作品一覧

  • 空海入門 ──弘仁のモダニスト
    5.0
    真言宗の開祖であり、傑出した思想家・芸術家。唐代の新しさを日本へ移入し、「個人」と「自由」を発見した“モダニスト”。それが空海である。9世紀、弘仁時代の先鋭的表現ともいえるこの人物は、生涯にわたり自らの探求心につき動かされていた。高野山が空海にとって特別な地であり続けた理由も、そのことを無視しては理解できない。空海における自己探求とはどのようなものであったのか? 本書では、『性霊集』『三教指帰』『請来目録』など、空海自身の著作の読解と足跡の探訪を通して彼が生きたであろう時空を共有し、その実像に迫る。稀有な個性の魅力と同時代性を深い共感とともに伝える入門書。
  • 科学の名著<1> インド天文学・数学集
    -
    1~9巻5,280円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 『アールヤバタ天文学網要』 アールヤバタ(476頃―550頃)の韻文の天文書。『リーラーヴァティー』バースカラ二世(1113生)によって書かれた算術書。他を収録したインド精密科学論集。

    試し読み

    フォロー
  • 空海の思想
    3.3
    7世紀に勃興したイスラームの東進に抗してインド仏教は大きく変化する。マントラ(真言)を中心に据え、それを唱える身体的修行によって精神の在り様の根本的転換を図ろうとする新しい仏教が姿を現す。それは「密教」と呼ばれ、7世紀中頃から8世紀初めに中国に伝播する。その仏教の激動期に空海は生まれ、新しい教えを求めて入唐する。そこで空海は何を得たのだろうか。空海が遺した言葉に向き合うことによって、中世的「弘法大師」信仰を解体し、空海の言葉に込められた「いのちの思想」に迫る。
  • 新訳ベルクソン全集1 意識に直接与えられているものについての試論
    -
    1~2巻2,200~2,640円 (税込)
    哲学者であるとともに数学者・文学者であり、仏教にも造詣が深い──ベルクソンの統一的な全体像がわかる、本邦初の個人完訳! 全7巻+別巻の口火を切るのは『時間と自由』として有名な論考。

    試し読み

    フォロー

ユーザーレビュー

  • 空海入門 ──弘仁のモダニスト

    Posted by ブクログ

    本書は「弘仁のモダニスト」という副題がつけられていますが、なるほどこういう見方で空海を捉えることもできるのか、という新しい発見がありました。まず空海が生きていた時代は唐の文化や制度を積極的に取り込んでいた時代であるということ。そのため漢学全盛期であり、仏教だけではなく文化全般において、良くも悪くも「唐」かぶれの時代だったということです。

     そのような時代に仮に私自身が生活していたとして、空海がどう見えるか、ということですが、まさに竹内氏が本書で主張しているように、おそらく当時の人からしたら空海は最新のものを色々と日本に持ち込んだ人、という印象があったことでしょう。梵字で真言を唱えるという仏教

    0
    2023年04月27日
  • 空海の思想

    Posted by ブクログ

    「弘法大師」としていわば神話的な存在として語られがちな「空海」を、一人の人間として捉え、どのようなことを考えていたのかを見ていく本。
    後世の僧が付け足したと思われる文言や言葉を出来るだけ取り除き、唐から帰ってきたばかりの空海が書いた願文から即身成仏の指すところや声字実相の真言(マントラ)とは何か、そして「虚空尽、衆生尽、涅槃尽、我願尽」で有名な万灯万花会の願文まで盛りだくさん。

    少し漢字が多く、一回読んですぐ理解できるとは到底言えない内容だが、それだけ新書にしては濃く、内容も含め、菩薩仏教における密教等々をわかりやすく解説してくれてる。

    「突き詰めていけばいくほど空海とはどういう人物かわか

    0
    2015年06月10日
  • 空海の思想

    Posted by ブクログ

    フランス文学の研究者である著者が、空海の思想の内奥にせまる本です。前著『空海入門―弘仁のモダニスト』(ちくま学芸文庫)より、さらに踏み込んだ考察が展開されています。

    著者は空海の思想のうちに生命論的な発想を見いだし、ベルクソンに通じるものがあると考えています。空海の思想をある種の生命論とみなす解釈は梅原猛にもありますし、著者とおなじくベルクソンの哲学に造詣の深い美学者の篠原資明にも『空海と日本思想』(2012年、岩波新書)という著作があるので、そうしたとらえかたは一般の読書家たちのあいだでは、ある程度受け入れられているのではないかと思います。

    その一方で著者は、真言宗の宗乗にとらわれること

    0
    2023年03月27日
  • 空海の思想

    購入済み

    密教についてはさわりのみ

    宗教テクストとしての空海ではなく人間空間に焦点を定めている本。
    密教についてはさわりのみ。

    0
    2017年06月19日

新規会員限定 70%OFFクーポンプレゼント!