大鞠家殺人事件

大鞠家殺人事件

1,999円 (税込)

9pt

大阪の商人文化の中心地として栄華を極めた船場。戦下の昭和十八年、陸軍軍人の娘・中久世美禰子は婦人化粧品販売で富を築いた大鞠家の長男に嫁いだ。だが夫・多一郎は軍医として出征し、美禰子は新婚早々、一癖も二癖もある大鞠家の人々と同居することになる。やがて彼女は一族を襲う惨劇に巻きこまれ……大阪大空襲前夜に起きる怪異と驚愕の連続を描き、正統派本格推理の歴史に新たな頁を加える傑作長編ミステリ!

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大鞠家殺人事件 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2024年01月07日

     大阪大空襲の最中に大鞠家で起こった連続殺人。その前にも一家の嫡男が行方不明になったり、軍服の男が突然現れたりと、「どうやってこれらの謎を解くのか?」という風に読んでいたが、終盤の謎解きで明かされたトリックや意外な犯人などにすごく驚いた。そしてその動機はものすごく悲しいものだった。新年を迎えて読むに...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年05月15日

    昔の船場独特の風習や戦争からくる悲劇を、本格ミステリーに仕立てたのは新鮮だった。きな臭くなりつつあるこの時代に向けて書かれたようにも思えた。恐怖を利用したプロパガンダに惑わされないようにしないとね。

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    Posted by ブクログ 2023年05月11日

    大阪の商人文化の中心である船場。
    そのなかにある「大鞠百薬館」を築いた大鞠家の創業者の長男・千太郎が行方不明になったのは明治39年のことだった。
    その後、長女が婿をとり昭和18年にはその息子である多一郎は陸軍軍医となり、嫁として大鞠家に入ったのは美禰子だった。
    そこから大鞠家に次々と起こる殺人事件。...続きを読む

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    購入済み

    スピーディな展開と切ない時世

    2023年10月13日

    面白かった!最初はあまりにもきつい訛り口調がちょっと読みにくくて 大変だったけど、テンポの良い展開でぐいぐい読めてしまう。

    #タメになる #泣ける #切ない

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    Posted by ブクログ 2023年03月28日

    ひとえにこれはズルい作品だな。

    各所で言われてる通り2段の小説で、横溝正史的な時代設定、まあ長いってか序盤は冗長さしか感じられない。中盤に入っても事件や謎は起こるもののひたすら右往左往。
    そこに来て終盤の所謂「伏線回収」ってのは勿論だけど、それまでの気持ちの回収みたいな役割のセクションと、それまで...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年02月21日

    クラシックミステリが好きで、とりわけ“一家・一族(ファミリー・クラン)もの”が好物の私(横溝正史氏の金田一事件ファイルは勿論コンプリート済)。
    もう、このタイトルには、ホイホイされちゃいますよね!

    大阪・船場の豪商一族「大鞠家」で起きた、連続殺人事件・・・。その背景にある謎を巡る物語でございます。...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年10月15日

    最近イヤミスと言われるものが少々食傷気味になって来たので、この本は非常に面白かった!
    旧家で起きる凄惨かつ不気味な連続殺人事件。横溝正史のミステリを夢中で読んだ頃の気持ちに戻った。
    事件の真相には、うーん⁇と私の読解力ではよくわからないところもあるんですが、もうね、この本格長編ミステリの雰囲気を味わ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年08月10日

    推理作家協会賞受賞作から。氏の作品体験はたぶん2作目。単行本の上下段構えってのがのっけから萎えるんだけど、そんな気持ちも吹き飛ぶくらい、初っ端から引き込まれる物語。戦時に衰退した名家、っていう時代・舞台設定も魅力的なのかもしらん。あと個人的に、謎解きはさておき、核となる物語の部分がしっかりしている作...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年07月07日

    大阪商人の大家、大鞠家で起こる殺人劇! クラシカルな世界でミステリーを堪能できる傑作 #大鞠家殺人事件

    戦時中の大阪、化粧品会社で財をなした大鞠家。屋敷には大鞠家一族や丁稚奉公が暮らしていた。ある日長男が結婚することになり、お嫁さんが嫁いできた。
    彼女は一族を次々に襲う事件に巻き込まれていく。果た...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年06月09日

    舞台を大阪の船場に設定し、時代を明治から昭和前半とした事で、見事に日本版「お屋敷(マナーハウス)モノ」かつ「由緒ある一族の繁栄と没落」を描いたクラシカルなミステリとしてこれは大成功ですね。
    2段組のわりと厚めの一冊でしたが、時代ごとに区切られて描かれる出来事とストーリー展開のテンポの良さですいすい読...続きを読む

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