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『年代記』はローマ帝国初代の皇帝アウグストゥスの死(紀元一四年)から筆をおこし,以下ティベリウス帝からネロ帝の死(六八年)に至る四代五十五年の治世を物語る.人間の本性に肉迫してやまぬ洞察力,類まれな描写力.――この史書をひもとく者は,あたかも一篇の秀抜な歴史小説に接するかのごとき感を深くする.
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Posted by ブクログ
クラウディウスの治世から始まりネロ帝の治世の最中で筆が止まる下巻。この巻において最も人の心を打つのは哲学者セネカの最後であろう。古来己の思想には似つかわしくない豪奢な生活を非難され続けているセネカであるが、その最期に見せた雄姿はストア派の面目を保って余りあるものである。
ネロって評判よりやる事はやっている感じがするのだけど・・・ 趣味における公私混同が過ぎたというところでしょうか? 今風に言うとバンド活動に嵌って自分優勝確定のバンド大会開き捲くっている皇帝と言うところでしょうか(笑) ネロが歌っている最中に居眠りこいているウェスパシアヌス(後の皇帝)が可愛いといえば...続きを読む可愛いです。
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