学ぶべきはスキルとしての「絶対話力」よりもむしろ営業マンとしてのマインド
「1分話力」と「10秒話力」を合わせて、私は「絶対話力」と呼んでいます。(p33)
お客様に情報を伝え、そして引き出す際に必要となる、要点を3つに絞った「1分話力」。
そしてクロージングの際にしっかりと決めさせる「10秒話
...続きを読む力」。
この両方を合わせた「絶対話力」を営業マンは持ちなさい、というのが筆者の主張。
そのトレーニング方法として提示されている内容(p176~190)は極めてシンプルで、
①世の中の様々な事象につき、まず伝えたい事を10個挙げ、その中から3つを選び1分間のストーリーを組み立てる。これを人に話すなり、録音して自分で聞いてみるなりを繰り返し、精度を上げていく。
②想定されるお客様からの質問をカードに書き出し、ランダムに引いては「1分話力」で返す、という事を繰り返す。
③上2つを今度は10秒でやってみる。
上記の通り「絶対話力」というスキルについてはそれほど紙面が割かれておらず、
本書で繰り返し述べられているのは、いかにお客様を知り、どうすればお客様の役に立てるかを追究する営業マンとしてのビジネスマインド。
この筆者の思いが集約されていると感じたのは次の一文。
彼(※元プロ野球選手・西岡良洋氏)が好きな言葉は「当たり前のことを当たり前じゃないくらいやることが大切」です、たしかに、野球選手は当然素振りはします。それを「当たり前じゃないくらい」やり続けること大事だということです。(p174)