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果てしない無限の宇宙の神秘を量り、一個の水玉である自分の生命を描きたい──。長野県の生家を飛びだし、1950年代に単身渡米。ニューヨークでの無名時代の生き地獄、襲いくる心の病にも負けず、社会の既成概念に挑み、芸術への尽きせぬ情熱を開花させた、日本が誇る天才アーティスト。その魂の軌跡と愛した人々、進化し続ける創作について、自らの言葉で綴った、勇気と感動の書。
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Posted by ブクログ
松本市立美術館で買ったポストカードが家に帰るまでに折れてしまわぬよう、ケースとして購入。特に読むつもりはありませんでしたが、読んでみると止まらずに1日で読み切ってしまいました。 カボチャと水玉模様の精神病の世界的なおばちゃん、と言う程度のイメージしかなく、果たしてなぜその思想を知らないのか、知らなか...続きを読むったのだが、読んで納得。日本の風土で受け入れられなさそうな思想を持っており、今の世では特に炎上必至な思想に感じられます。ただ、目指す未来は明るい未来であり、その思想は危険思想などではない。出る杭が打たれる日本に馴染ませるには何ができるか、我々も考える必要がありそうだ。 それはそうと、同じくニューヨークで活動していた芸術家のキースヘリングとの類似点を多く感じた。性と平和を大きなテーマに掲げており、反復や増殖と言った表現技法にも被るものを感じる。調べてみると、活動時期は被っておらず、交流もなかったようなのだが、彼らの間に交流があったのなら世界はどう変わっていたのだろう、とIFストーリーの妄想を膨らませています。
草間彌生の書く文章が想像以上に詩的で魅力的なので驚いた。読み物として引き込まれるし、草間本人の情熱とか愛が直に伝わってくる。 才能と芯の強さは勿論のこと、草間彌生って本当に色んな人に愛されて支えられてきたんだな〜としみじみ…。単に彼女が魅力的なのもあるけど、然るべき時に適切な人に頼れる能力というの...続きを読むはとても大切で、その中で自分の力を信じてとにかく活動と発表を続ける事の重要性を実体験を通じて教えられる。 読者である美術関係者・また美術に興味のある人間に直接向けているような文章が散りばめられていて、たまにドキッとする瞬間がある。これからアート・デザインに直接関わっていく人々と、アートを好む人々は一度読んでみるべき良書だと思う。
草間彌生さんの自伝。確かな言葉で綴られるあまりにも過激な生き様にひたすら驚いた。精神の病とせめぎ合いながら唯一無二の草間アートを作り続けたその強靭な精神力には感服するばかり。ジョセフ・コーネル、ストーカーじゃん!とも思ったが、この年の離れたパートナーに敬意を払っていた彌生さんも立派な人だ。ズシンと肚...続きを読むの底に響く自伝だった。文才も素晴らしい。
あらゆる常識にとらわれず、 あるがままに生きる草間彌生氏の自伝。 違法であろうとなんであろうと、 自身のうちの声に正直に生きる姿が素晴らしい。 コンプレックスを前面に打ち出し、数億本を数える男根を作ったというのも脅威的だ。 あらゆる批判を気に留めず乗り越え、 時代を凌駕して前衛的に進んでいく姿は...続きを読む、 真の芸術家として尊敬に値する。 「人間に衝撃を与える」 人は衝撃派によって目覚める体験を人生で経験することがある。その目覚めは一生を左右するほどの影響力だ。 そのツールは人それぞれ。 公共の場で全裸で抱き合い接吻しセックスを始めるボディペイントの祭典。 都度10から15くらいの法律を犯しているが、法律とは既成の概念であり、自分の芸術はそんなものとは無関係と喝破する。 そういったことを凄まじいということ、その受け取り方自体が既成の概念だと。 時に警官でそれは犯罪ですよと、法律を振りかざし無礼な態度で物申してくる輩がいるが、まさにそれだ。だから何だと言いたい。 法律などは、国と時代が変われば変わるものであり、人道を侵しているわけでもなく、人のお役に立っているのであれば、尚のこといいではないかと思うこの頃。 百歩譲って、だからといって高圧的態度でいい理由にはならない。 そうゆう時は、乏しい人間性に辟易とする。
読んで、草間彌生さんが大好きになった。 あのドットは何を意味ていたのか。やはり、芸術には全て背景があって、そのコンテクストを探るところから始まるのかな。 恐怖を乗り越えるための芸術。アート。expression。
