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人権無視の悲哀の場か、日本文化の聖域か。
「日本史の陰影(タブー)」を再考する。
江戸学の第一人者による「遊廓入門」の決定版!
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遊廓は二度とこの世に出現すべきではなく、
造ることができない場所であり制度です。
一方で遊女が、高い教養を持ち、輸入香木を焚きしめ、とても良い香りを放ち、和歌を作り、三味線を弾き、生け花や抹茶の作法を知っており、一般社会よりもはるかに年中行事をしっかりおこない、日本文化を守り継承してきた存在でもあったことを忘れてはなりません。
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【本書の目次】
はじめに
第一章 吉原遊廓の誕生
第二章 遊廓とはどういう場所か?
第三章 遊女とはどんな人たちか?
第四章 男女の「色道」と吉原文化
第五章 吉原遊廓の三六五日
第六章 近代以降の吉原遊廓
終章 遊廓をどう語り継ぐべきか
【本書の内容】
・遊郭は「辺境の別世」「身分のない世界」
・「不夜城」と呼ばれた吉原遊廓
・「色好み」という日本文化の伝統
・井原西鶴が描いた「床上手」な遊女たち
・恋を創るために読まれた「色道」
・江戸の「いい男」「いい女」の条件とは
・遊女を世に知らしめた「洒落本」と「浮世絵」
・遊女の人権が問われた「マリア・ルス号事件」
・吉原遊廓の凋落と消えゆく江戸文化 ……ほか
Posted by ブクログ 2022年05月05日
江戸時代の風俗ってどんなんだったか〜ってお話
昔は今で言う本番までしてあげることが多くて、ただコンドームがない時代だったから性病で若くして(27-28くらい)亡くなる遊女が多かったそうね。
今と違うのは、当時の遊女は茶道とか華道の作法を知ってて、歌が読めて文が書けてととても教養が高かったそう。だ...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年05月09日
著者の遊郭に対する愛情と誇り、それに相反する批判。
昔はそれはそれ、これはこれ、的スタンスが認められたしなんなら粋、追求は野暮とすら思われてきたが、この現代にあっては呑気に文化の素晴らしさのみを語ることは難しい。
人権侵害を前提としたエクスキューズがとても今っぽい。
遊郭の説明の本編ももちろん興味深...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年03月22日
以前から興味のあった分野だったので読んでみた。
前知識は多少あったものの、詳しい遊郭の成り立ちであったり、芸者な一面だったりが見れて面白かった。特に遊郭が廃れていく歴史は全く知らなかったのでつい唸ってしまった。気づくの遅くない?!って思った。井戸の中の蛙状態だったのかなぁ。
あと歌舞伎とは切って...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年03月19日
鬼滅の刃の放送でも「子供に説明できない」と、疎まれる遊郭。炭治郎のいる大正時代ならそうかもしれない。でも江戸時代には、文化人がこぞって足を運ぶ、格式高い社交場があったという。光と闇が混ざり合う、白黒つけられない存在で、いいじゃないか。
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■ Before(本の選定理由)
遊郭が江戸の文化...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年01月13日
●なぜ読んだか
→遊廓というものがどんな場所なのか、
遊女とはどんな女性たちだったのか気になったから。
●感想
→遊廓とはどんな場所でどんな遊女たちがどんな理由で働いているのかを知れた。歴史には疎いため少々聞きなれない用語が多く何度も読んでしまう部分もあったが、大まかに遊廓というものを知りたい人に...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年12月27日
遊郭と聞くと煌びやかで雅やかで不夜城って呼ばれる現代のネオン街よりもっと格式の高い大人の遊び場って言うイメージがあったが、ジェンダーの観点や歴史的な目線で見ると色々違うものが見えて来て面白いかった。途中ダレてきたけど、まとめが良かった。歌舞伎に女性は禁止って言うのは知っていたが、元々は女性のみでやっ...続きを読む
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