作品一覧

  • 茶ともてなしの文化

    茶ともてなしの文化

    ビジネス・実用

    5.0
    1巻1,936円 (税込)
    商品としての「茶」の流通とともに「もてなし」という文化行為が、イギリスや日本でどのように再評価されたのかを検討する。茶を中心とする人間関係から読み解く社会文化論。
  • 堺─海の都市文明

    堺─海の都市文明

    ビジネス・実用

    4.0
    1巻720円 (税込)
    かつて「東洋のベニス」と呼ばれ、中世世界随一の栄華を誇った国際貿易都市・堺。日明貿易や南蛮貿易の交易拠点となることで、アジア世界とヨーロッパ世界を遭遇させ、新たな世界史をつくり出した。千利休をはじめとする「茶の湯」文化を生み出すなど高度な文化を持った自治都市・堺。この「黄金の都」はいったいどのような都市だったのか? なぜ突然歴史の表舞台から消えたのか? 堺商人たちの莫大な富はいかにして失われたのか? 本書は、経済的な繁栄を失い、文化活動も停滞し、最先端の技術を持ちながら衰退の道を辿った堺の「黄金の日々」とその後の運命を描き出す。 【目次より】●アジア海域の時代と日本 ●どのようにして巨万の富を築いたか ●金持ち都市の富のゆくえ ●成熟都市・堺の衰退 ●近代に何が受けつがれたか アジアとヨーロッパの接点として栄えた中世の「黄金の都」堺。その盛衰にわれわれは何を学ぶかを考える一冊である。

ユーザーレビュー

  • 茶ともてなしの文化

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    茶の心。ふれあいともてなし。
    茶の間をはじめ、お茶にまつわるさまざまな切り口。
    参考文献豊富。

    本書を読んで、お茶で一番大事なことを忘れていました。

    0
    2011年10月01日
  • 堺─海の都市文明

    Posted by ブクログ

    今や一地方都市に過ぎない堺は、中世には日本を代表する貿易拠点だった。中国との貿易による利益を求めて、国内では博多と争い、世界的にはヨーロッパ各国が進出していた。堺は日本史の大きな舞台だったし、世界史の流れも追うことができる内容になっている。

    堺は、応仁の乱によって全壊した兵庫に帰港することができなかった遣明船が入港したことをきっかけにして繁栄した。日明貿易は、1451年に勘合府を幕府から盗んで以降、大内氏が支配していた。堺が台頭すると、博多を拠点とした大内氏との間で争いが繰り広げられたが、1523年に寧波で事件を起こして堺の対明貿易は終わり、大内氏も1551年に陶晴賢に殺されて日明貿易は終了した。

    1543年にポルトガル人が鉄砲をもたらすと、堺の職人はそれを模して大量生産に成功した。当初輸入していた火薬の原料である硝石も加賀の五箇山で製造されるようになり、堺で火薬に調合された。

    秀吉が全国の中心都市として大阪城を築城すると、堺の商人は大阪に奪われ、1586年には渠濠が埋められた。秀吉への反感は徳川方への接近に発展し、家康は大坂城攻略のために大砲を注文したが、夏の陣の直前に大坂方から火を放たれて堺は灰燼に帰した。

    日本の銀を求めて来航したザビエルは、遣明船貿易が止まっていたことを知り、マカオを占拠して生糸・絹織物の日中間仲介貿易に乗り出した。この日中貿易に参加するために、スペインはマニラに基地を構え、オランダ、イギリスも加わった。

    オランダは1581年にスペインの支配から独立を宣言したが、1648年のウエストファリア条約で独立が認められるまでは経済活動も困難だった。オランダは活路をアジアに求め、マゼラン海峡を通って1隻がモルッカ諸島にたどりついたがポルトガル人に虐殺され、残りの1隻が九州に漂着した。面会した家康は、積まれていた大量の火薬や武器を得て、関ヶ原の戦いの戦備強化となった。ジャワ島のバンテン港にバタビア城を建設し、平戸に商館を獲得したオランダは、マカオを攻略したが失敗したため、1624年に台湾島南部のタイオワンにゼーランディア城を築き、中国との貿易拠点とした。

    1704年には、河内から西北に流れて淀川に合流していた大和川が西へ一直線に流れるよう付け替えられたため、川から運びこまれる土砂が堺の沿岸に堆積して港が使えなくなっり、衰退していった。

    0
    2018年10月31日
  • 堺─海の都市文明

    Posted by ブクログ

    堺が国際都市として活躍した150年を扱った一冊。
    ヨーロッパ優越史観に挑む良書。
    戦国時代の日本が、経済的にスペインと拮抗できるほどの力を備えていたという解説や、秀吉の大陸進出は、ヨーロッパの覇権主義に啓蒙されたのが原因など、興味深い記述がたくさん!

    著者はこの80近い年齢でこの本を書いたらしいが、老境に入ったとは思えぬほど文章が冴え渡っており、若い!

    偉大なる老人の偉大な作品です!

    0
    2012年01月16日

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