて、こんなにも珈琲の話しを読むと一休みして飲もうか…と思ってしまう。
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