カフェオレ・ライターのBLナナメ斬り

コラボ企画、大好評につき第二弾★レビューサイト「カフェオレ・ライター」で鋭いレビューを展開中のライター・マルコさんが、おすすめのBL作品をナナメ斬り！ 「あのマルコさんがついに中身レビューを…」と一部で話題になったこの企画。なんと今回は、名シーンをマルコさんタッチで再現していただきました！！

レビュアーマルコ（カフェオレ・ライター）

マルコ（カフェオレ・ライター）

フリーライター・コラムニスト。運営するレビューサイト「カフェオレ･ライター」にてBL、漫画、ゲームなどの話題を中心に、鋭いレビューを展開している。『このBLがやばい！』（宙出版）の創刊号から、渾身のBL帯辛口レビューを連載中。BL帯の壮大なる魅力にいち早く気づき、BL帯評論家としての地位を確立した。

今回のレビュー作品

カフェオレ・ライターのBLナナメ斬り!!

    • エロまん～紙とペンとSEXと！！～

      エロまん～紙とペンとSEXと！！～

      完結
      作
      彩景でりこ
      ジ
      BLマンガ
      巻
      全1巻

      もし幼なじみ同士が本気でBLマンガ家を目指したなら!!ペンは入れても入れちゃダメ!!佐市と虎鉄は極貧生活の中、コンビでマンガを描いていた。ネタに困った2人が考え出したのは、自分たちをモデルにした「リアルBL」!!!一躍2人はBL界のスターに躍り出るが…!?…表題作他、作品の為にケツ出せ!!妄想先走りどぴゅん!!悶々コンビのボッキボキ相棒愛など妄想とボンノーまみれのBLまんが道!!

      マルコ（カフェオレ・ライター）マルコ's　Review

      「紙とペンと」と来てからの唐突な「SEXと！！」に戸惑いを禁じ得ませんが、内容的にはこのサブタイトルでバッチリ合っているのがすごいですよね。名曲「部屋とYシャツと私」以上に想像力をかき立てられる組み合わせの妙だと思います。

      そんな「エロまん」ですが、ストーリーを一言で説明すると「もし幼なじみ同士が本気でBLマンガ家を目指したら……」というもの。この幼なじみというのは、もちろん男同士です。極貧生活を送りながら漫画家を目指す佐市と虎鉄コンビが、ネタに困って自分たちをモデルにした「リアルBL」を描くことになり、一躍BL漫画界のスターに躍り出るというお話になっています。

      個人的には、いくらネタに困っているとはいえ、自分たちをモデルにした「リアルBL」を描くってそれ本当に最終手段なんじゃないのかと思うところですが、読み進めてみると、ネタに困っていたというよりは、佐市に片思いする虎鉄がこの機に乗じて思いを遂げようとした結果だったので、「まぁ、それなら一石二鳥だし、いいかな」と思わず納得してしまって悔しいです。

      また、第一話で面白いのは、それまで童貞だった虎鉄の暴走ぶり。「エロ漫画を描くための参考に体を見せて」と佐市に迫り、そこからわずか5ページ後には「味もみておこう」とお尻を舐め始める暴走機関車っぷりは必見です。

      ……ていうかいきなりそんなことされてるのに、冷静に「ペン貸せ、ペン。お前の変態ッぷり見てたらプロット思い浮かんできた。メモッとかな」とかリアクションできる佐市のメンタルもすごすぎますけどね！　そりゃあ虎鉄も渡そうとしたペンを思わずアナルに入れてしまいますよね。いや何が「そりゃあ」なのか自分でも書いててわからんけど。

      そんな感じで、暴走＆エロが続く「エロまん」ですが、途中には「えっ！？」と思うような展開もあり、一度読み始めたら目が離せません！

      マルコ（カフェオレ・ライター）心に残ったシーンを再現！

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    • オスちち☆８０１牧場で搾乳体験（フルカラー）

