乗松亨平の作品一覧
「乗松亨平」の「コサック~1852年のコーカサス物語~」「ロシアあるいは対立の亡霊 「第二世界」のポストモダン」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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Posted by ブクログ
新鮮でかなり面白かった。
現代に生きる私にとって「人が神になる」なんて話は荒唐無稽で、無意味な論に感じる。
本書の序盤はざっくり言えばそういう思想の紹介からスタートする。先祖をみんな神のように復活させて、人類は一つになるのだ〜といった風な思想がロシアに芽をだした話だ。
だがそこから広がっていく「個と全体」の関係の思想は、徐々に現代との繋がりを匂わせてくる。
トランスヒューマニズム/シンギュラリティ思想における「人が神になる」思想がどんな特徴を持ったものなのか。
環境問題という「全体」の問題と「個」である私の関わり方はどういう形があり得るのか。
ロシア宇宙主義という西洋哲学とも日本の思想ともかなり違う思想から物事を見た時の強烈な視差から、新たな認識が呼び起こされ、色々な問題の見直しに繋がる橋が見えた
Posted by ブクログ
ロシアの文豪・トルストイの初期の作品。
無気力な生活を送っていた青年貴族・オレーニンが軍隊に志願し、中央アジアのコーカサス(カフカス)へ赴任。
雄大な自然に抱かれ、コサックの生活に溶け込み、村の娘に恋をする。
コサックの生活様式、文化、狩猟と酒、チェチェン人との関係などが描かれています。
遊牧民の描写では、やはり東洋的な要素が垣間見えます。
巻末には訳者による解説があり、ロシアにとってのコーカサスの位置づけ、ロシア文学の題材としての役割、こんにちも残るチェチェン問題、またトルストイの略歴と文学の過程も述べられています。
トルストイ自身の若き日の経験も盛り込まれているそうですが、のちの『戦争と平和』や『アンナ・カレーニナ』とは趣きの違う作品だそうです。
ニン、トン♪