いやー、非常に面白かった。彼女しかできない生き方を一生かけて全うするものすごいエネルギー。現代美術はよく分からないけど、自分の人生の生き方という意味で私も私らしく生きたいと思う。死に際が近づいているからこそ作品を残すパワーにみなぎって勢力的に活動しているというのも素敵だと思う。アーティストってはちゃ...続きを読むめちゃなんだけど、やっぱりとことん魅力的だなあ。クレージーな天才であるサルバドールダリとも交遊があったと知り、やはり類は類を呼ぶなあと。日本の画一的な右倣えを暗黙に求める没個性なところに辟易する気持ちと共に、海外から日本に帰って、日本の自然の美しさや人の優しさに感動する気持ちも共感できる。そして、海外に住む日本人の悪い日本人のところ、まあ妬みやらがみえて辟易する気持ちにも同調。。私が、初めて彼女を知ったのは二年前の六本木ヒルズのヴィトンの路面店のショーウィンドウに飾られていた彼女の水玉だった。閉店後の夜の明かりに照らされて不思議な気持ちになった。そのときは一緒にいた友人がおー、草間彌生のデザインだーと写真を撮っていてへー有名なのかあと思ったくらい。この本も偶然美術館のショップで見つけて購入。最初のアメリカに渡った地がシアトルであることに勝手に親近感を覚え、ニューヨークで活躍しはじめるアメリカンドリームな話も読んで面白かった。いつか作品展行ってみたいものだ。
今現在のものが第二次草間ブームだとしたら、第一次はもっと面白かったんだろうなあと思わせてくれる自伝。アーティストとしての姿を知りながら家族との軋轢等の記述を読むと、そんなことあるのかと思ったりするが、ふと彼女が80歳を過ぎた、一般的には「おばあちゃん」であることを思い出して納得する。戦前戦後の日本で...続きを読むは確かに大変だっただろうなあと。
人となりを知らなかったので 自伝的な位置づけのものを2冊手に取った。草間彌生さんの人物紹介はいつもわかりにくく的を得ないが なぜ的を得ないのかがこの本を読んでわかりました(苦笑) 松本での複雑な育ち 絵を学ぶまで。尊敬するアーティストに手紙を書いて アメリカに渡る道筋を作ったたくましさ。セックス感...続きを読む。貧乏しながら芸術家として名をなすまで。死を願う精神の病とは裏腹に作品への制作意欲への執着を見れば弱さどころかパワーの塊。 アメリカや欧での前衛的なハプニングについてもよくわかった。これを読んだ後でアートを見たらよりたくさん受け取れそう。“前衛的”の定義も少しわかった気がする。 地元の種苗店に婿に入り女性遊びをしていた父と 家としては芸術を支援しつつも娘が絵には激しく反対した母。2人とも亡くなった後で この力をくれた両親への想いが綴られていた。子供を健やかに育てることからは対極的ともいえた2人への気持ちの変化には安堵のようなものを感じた。 長生きして欲しいな。次回作品を見に行くのがとても楽しみ。
読む前は病気の影響で偏執狂的に水玉を描くアウトサイダーアーティストみたいなイメージを持っていたが実際にこれを読むと野心的に評価を求めてきたアーティストということがわかりイメージが一新された。作品内で引用されている評価を見ると海外の評論では病気ではなく作品を評価しているのに対し、浅田彰の評論では主に病...続きを読む気に触れているのが国内外におけるアート観の違いというか草間彌生に対する評価の違いなのかもしれないと感じた。
卒業旅行で直島のかぼちゃと、群馬のハラミュージアムアークのミラールームを見たので。 母は歌人、家は資産家で地元の芸術家のパトロンをするなど割とクリエイティブな家庭とはいえ、父は放蕩、母は虐待と、両親の仲が悪く心休まらない壮絶な環境で育った事を知った。 総合失調症で、高校生には物体にオーラが見えた...続きを読むり、植物の話す声が聞こえたりしていたが、それが全ての作品の原点だと知って驚いた。ゴッホも最近個展に行ったコンマサもそうだし、芸術家は精神を病みやすいのかな。 代表作の水玉模様には作品を水玉模様で埋め尽くすことにより、幻覚や幻聴から身を守る儀式的な意味が込められている。生涯に渡って苦しみ続けた精神の病を芸術に昇華してしまうエネルギーが素晴らしい。代表的な水玉しか知識がなかったが、性の解放についての考え方など知らなかった作品の背景を知れたのも良かった。 海外旅行なんて一般的でない時代に、ジョージアオキーフに手紙を書いてコネを作り、1人でアメリカに渡るなんて、本当に強い女性。 芸術だけでなく小説も書き、会社も何個もつくり、破天荒でパワフルで素敵。とても勇気を貰えました。 個人的には26歳年上の彼氏の重いエピソードが好き。一日中電話かけてきたり、多い時に一日に17通ラブレターがポストに届いたり、熱烈すぎる。
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