作品一覧

  • 下流中年 一億総貧困化の行方
    3.0
    1巻880円 (税込)
    ◆介護離職、非正規スパイラル、引きこもり、ワーキングプア……他人ごとではない中年のリアルな危機! ◆巻頭対談:雨宮処凛氏×萱野稔人氏 『「生きづらさ」について』から8年、「生きづらさ」はどう変わったか ◆「ロスジェネ世代」はどこに行ったのか? 団塊ジュニア世代(71年~74年生まれを中心に前後数年の間に生まれた世代)は、 就職氷河期と重なり、「ロスジェネ」と呼ばれたが、彼らは今や40歳を超える中年となった。 「中年フリーター:氷河期の非正社員ら、歯止めかからず273万人に」というニュースが流れたが、 まさに彼らが非正規労働を続けざるを得ず、新たな問題となっている。 ◆人は、どのようにして社会のレールから転落するのか。 また、這い上がるためのスキルとは、どのようなものなのか ◆いまは社会に関わりを持てている“働き盛りの”中年世代であっても、 突然、転落するかもしれないリスクは誰もが持っている。 それどころか、真面目で、他人の痛みを理解できる優しい人ほど“社会のレール”から外れやすく、 抜けられなくなることが多い。 1日に10時間以上働いても、月に10万円余りにしかならない実態にあえいでいる働き盛りの世代も多い。 職場で苦しみ孤立する人がいても、かつての会社が家族のように守ってくれた終身雇用の時代と違い、 激しい商品開発競争の中で、上司も同僚も自分のノルマに追われる。 職場で我慢していても支援などの相談窓口へ行っても、気合論や精神論ばかり説かれて、 「しんどい」などと弱音を見せると、精神科への受診を勧められる。 若年者や高齢者と違って、働き盛りとみなされる中高年世代には、 セーフティーネットがほとんど用意されていないことも、 こうした“地獄”からいつまでも抜けられなくなる要因にもなっている。
  • 若者を見殺しにする国
    3.6
    1巻760円 (税込)
    2007年に「『丸山眞男』をひっぱたきたい――31歳、フリーター。希望は、戦争。」で論壇を揺るがせた著者のデビュー作が待望の文庫化。文庫化にあたり最終章を大幅に加筆。過剰な若者バッシングへの不満。年収130万円で生活する不安。「自己責任」の一言で思考を停止させる社会への違和感。フリーターの立場から「無縁社会化」など2010年代の日本の論点を看破した本書の主張は、時を経て、さらに説得力を増している。

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  • 経済成長って何で必要なんだろう?
    3.9
    1巻628円 (税込)
    本書の第一のメッセージは、「経済成長が必要である」につきます。これだけが本書のメッセージなのです。経済学者として、いまもっとも伝える必要がある、やや大仰にいえば使命感を感じたのがこの主張です。本書でとりあつかった格差と貧困の問題に一番有効なのは長期的には経済成長、短期的には景気対策です。現在起きている問題にとどまらず、システムとしてのセーフティネット確立のためにも経済成長が必要でしょう。
  • 「働き方」がわからない
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 働き方改革実現会議議員に、社会起業の旗手が訊く「改革の本筋をはき違えるな」(水町勇一郎×駒崎弘樹)/全国6000人「希望の残業学」調査報告/40代管理職覆面座談会/「ヤマト改革・労使が語る一年間の通信簿」(森健)/「定年後も輝く『もう一人の自分』の見つけ方」(楠木新)/「男性正社員をひっぱたきたい――42歳フリーターの労働論」(赤木智弘)他。

ユーザーレビュー

  • 経済成長って何で必要なんだろう?

    Posted by ブクログ

    「経済学」が、技術であり道具であるとの主張に目ウロコでした。

    刺激的な話が多く、「新自由主義」なるものの幻想。ケインズとハイエクの親和性。再分配の話。等々。また、所謂論壇に欠けているもの。メディアの無能など、まことに盛りだくさんで面白かった。

    また、自分も全く同感なのは、政治家が票にならない若年層を向いた政策をするはずがないという事。このままでは日本は滅びるね。

    一番いいのは、少子化対策をしっかりやって人口を増やすこと。でも、これが難しい。「経済学」的には処方箋を示せるのだろうか。それが嫌なら、移民を受け入れしかないかな。

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    2014年12月25日
  • 若者を見殺しにする国

    Posted by ブクログ

    非常に面白かった。元々「『丸山眞男』をひっぱたきたい~」を最近(ここ1年くらい?)知って、著者を知って、読もうと思った本。
    私は著者よりももう少し下の世代だし、住環境も若干違うけど、共感する部分は多々あった。
    憎み散らすことはないと思うけど、でも、ポストバブル世代から搾取して高齢者を養う、都会の金で地方を養う、っていう図式は二項対立を煽ってるように見えるけど、事実は事実。
    「俗流若者論」に対する反論?もきちんとデータに基づいた発言をしていて、参考になった。
    これの前に読んだシノドスの本は赤木節が全然なかったので、今回のはよかった。

    厚みの割に、サクサク読める本です。言いたいことが著書内で何度

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    2013年05月15日
  • 経済成長って何で必要なんだろう?

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    経済成長を可能にする方法は第一に個人の自由な創意工夫(競争)第二に失敗時のセーフティネット(再配分)第三に景気の振幅を抑制するマクロ経済政策(安定化)に尽きます。

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    2012年10月05日
  • 経済成長って何で必要なんだろう?

    Posted by ブクログ

    2%の経済成長を続けることが必要である。そのためには3つ-競争、再分配、安定化が方法として有効である。これをわかりやすく角度を違えて示してくれる。とても納得した。

    経済と政治の違いも明確に分かった。
    経済の人間が理想に捕まり、政治の人間が方法論に終始する、まったく逆の事態になっている指摘はなるほど!

    借りたけど、多分この本買う。経済学部でない人間にとって本当にわかりやすく面白い本だった。

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    2011年12月10日
  • 経済成長って何で必要なんだろう?

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    良書。
    経済成長経済成長と叫ばれる中で、なぜそもそも経済成長が必要なのかからそのために誰のどういったアクションが必要なのかまでがしっかりカバーできている。
    対談鼎談形式で展開されるので議論の過程も分かり非常に分かりやすかった。

    湯浅誠と赤木智弘という人選が好感。
    学者や政治家たちだけの世界の話のようなイメージをうまく崩してくれた。

    0
    2011年10月02日

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