作品一覧

  • となりの脅迫者
    完結
    4.3
    全1巻1,650円 (税込)
    人間関係は常に大小さまざまな「要求を受け入れるか、受け入れないか」 というパワーゲームが行われます。 例えば、「誰か窓を開けてくれたらうれしいんだけどなぁ」 と言われて窓を開けた場合、相手の要求を受け入れたことになります。 この窓のような例は、通常はとくに罪もなく、 受け入れたとしても、あるいは受け入れられなかったとしても、 どちらにもそれほど大きな苦痛はないはずです。 しかし、なかには、相手を脅してでも自分の要求を通そうとする場合もあります。 脅しと言っても、「言うことを聞かなければ殴ってやる!」とか、 脅しであることが明白なものではありません。 夫婦や恋人、上司と部下、友人、親子、兄弟など 身近な人物であるからこそ知っている、あなたの弱点を巧妙についた微妙な脅迫です。 例えば、 「あなたに捨てられたら、死んでしまうかも」 「私のことが本当に好きなら、これくらい簡単でしょ?」 「これくらいの残業ができないのか?前任者はもっと働いていた」 というようなことを言われたことはありませんか? あるいは、気に入らないことがあるとだんまりになる、 部屋に閉じこもる、直接要望を言わずに、しつけのようなおしおきをする などの「行動」で脅迫されたことはありませんか? 脅迫者は、あなたの「恐怖心」「義務感」「罪悪感」を刺激することで、 自分の要求がさも受け入れられて当然のものであるかのように思い込ませてきます。 「自分が我慢すれば、まるくおさまるから」 「要求を受け入れないと、悪者になる気がする」 と考えて、嫌な要求でも受け入れてしまっている人は 「私に要求をのませるには、こうするのがいちばんいい」 と脅迫者に教えてしまっているのです。 その場はおさまったように見えても、 あなたを屈服させる方法を知った脅迫者は、 これから同じ手段を使ってますますあなたを苦しめるでしょう。 本書では、その状況を打開して、健全な人間関係を築くためにできることを、 セラピストである著者が受け持ったクライアントの実例をもとに解説します。 嫌な要求を受け入れないための第一歩は、まず「何もしないこと」。 要求が出された瞬間、あなたがどう反応するかを決めないことです。 「言いなり」はもうやめて、自分の人生を取り戻しましょう。
  • 毒になる親 完全版
    4.3
    1巻2,860円 (税込)
    あなたはもう親を許さなくていい。 親に奪われた人生を取り戻すために。あなたが「毒親」にならないために。勇気をもって本書を開こう。 傷つけられた心を癒やし、新しい人生を歩き出すための具体的な方法を、あなたに伝授する。 カウンセリングの現場から発想された“現実の希望"にみちた一冊! 原書刊行から30年余、今も輝きを失わないカウンセリングの古典を完訳した決定版 「旧バージョンでは全体を300ページ程度に収めるため、部分的な省略や、場所によっては大幅な意訳を行うことで短縮を行いました。解説の部分は短くしたくなかったので、短縮はおもに実例として載せられているエピソードを端折ることでページ数を調整しました。文庫版ではさらに短くする必要があり、残念ながら一つの章を丸ごとカットしなければならなかったほか、さらに圧縮を行いました。 そこでこの完全版では、旧バージョンで短くしたところをオリジナル通りに書き直し、それ以外のところも文章を改めるなど手を加えました。ページ数はだいぶ増えてしまいましたが、省略や意訳により短縮した部分を復活させたことで、オリジナルの内容をさらに詳しくお伝えできたのではないかと期待しています。30年前に書かれたこの本がいまだに輝きを失っていないのは、著者がいかに被害者の苦しみを理解し、問題の根源を正しくとらえ、正しい解決法を示しているかのあらわれです。今やこのテーマの古典となった本書が、この完全版の刊行をきっかけに今後も末永く読み続けられることを願っています」(訳者まえがきより) ※こちらの作品は過去に他出版社より配信していた内容と同様となります。重複購入にはお気を付けください

ユーザーレビュー

  • 毒になる親 完全版

    Posted by ブクログ

    古さは一切感じない。
    この本を読んで、改めて私は愛されていたのだと感じた。しかし、私の中にも「毒になる親」の可能性が少なからずあるため、そうならぬよう意識をしようと思った。

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    2025年11月12日
  • 毒になる親 完全版

    Posted by ブクログ

    もう30年前の著作になるそうだが、全く古さを感じさせない内容。一部には親に責任を全て押し付ける単純な二元論が毒親が受けた背景だというが、この本は別に親を悪魔化はしていない。シンプルに子ども時代に自分がされたことについて自分には責任がないと言っているだけだ。その責任は親にあると。責任がある=親が悪いと誤読すれば確かにそうかも知れないが、親の行為にはを背景があり、それは親自身もそういう育てられ方をしたからだと本書は言っているが、それだけでないことは我々は既に知っているはずだ。社会での過剰なプレッシャー、生活のための愛のない結婚、そういった歪みが家庭にあらわれ、もっとも弱い立場の子どもがはけ口にされ

    0
    2025年07月03日
  • 毒になる親 完全版

    Posted by ブクログ

    自分を責めてしまうときに読んでみたい本です。
    辛い思いをした子供の頃の自分に向けて手紙を書く方法も良いと思いました。

    0
    2025年05月14日
  • 毒になる親 完全版

    Posted by ブクログ

    二章 義務を果たさない親
    この部分が特に自分には響いた。
    子供が辛い状況に置かれた時に話を聞いたり、寄り添い心のケアをすることは【親が当然子供に行うべき義務】とのことだった。
    これをしてもらえなかった子供は、自分には生きる価値がない、誰にも愛されない存在なのだ、と考えるようになる。
    まさに自分がそれだった。

    こういう風に扱われた子供を"透明人間"と本書では表現していて、別作だが、『輪るピングドラム』で子供たちが子供ブロイラーという工場に連れて行かれ、ベルトコンベアに載せられ一人一人透明にされるシーンはこのことを表していたのかと本書を読んで気付くことができた。私もあの子供処

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    2023年04月27日
  • 毒になる親 完全版

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    今ではメジャーな概念になってきた、「 毒親 」toxic parentsの先駆けであり、自らカウンセラーとして現場に立つ著者による本である。毒親が子に与える影響は甚大である。

    毒親には以下のような特徴がある。

    毒親の影響は、汚染のように広がっていき、代々受け継がれる、すなわち、毒親の親も毒親なのだ。
    毒親は子供のためと言いながら、実は、親に対する依存度を大きくすることによって、自分の立場を守ろうとする自己中心的な性格。
    ネガティブな感情を、本来向けなければならない対象から逸らせ、より容易なターゲットである子供に感情のはけ口を持っていく。
    自分自身に強い恐怖や不安、不満があり、子供なしでは自

    0
    2022年01月10日

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