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お務め一途な江戸の男が相対する五つの難題 江戸藩邸の“なんでも屋”、差配役のもとには日々厄介事が持ち込まれる。消えた若君に、不審な入札…。五つの難題に挑む痛快な物語。 単行本 2023年4月 文藝春秋刊 文庫版 2026年3月 文春文庫刊 この電子書籍は文春文庫版を底本としています。
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Posted by ブクログ
神宮寺藩7万石江戸藩邸。左配役里村五郎兵衛のもとには日々事件が持ち込まれる。 第1話 ご世子の亀千代君が上野のお山に桜見物に行かれた。不忍池に差し掛かった頃、若君のお姿が消えていた。ご家老は無理に見つけずとも良いというが、そうは言っても。弁天堂から若君の守り刀がみつかる。 第2話 奥の調度を扱う...続きを読む商人の入れ札を行っている。随分と額の違う値が示されたが、御用商人が決まった。五郎兵衛は違和感を感じる。娘婿の河瀬新之氶は賄賂の汚名を着せられて切腹した。ご家老から入れ札やり直しを命じられる。 第3話 お滝が雇われたのはひと月ほど前のこと。以降藩士から雇い人までその姿を覗きにくる男が相次ぎ、厨まわりが難儀している。五郎兵衛は言われて見に行ったが、だからどうできるものでもない。しかし五郎兵衛が厨の女に御執心だという噂がたってしまった。女を巡って喧嘩まで起きてしまい、その男らを解雇するしかない。 第4話 正室のお煕さまの猫万寿丸が失踪した。それを探すのも左配方の仕事なのでしょうか?と部下が言う。黒と茶の猫を取り寄せてお目にかかると、誰がかわりを持てと言ったかと怒られてしまう。皆で探し回って、似たような猫がガンガン集められる。全滅。藩邸はすでに猫屋敷になりはてている。 第5話 殿様の心臓の具合が悪く、国許から江戸に出府してこない。半月前から藩邸の周りを得体の知れない影が徘徊しているとの噂がたっている。殿は実は本復されているが、江戸藩邸がふたつに割れているのをそのままにできないと言う。
時代小説で自分好みの作家といえば、今は、青山文平と作者の両者が個人的なツートップ。 「神山藩シリーズ」同様にこちらも絶品。時代物の良い作品は、その世界の空気を現代に連れてきてくれる。若い世代でも読む人がもう少し増えるといいなあと思う。 これは文庫購入だったけど、続編の『星月夜』は出たばかりなのでそち...続きを読むらは単行本で購入しようと決めました。
砂原さんといえば、の神山藩ではなく、 こちらは神宮司藩という、 こちらも架空の藩が舞台の連作短編。 “何でも屋” 藩のあらゆる雑用を引き受ける 差配役を務める里村五郎兵衛が主人公。 日常の中のちょっとした事件が繋がり、 大きな思惑に取り込まれていく。 砂原さんの描く日常と騒動の様子が好きで読ん...続きを読むでいるけれど、 大オチが一辺倒な感じがするのが惜しい。
7万石の神宮寺藩の藩邸に勤める差配役、里村五郎兵衛の物語。 差配役とは、ありていに言えば何でも屋。海鼠塀の塗り直しとか、屋根の修理、書物の整理など、雑用ばかりと思いきや、事件が起こる。上野で花見の最中に、亀千代君が行方不明になったり、奥方の飼い猫探しが始まって、町中の猫を集める羽目になったり・・・。...続きを読む何やら権力争いの陰謀もあるようで、五郎兵衛の家族が巻き込まれる・・・。 最後に意外なことが明かされて驚く。 舞台と人物がしっかりしている、オーソドックスな時代ものだと思ったけれど、物語の仕掛けも面白かった。それぞれの人物もなかなか魅力的。実直だったり、堅物だったり、狸だったりするなかで、安西主税は面白い。 続編で、さらなる謎が解き明かされそう。
砂原浩太朗の著作としては5冊目。藩邸の差配役と言われる「なんでも屋」の話ですが、砂原節はしっかりと出ており、安心して読めます。 現在に引き戻すと、企業の総務部庶務課の係長の物語と言えばよいのでしょうか。
別のシリーズよりちょっと賑やかでドタバタ感がある。 どっちも普通の人が普通に頑張って暮らしてて、凄く良い。
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