      オスちち☆８０１牧場で搾乳体験（フルカラー）

      作
      魁李
      ジ
      BLマンガ
      巻
      1～4巻

      シリーズ一覧へ

      「あっ…やだ…ぁ!」「んっ!アッだめ!でちゃ…でちゃうぅ…っ!」――貧乏学生の懸は夏休みの間、時給の良いバイトを探していた。そんな時、住み込みで働いてくれるバイトを探しているという財前教授にとある農場のバイトを紹介してもらう。しかし、これが恐怖の始まりだった―…。なんと、その農場は男を牛として扱う『人間牧場』だったのだ!しかも男から搾るのはミルクならぬ精液!泣いても喚いても助けは来ず、搾り取られ続ける人間牧場!この農場と契約してしまった懸の運命とは―!?雄汁まみれの美麗フルカラーコミック!必見です!

      マルコ（カフェオレ・ライター）マルコ's　Review

      タイトルを見た瞬間、「あ、神作だな」と悟ってしまった逸品です。

      ……もはやどうレビューしたってタイトルのインパクトを超えることは不可能かと思うのですが、それでもレビューせざるを得ませんよね、こんなの見ちゃったらね。

      で、まぁ、だいたい想像はついていると思うのですが、本作は人間が牛のように「搾乳」されるお話です。……もちろんこの場合の「乳」は牛乳ではなくて、下の方のミルク（比喩表現）なんですけどね！

      物語の主人公は貧乏学生の懸。夏休みの間、時給の良いアルバイトを探していた懸は、財前教授にとある農場の住み込みバイトを紹介してもらうことになります。ところが、この「農場」というのが、実は男を牛として扱う「人間牧場」だったのでした！　今、「実は」とか書いたけど、こんな「実は」誰も予想できないから！

      そんな農場で搾り取られた精液（あ、言っちゃった）は、金持ちに高額で売れるとのこと。……こんなにも「金持ちの趣味が理解できない」と思ったのは、「カイジ」の富裕層が鉄骨渡りを眺めて盛り上がるシーン以来です。

      果たして懸はこの農場から脱出することができるのか？　絞りとった精液で私腹を肥やす轟社長と財前教授にガツンと復讐することはできるのか？　誰も体験したことのないソリッドシチュエーションサバイバルが始まる――！（真の意味で”誰も体験したことない”よね……）

      マルコ（カフェオレ・ライター）心に残ったシーンを再現！

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    • チン♂ドルスター！勃って輝く男たち

      チン♂ドルスター！勃って輝く男たち

      作
      鈴本ノンキ
      ジ
      BLマンガ
      巻
      1巻

      「お願いだからもっと食べて…、あぁッ、もぅ出る…ッ!」美貌のアイドルに懇願されて、リーマンの彰真は必死で彼の股間に食らいつく。フルフル震える肉棒の先っぽから、勢いよく吹き出す精を浴びつつ…。――それが彰真と『チンドル』との出会いだった。チンドルとは、ペニスの形や角度・手触りなどが良く、さらにはビジュアルも満点の地下アイドルのこと。フルチンのステージ公演に股間握手会、ボッキーゲームでファンサービス。ある日、チンドル界のルーキー・理玖のアソコが、勃たなくなっちゃった!? 理玖のために股間を擦る毎日に、彰真...

      マルコ（カフェオレ・ライター）マルコ's　Review

      この歳になるとね、もうだいたいの物事に対して予想はつくものなんですよ。映画とか小説とかでちょっとひねったタイトルを見ても、「あ、そうきたか」くらいのもんで、それほど驚くということ自体が少なくなっているのです。

      ……そんな僕が見た瞬間に「うわあああああああ読まねばあああああああ！」と体をぶるぶる震わせて購入ボタンを押してしまったのが、

      「チン♂ドルスター！勃って輝く男たち」

      です。

      チン♂ドルスターて！　「♂」はそこに入るんかい！　と思わず論点のズレたツッコミをしてしまうほどのインパクトがありましたね。

      で、まぁ興奮して買ったはいいのですが、冷静に考えると「タイトル落ち」かなと思ったんですよ。たいてい、こういうちょっと奇をてらった感じの本に限って、中身を読んでみたら普通だったりしますからね。普通の恋愛モノで、「おいおい、どこがチン♂ドルスターなんだい？（笑）」みたいな感想を抱くのが関の山かなと思ったわけですよ。

