作品一覧

  • 生きる自信の心理学 コスモス・セラピー入門
    3.8
    落ち込み、劣等感、虚しさ、不安――。現代人の多くは、他人や社会の評価に振り回され、自信喪失に陥っている。そんな時代に、揺るぎない自信を確立する特効薬はあるのか? 本書では、アドラー心理学や論理療法、トランスパーソナル心理学、さらに現代宇宙論や進化論を手がかりに、生きる意欲と自信を深める理論とワークショップを紹介。まず、自信と傲慢、うぬぼれ、優越感の違いを考える。ほんとうの自信とは「自己承認」と「他者承認」がバランスよくある状態なのだ。しかし、他者承認とは必ずしも社会のものさしのことではない。なぜなら、それは時代や環境、その共同体の特性によっていかようにも変わるものなのだ。ならば「無条件の絶対的な自信」など確立できるのだろうか。著者は、<私>と<大地・宇宙>のつながり感覚の回復、つまり<つながりコスモロジー>の復権が、自信喪失=ニヒリズムを超える哲学だという。数々の教育現場で効果実証済みの心理学講座。

    試し読み

    フォロー
  • 自我と無我 <個と集団>の成熟した関係
    3.3
    「自我の確立」と「無我の境地」。めざすべき人格のあり方はどちらか? 現代人は自我を強調するあまりエゴイズムに陥ってしまった。一方、無我とは滅私奉公であるとの、歴史的誤解への反省も、いまだ曖昧である。本書では、大乗仏教の唯識学と現代アメリカの哲人・ウィルバー思想、さらにスイスの発達心理学者・ジャン・ピアジェの理論などを手がかりに、自我と無我の本来的意味を整理する。「無我の空の関係」「自我とエゴイズムの違い」「未我→自我→無我の成長プロセス」などをわかりやすく解説。その上で、自我と無我の対立概念を超えた大いなる宇宙観(コスモロジー)を提唱。人間の心は誰でも覚りに到達する可能性を秘めていることを理論的に証明する。東洋宗教と西洋心理学を統合し、理想の人間性を追求した思想的メッセージの書である。まさに、日本精神史百年の葛藤を解消する好著である。
  • 仏教とアドラー心理学 自我から覚りへ
    -
    1巻2,530円 (税込)
    うつ、神経症、心身症、不登校、引きこもり、リストカット、自殺、いじめ、非行、薬物依存など、心と行動に関わる深刻な問題が山積する現代日本。仏教と心理学を統合したアプローチにより、適切で有効な理解と対処法を提示する。

    試し読み

    フォロー
  • 唯識で自分を変える : 仏教の心理学ガイドブック
    3.0
    1巻1,496円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 難解といわれる唯識をイラストをまじえて平易に解説。“ワーク”を通して人の心の内面に迫り、迷いや悩みを克服し力強く生きるための実践的な唯識入門書。

    試し読み

    フォロー
  • 唯識と論理療法 仏教と心理療法・その統合と実践
    3.5
    1巻1,980円 (税込)
    現代の日本人が、仏教と心理学・心理療法の両方を統合したかたちで、日常生活に活かして使うためのヒントがつまっている。

    試し読み

    フォロー
  • よくわかる般若心経 二七六字の本当の意味が見えてくる
    3.0
    「空」とは何か。「無」とは何か。仏教の教えのエッセンスともいうべき『般若心経』は、この「空」と「無」の意味をわずか二七六字で簡潔に説いた、千数百年前から伝わる日本人にもっとも馴染み深い経典です。本書は、自己流の座禅を続けるなどして『般若心経』の意味をとことん追求した著者が、自身の体験を例にしながら、『般若心経』の真髄をわかりやすく解説します。「それだけでいつまでもあるものはない」「空と空しいはこうちがう」「どうすれば苦しみがなくなるか」「人間も空である」「心はどんな順にさわやかになるか」など、難しい言葉を使わず、『般若心経』を学ぶ人が抱きやすい疑問を徹底的に追求しています。その結果、目の前が開けてくるだけでなく、日本の精神的な伝統も実感できるようになるのです。『般若心経』の真髄ともいえる「空」と「無」の思想が、体に染み込むようにすっと理解できる、絶好の入門書。『わかる般若心経』を改題。

