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「フィリップ・シノン」の「ケネディ暗殺 ウォーレン委員会50年目の証言」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「フィリップ・シノン」の「ケネディ暗殺 ウォーレン委員会50年目の証言」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
小説・文芸
Posted by ブクログ
当時、ウォーレン委員会の若手法律スタッフとして第一線で捜査資料を収集、検討していた人々も、50年という歳月を経て、自らの見聞や体験を冷静に振り返り、語れるようになったのがよくわかる。
今日では FBI や CIA の捜査能力や情報収集が官僚主義的な自己保身と絡まりあって、かなり杜撰であったことが広く知られるようになっているので、この書にしばしば出てくる捜査資料の杜撰さに対するスタッフの憤懣にはさほど驚かないが、 FBI や CIA がまだ神話的な伝説に包まれていた時代に、その杜撰さに直面した当時の若手スタッフはさぞ驚いたであろうし、信じられない思いだっただろう。
いろいろな陰謀を説くケネディ暗殺ものは多いが、つねにその批判の対象となったウォーレン委員会の調査の内幕を覗かせてくれた本書は、貴重な歴史の証言といえる。
Posted by ブクログ
ケネディ大統領が暗殺されたダラスの悲劇。それは偶然の重なり
が犯行を可能にした事件だったのか。
上巻同様、下巻でもウォーレン委員会の若き調査員たちの奮闘
が綿密に綴られている。
FBIやCIA、シークレットサービス、ダラス警察から提出された資料を
読み込み、実地検分をし、関係者の宣誓証言を取り、矛盾する点は
ないか、見落としていることはないか。彼らは家族と共に過ごす時間
を削ってまで委員会の為に働く。
真相を見極めようをする彼ら調査員と対照的なのが委員たちである。
委員長の最高裁首席判事ウォーレンはケネディ家を気遣うあまり、
未亡人であるジャクリーンの宣誓証言を取る気はなかった。
結局は自らジャクリーンの元に出向き、証言を取るのだが時間に
してわずか9分の証言だ。
上院議員であったフォードは委員会の為よりも、FBI長官であった
フーヴァーが彼の組織に不利にならぬように働きかける。
暗殺された大統領の弟であり、ケネディ政権の司法長官だった
ロバート・ケネディは最後まで委員会の宣誓証言を拒み、兄の
死に関することについては発言を控えている。
誰もが疲れていた。そして、ウォーレンは早々に委員会を終わらせ
たかった。そうしてまとめられた報告書は、最後の最後で委員たち
の思惑を盛り込み、公開されると陰謀論者の格好の標的された。
暗殺事件を調べ上げた若手法律家たちのバイタリティに感服する。
小さなことにこだわり追跡をする法律家もいれば、委員たちの
決定に不満を持つ法律家はウォーレンにさえ食って掛かる。
本書は報告書が公開されたその後も追っている。CAIとFBIが
委員会に隠していた事実が非常に興味深い。もしかすると
容疑者とされたオズワルドは、犯行こそ単独であったものの
裏には何かがあったのではないかと思わせる。
ダラスの悲劇が起こる前にCIAとFBIがやるべきことをしていた
のなら、ケネディ大統領の暗殺は防げたのかもしれない。そんな
印象を持った。
11月22日。あの悲劇から50年。そして、日本には遺児である
キャロライン・ケネディ氏が駐日大使として着任した。
Posted by ブクログ
1963年11月22日、アメリカ・テキサス州ダラス。第35代アメリカ
大統領ジョン・フィッツジェラルド・ケネディがオープンカーでの
パレードの最中に射殺された。
現職大統領、しかもアメリカが大きな期待を寄せた新時代の
大統領の暗殺はアメリカのみならず、世界に大きな衝撃を
与えた。
ケネディ亡きあと、副大統領から新大統領となったジョンソンに
よって招集されたのがこの暗殺事件を検証する為のウォーレン
委員会だ。
連邦最高裁首席判事アール・ウォーレンを委員長に、後に大統領
となるフォード、ピッグス湾事件で失脚した元CIA長官アレン・ダレス
などの6人の委員によって構成された。
実際に事件の調査にあたったのは当時の若き法律家たちだ。本書
はその元調査員が著者へコンタクトしてきたことから、当時、委員会
では何が行われていたかを綿密に追ったノンフィクションである。
マフィアによる暗殺、外国勢力による暗殺、自国の情報機関による
謀殺まで。ケネディ暗殺にまつわる陰謀論はさまざまある。
そんな陰謀論がどうして生まれたのか。本書を読むと納得がいく。
FBIは実行犯とされるオズワルドが要監視対象だったのに監視
を怠ったことを隠ぺいする為に、早々にオズワルド単独犯説で
報告書をまとめ事件を終わらせようとする。
事件が発生した地元のダラス警察は、オズワルドの犯行の実地
検分もせず、貴重な目撃者の証言も取っていない。
そもそも、瀕死の大統領が運び込まれた病院で銃弾が飛び出した
と思われる大統領の喉が気管切開されていたなんて。
若き弁護士たちは犯罪学の専門家ではないけれど、ケネディ暗殺
事件を調べるうちに徐々に解剖学や弾道学の専門知識を身に付け
ていく。
しかし、そのすべてが報われる訳ではない。様々な思惑が入り乱れ、
思うような調査が出来ないことがまま起きる。
さぁ、下巻も楽しみ~。