      それで最初のページをめくったら、いきなりごく普通のサラリーマンであるはずの主人公が尿道でポッキーゲームをしているコマが出てきたのでびっくりしましたよね。

      主人公も主人公で、「どうしてこんな事に…！」とか叫んでるんですけど、それ全読者が今まさに思っていることですからね。

      いい加減、チン♂ドルスターについて説明しておくと、チンドルとはペニスの形や角度・手触りなどが良く、さらにはビジュアルも満点の地下アイドルのこと。そんなチンドル界のルーキー・理玖のステージに、ひょんなことから参加した彰真。冒頭の尿道ポッキーゲームはそのときのシーンです。

      ところが、理玖は彰真と会って以来、彰真の手で触られないと勃たなくなってしまいます。このままではチンドルとして仕事ができない――そこで理玖は彰真に「もう一度、触って欲しい」とお願いしにくるのでした。

      ……なんかもう色々大変なことになっていますが、実はチンドルというインパクトある職業部分を抜きにして考えると、王道のラブストーリーとも言えそうな本作。まぁそうはいったって、どうやっても「チンドル」という言葉は頭から離れないですし、股間握手会とか、ペニスの感触を再現したゼリーを発売とか、一度読んだらたぶん一生忘れることのないシーンばかりですので、どうぞ心してご覧ください。

      マルコ（カフェオレ・ライター）心に残ったシーンを再現！

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    • ヘンタイ教師と生意気ヤンキー　指導の心得

      ヘンタイ教師と生意気ヤンキー　指導の心得

      完結
      作
      緑山ヨウコ
      ジ
      BLマンガ
      巻
      全1巻

      ド変態ぶっかけ眼鏡教師の性教育的指導でビンビンMAX!!校則違反の常習者の直都は、教師の黒野に目をつけられている。黒野の弱みを握ろうとするが、逆にハメられトンデモなオシオキをされてしまって…!?言葉攻め、ぶっかけ眼鏡、緊縛、学園調教ラブバトルなど、えっちくて面白い眼鏡男子はココだ!!

      マルコ（カフェオレ・ライター）マルコ's　Review

      ヤンキー×教師ものではあるのですが、タイトルの通りこの教師というのがとにかくとんでもない変態です。この変態っぷりは、ぜひ皆さんの今後の人生を豊かにするためにも知っておいてもらった方がいいだろう……ということで、筆を執りました。さあ、皆さんも変態の何たるかを知るといい！

      本作の主人公は、校則違反の常習者で、教師の黒野に目をつけられている直都。黒野の弱みを握ろうとする直都でしたが、逆に黒野にハメられ、とんでもないお仕置きを受けることに――。

      「反抗的な生徒を性的なお仕置きで屈服させる」のが好きという黒野の変態度はストーリーが進むにつれてどんどん増していき、気づくと途中からはもう黒野のポテンシャルに驚くだけのリアクションしかとれなくなっていました。

      さらに、もう一つの見どころは、直都と正反対のメガネ優等生・安部創一郎や、教育実習生の和泉といった個性豊かな脇役たち。これがまたいい味を出していて、特に和泉に秘められた謎（？）が明らかになる後半は気になる展開が続出します。

      しかもですね、”変態”という言葉のイメージと黒野先生のキャラクターが突出しているせいで、一見すると単なるエロギャグ漫画にも思える本作ですが、実は教師ものとしてもよくできているんです。番外編も含め、最後まで読むとそれがわかるはず。

      ……っていっても、やっぱり読み終わった後に一番心に残るのは、ド変態黒野による性教育的指導の数々なんですけどね！

      マルコ（カフェオレ・ライター）心に残ったシーンを再現！

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