ユーザーレビュー

  • 生きる自信の心理学 コスモス・セラピー入門

    Posted by ブクログ

    もう大学を卒業して十年以上過ぎますが、

    在学していた時に岡野先生の講義を受講していました。
    岡野先生の人柄に強く惹かれたのを覚えています。

    今も以前も、「生きる」ことに不安を抱えた若い人は少なくないですが、
    国際的調査を見ると、日本の若い人の自尊心の低さは、際だっています。

    「自分に自信がない」、「将来は明るくない」と答える生徒は、
    7割~8割程度と、先進国ではダントツに高い水準です。
    一番可能性を感じる時期なのに、その可能性を感じることができないのは、
    本人の問題というより、日本社会全体の問題です。

    岡野先生は、コスモロジーという概念で、あらゆることへの「つながり」を、
    強調していま

    0
    2018年04月04日
  • 唯識と論理療法 仏教と心理療法・その統合と実践

    Posted by ブクログ

    2012.01.26
    現代的な無畏施(むいせ)?
    *みんなを「安心して生きられる心の状態にしてあげる」こと

    欲望の否定から欲求の肯定へ?
    *自我を否定して無我になることが仏教の目標ではない
    *八識的なパーソナリティから四智的なパーソナリティに成長すること
    *マズローの「基本的欲求」=自然で健康な欲求
    *「神経症的欲求」≒煩悩

    0
    2012年01月26日
  • 自我と無我 <個と集団>の成熟した関係

    Posted by ブクログ

    私自身がトランスパーソナル心理学にもにも関心が深いので、この二分野を基盤に発言する岡野氏の著作はほとんど読んできた。が、この本はとくに興味深い。

    まず戦中の大多数の仏教者が積極的に戦争協力の発言をし、「無我とは滅私奉公である」「無我とは天皇陛下のために死ぬことである」と説いていたという。禅僧も含め、戦前の仏教指導者たちは「自我を滅ぼして国のために尽くすことが無我だ」という混同に陥っていた。

    ほとんどの仏教者がそうだったという事実に驚くと同時に、今はその過ちを認識できる歴史的状況になったが、「私があの時代に仏教界の責任ある地位にいたら、本気で同じことを思い、発言していたかも知れない」という洞

    0
    2010年05月05日
  • 生きる自信の心理学 コスモス・セラピー入門

    Posted by ブクログ

    この本は、入門的なハウトゥーものかなと購入を少し迷ったが、読んでたいへん面白かっ た。現代日本の教育の根源的な問題について非常に大切なメッセージがこめられた本だ。

    前半は、「身体感覚をとり戻す」「自己能力感を確立する」「自己価値感を確立する」 「認め合う人間関係を作る」等の観点から、シンプルだがなるほどと感じさせるさまざまな ワークが紹介されている。

    後半は、現代科学の宇宙論の視点から、宇宙には自己進化、自己組織化に向かう方向性が あり、その方向性の中にその一部として人間も存在するというコスモロジーを提示する。

    近代科学の還元主義的な世界観を暗黙のうちに押し付ける現代日本の教育のあ

    0
    2010年06月11日
  • 生きる自信の心理学 コスモス・セラピー入門

    Posted by ブクログ

    著者である岡野先生(非常勤)の講義を受けています。600人ほど受講登録されて平均的な出席人数は400人ってとこでしょうか。そして僕はその中でもかなりやる気のある部類に入っていると自負しております(笑)まぁ僕以上に友達がえらく熱心で;なんと5名しか参加しなかった講義後の自然観察にも参加したぐらい。その講義内容はというと・・・戦後教育によって現代人にできた心の穴を埋めようと試み、現代科学と仏教・霊性を混在させた(どっかの新興宗教の類の発想に似てますが違いますよ。)宇宙観によってその解決をしていこうという講義内容です。まだ前期しか受けてないですが大事なところを挙げるとすれば『アインシュタイン以降の現

    0
    2009年10月04日

新規会員限定 70%OFFクーポンプレゼント!