高地文明―「もう一つの四大文明」の発見

高地文明―「もう一つの四大文明」の発見

1,155円 (税込)

5pt

4.1

「四大文明」は、ナイルや黄河などの大河のほとりで生まれたとされる。しかし、これら以外にも、独自の文明が開花し、現代の私たちに大きな影響を与えた地がある。それが熱帯高地だ。本書はアンデス、メキシコ、チベット、エチオピアの熱帯高地に生まれ、発展してきた四つの古代文明を紹介。驚くほど精巧な建築物から、環境に根ざした独特な栽培技術や家畜飼育の方法、特色ある宗教まで、知られざる文明の全貌を解き明かす。

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高地文明―「もう一つの四大文明」の発見 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2023年07月01日

    高校の教科書では、文明とは四大文明(エジプト・メソポタミア・インダス・黄河)を指していて、それらは大河のほとりにあるとされている。

    しかしそうなれば、大河の近くになければ文明は生まれないということにならないだろうか。そもそも、この四大文明はどのようにして定義されたのか。

    教科書に載っているから正...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年09月04日

    大河に着目した四大文明に対し、高原文明との逆説を提示する一冊。背景には農業とアンデスの素養を基盤とする著者のこだわりが…。特にイモにこだわりがあるようだ。

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    Posted by ブクログ 2021年08月22日

    四大文明は大河のほとりで生まれたー。そんな当たり前とされている「常識」に疑問を抱き、それらは実は正しくないのではと提案する。本書はアンデス、メキシコ、チベット、エチオピアの熱帯高地で独自の高度な文明が発展してきた様子を紹介する。高カロリーな穀物、芋類を独自に栽培化した4つの熱帯高地はたしかに文明と言...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年11月20日

    筆者はこの道数十年の研究者であり、とくにアンデスの古代文明についてフィールドワークと研究を重ねてきている。本書はその知見を存分に盛り込んだ意欲的かつ挑戦的な啓蒙書となっている。

    著者は教科書にも記述されておなじみになっている大河を中心に生まれたとされる「四大文明」に大きな疑問を呈する。要約すれば、...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年08月27日

    著者の専門とするアンデスについては特にこれまでの研究成果が積み重ねられており、きわめて説得力が高い。著者のフィールドワークの賜物。

    しかし、現時点で他の地域に関してまだ情報の蓄積が十分でないように思える。例えばイネの野生祖先種が長江流域に見つからないという点についても、イネの発祥についての各種論文...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年09月15日

    著者の提唱する高地文明について、アンデス・メキシコ・チベット・エチオピアの事例が示されている。素人目にはいささか強引にも感じられる推論も散見されるが、フィールドワークに基づく豊富な現地状況の紹介は面白い。

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    Posted by ブクログ 2021年08月02日

     日本の歴史授業で教えられてきた四大文明説に、著者は疑問を呈する。若き日に探検地として訪れたアンデスの地に"文明"と呼び得るものがあったのではないかと考えたからである。
     では、そもそも「文明とは何か」。論者により説はあるが、著者は、「効果的な食料生産」と「大きな人口」という条件...続きを読む

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