『神様の御用人』 浅葉なつの新作ファンタジーついに始動!
『古事記』からインスピレーションを得て生まれた「神」と「世界の謎」をめぐる壮大な物語。
(『神と王』あらすじ)
この世界に乱立する国々の中、古い歴史を持つ国・弓可留(ゆっかる)。
父の後を継ぎ、歴史学者として日々研究に励んでいた慈空(じくう)はあの日、すべてを失った。
他国の「神と歴史」を奪って肥大する隣国・沈寧(じんねい)が、弓可留の宮殿に攻め入って王族を殺し、信仰のよりどころである国の宝珠『羅の文書』を奪い去ったのだった。
命からがら逃げ出した慈空の前に、謎の二人組が現れ、ある「石」の在り処を問う。その石こそは、慈空が親友だった王子から託されたもの――弓可留のもう一つの宝珠「弓の心臓」だった。
「神はなぜ、国を見殺しにした?」
片刃の剣を持つ風天(ふうてん)、不思議な生物を手首に飼いならす日樹(ひつき)、そして行商集団・不知魚人(いさなびと)出身の瑞雲(ずいうん)らと交わり、信じていた世界が根底から覆ってしまいそうな日々の中で慈空は、『羅の文書』の奪還を決意する。
踏みにじられた故郷のため、亡き親友のため、そして――
構想に4年をかけ、緻密に作りこんだ設定、個性的なキャラクターたちが、誰も知らない魅惑の世界へと誘います!
●カバー画を担当するのは『キングダムハーツ』シリーズ『FF XIII』『グラブル』『Fate/GO』『NieR リィンカネ』等に携わったイラストレーターの岩佐ユウスケ氏。生き生きと躍動し、それぞれの信念を感じさせるキャラクター造形で『神と王』シリーズを盛り上げます。
Posted by ブクログ 2023年02月26日
あくまで「古事記」からインスピレーションを得たのであって、ベースにしたわけではないそうです。
随分とシンプルなタイトルだなあと思いましたが、読み終わってみるとしっかりと意味があるし、私が表面しか見てなかったことが分かった…。
この本が発売されるとき、冒険とか宝探しをするお話なんだろうな、と思いな...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年08月09日
途中からわくわくがとまらなくなって一気に読んでしまった。神とはなんなのか、というところからラストのセリフに痺れてしまった。
薫蘭とても好きだ……!!慈空も、まっすぐでとても好き。日樹も瑞雲も!(風天も、好きだけど…!)またみんなに会えるといいな。
友であり兄である彼との関係がとても切なかった。
これ...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年03月28日
神様の御用人みたいな軽く読める構成ではありません。むしろ、精霊の守人を思い出させる壮大な歴史(国の政治系)ファンタジー。とても面白かったです。小学生でも読める内容(ややグロい表現あるけど)なのですが、この装丁ではちょっと厳しい。漢字のルビが欲しいのと、もう少し挿絵あった方が良いかと思いました。
作り...続きを読む
御用人シリーズが大好きなので中身も確認せずに購入しました。設定がモロ好みです!始まったばかりでまだまだ謎だらけだし、着地点は想像もつきませんが、絶対におもしろくなると思っています。長いお付き合いになるとよいなぁ。
Posted by ブクログ 2022年10月16日
古事記からインスピレーションを得て生まれた浅葉なつのファンタジー。
と言われればどうしても『神様の御用人』シリーズの印象が強い故、日本神話に纏わる物語かと思ってしまうが、いい意味で裏切られる。
祖国を暴力により滅ぼされた主人公。王太子より託された宝珠を抱え命からがら逃亡するも謎の追手が彼に近づく。世...続きを読む