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世の中には名だたる経済学の古典がいくつもある。しかしケインズは、経済学者であるからには学術専門書ではなく、パンフレットのようなものを書くべきだと述べた。経済学者は日々変化する経済情勢をつかみ取り、それに対処し続けなければならないと考えたからだ。本書では経済政策の表舞台に立った当のケインズをはじめ、スラッファ、シューマッハー、ミュルダール、セン、ハロッド、都留重人らによって書かれた様々な問題への、今こそ注目すべき処方箋を紹介。あわせて無数に枝分かれした各経済学派の特徴と、その目指すところも解説する。経済学に興味のあるすべての人へ。学芸文庫オリジナル。
...続きを読むPosted by ブクログ 2022年03月14日
本書は、初出でほぼ30年間にわたって書かれた経済学的論考や経済的知見に基づく随想を一冊にまとめたもの。
一番面白いと思ったのは、「第1章 経済学者たちの処方箋」である。ケインズ、シューマッハー、ミュルダール、ガルブレイス、カップ、ハック、セン、スキデルスキー、都留重人等々の経済学者が、どのよう...続きを読む
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