無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで201万冊以上配信中!
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
Posted by ブクログ
松本市立美術館で買ったポストカードが家に帰るまでに折れてしまわぬよう、ケースとして購入。特に読むつもりはありませんでしたが、読んでみると止まらずに1日で読み切ってしまいました。
カボチャと水玉模様の精神病の世界的なおばちゃん、と言う程度のイメージしかなく、果たしてなぜその思想を知らないのか、知らなかったのだが、読んで納得。日本の風土で受け入れられなさそうな思想を持っており、今の世では特に炎上必至な思想に感じられます。ただ、目指す未来は明るい未来であり、その思想は危険思想などではない。出る杭が打たれる日本に馴染ませるには何ができるか、我々も考える必要がありそうだ。
それはそうと、同じくニューヨークで活動していた芸術家のキースヘリングとの類似点を多く感じた。性と平和を大きなテーマに掲げており、反復や増殖と言った表現技法にも被るものを感じる。調べてみると、活動時期は被っておらず、交流もなかったようなのだが、彼らの間に交流があったのなら世界はどう変わっていたのだろう、とIFストーリーの妄想を膨らませています。
Posted by ブクログ
草間彌生の書く文章が想像以上に詩的で魅力的なので驚いた。読み物として引き込まれるし、草間本人の情熱とか愛が直に伝わってくる。
才能と芯の強さは勿論のこと、草間彌生って本当に色んな人に愛されて支えられてきたんだな〜としみじみ…。単に彼女が魅力的なのもあるけど、然るべき時に適切な人に頼れる能力というのはとても大切で、その中で自分の力を信じてとにかく活動と発表を続ける事の重要性を実体験を通じて教えられる。
読者である美術関係者・また美術に興味のある人間に直接向けているような文章が散りばめられていて、たまにドキッとする瞬間がある。これからアート・デザインに直接関わっていく人々と、アートを好む人々は一度読んでみるべき良書だと思う。
Posted by ブクログ
あらゆる常識にとらわれず、
あるがままに生きる草間彌生氏の自伝。
違法であろうとなんであろうと、
自身のうちの声に正直に生きる姿が素晴らしい。
コンプレックスを前面に打ち出し、数億本を数える男根を作ったというのも脅威的だ。
あらゆる批判を気に留めず乗り越え、
時代を凌駕して前衛的に進んでいく姿は、
真の芸術家として尊敬に値する。
「人間に衝撃を与える」
人は衝撃派によって目覚める体験を人生で経験することがある。その目覚めは一生を左右するほどの影響力だ。
そのツールは人それぞれ。
公共の場で全裸で抱き合い接吻しセックスを始めるボディペイントの祭典。
都度10から15くらいの法律を犯しているが、法律とは既成の概念であり、自分の芸術はそんなものとは無関係と喝破する。
そういったことを凄まじいということ、その受け取り方自体が既成の概念だと。
時に警官でそれは犯罪ですよと、法律を振りかざし無礼な態度で物申してくる輩がいるが、まさにそれだ。だから何だと言いたい。
法律などは、国と時代が変われば変わるものであり、人道を侵しているわけでもなく、人のお役に立っているのであれば、尚のこといいではないかと思うこの頃。
百歩譲って、だからといって高圧的態度でいい理由にはならない。
そうゆう時は、乏しい人間性に辟易とする。
Posted by ブクログ
いやー、非常に面白かった。彼女しかできない生き方を一生かけて全うするものすごいエネルギー。現代美術はよく分からないけど、自分の人生の生き方という意味で私も私らしく生きたいと思う。死に際が近づいているからこそ作品を残すパワーにみなぎって勢力的に活動しているというのも素敵だと思う。アーティストってはちゃめちゃなんだけど、やっぱりとことん魅力的だなあ。クレージーな天才であるサルバドールダリとも交遊があったと知り、やはり類は類を呼ぶなあと。日本の画一的な右倣えを暗黙に求める没個性なところに辟易する気持ちと共に、海外から日本に帰って、日本の自然の美しさや人の優しさに感動する気持ちも共感できる。そして、海外に住む日本人の悪い日本人のところ、まあ妬みやらがみえて辟易する気持ちにも同調。。私が、初めて彼女を知ったのは二年前の六本木ヒルズのヴィトンの路面店のショーウィンドウに飾られていた彼女の水玉だった。閉店後の夜の明かりに照らされて不思議な気持ちになった。そのときは一緒にいた友人がおー、草間彌生のデザインだーと写真を撮っていてへー有名なのかあと思ったくらい。この本も偶然美術館のショップで見つけて購入。最初のアメリカに渡った地がシアトルであることに勝手に親近感を覚え、ニューヨークで活躍しはじめるアメリカンドリームな話も読んで面白かった。いつか作品展行ってみたいものだ。
凄い!としか言いようが無い人生を、休む事無く駆け抜けた一生だったのでは、無いだろうか。ある評論家の言葉を借りれば、「壮絶にして絢爛たる闘争の記録」その闘争の記録こそが、残された作品達なんだろうと思う。読んでいて、息苦しくなるほどの生き様だった。読み終わって、ほっとしている自分が居る。あの、ちょっとユーモラスな、水玉の南瓜のオブジェを見に行きたくなった。
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
小説・文芸