作品一覧 2018/07/20更新 感情と勘定の経済学 試し読み フォロー 行動経済学~経済は「感情」で動いている~ 試し読み フォロー 1~2件目 / 2件<<<1・・・・・・・・・>>> 友野典男の作品をすべて見る
ユーザーレビュー 行動経済学~経済は「感情」で動いている~ 友野典男 理系の私でも何やら行動経済学をわかった気にさせられるような、取っつきやすく読みやすい文書でした。 ある条件でのみ厳密であるモデルよりも、厳密には不正確だがある程度あてはまるモデルのほうが実用的、ということの例示として、停止しているアナログ時計は1日に2回は厳密な時刻を指し示すことができるが、1分進...続きを読むんでいる時計は一度も厳密な時刻を示すことができない。という表現があり、なるほどなと思いました。 Posted by ブクログ 行動経済学~経済は「感情」で動いている~ 友野典男 経済学と心理学がこんなに身近なものだったとは! 経済学は脳をブラックボックスとして扱う。個人のインセンティブ、選好、信念がインプットで、行動がアウトプットである。 おもしろーい。 Posted by ブクログ 行動経済学~経済は「感情」で動いている~ 友野典男 行動経済学の主要な理論、仮説を実証例を交えて網羅した入門的新書である。 そもそも行動経済学が背景には、従来の経済学が前提としている完全情報、完全合理的な理論上の人間行動を想定しているため、実態の経済の姿とはしばしば乖離しているため、それを補完するために研究がなされてきた分野である。既に、カーネマンな...続きを読むどがノーベル賞経済学賞を受賞している。 Posted by ブクログ 行動経済学~経済は「感情」で動いている~ 友野典男 ありとあらゆる選択肢のなかから最適のもの、つまり効用や利益を最大化するオプションを合理的に選択することができる人。経済学は、こういう合理的な人、つまり「経済人」を理論の前提とおきます。これに対して、行動経済学は、「限定合理性」という概念にもとづき、人間の実際の経済行動にアプローチしていくものです。 ...続きを読む 人間の判断モデルとして「限定合理性」の現実的な妥当性はだれもが認めるところです。しかし、これを基盤にどう経済学や社会科学を組み立てるかというのは結構難しい問題で、なかなか具体論として前に進んでないのかなと思っていたんですが、この本を読んで、かなり目から鱗。経済学者も相当にがんばって、「限定合理性」に取り組んでいます。 長くなったので、具体的な本の内容は、読んでもらっての楽しみということにしますが、個人的には上に書いたような問題意識とのフィット感に加え、人間の経済行動を脳生理学と結びつけていこうという方向性が面白かった。 あと、「限定合理性」という概念は、私の知る範囲では、ハーバート・サイモンが提唱した概念だと思いますが(「人はmaximizerではなく、satisfierなのだ」といったことをサイモンは言っていた気がします)、サイバネティクスやコンピューター理論なんかと実は親近性のある概念です。つまり、限定合理性、脳生理学、コンピューターといえば、複雑系との親和性も非常に強いと思います。(最近はなんでも「複雑系」にしてしまうのだ。) 経済学をある程度勉強して、なんか釈然としない人には、非常に心地よい刺激に満ちた本。一方、全く経済学を勉強した事の無い人にとっては、「それって当たり前じゃん」「いつもそうやってもの買ってるよ」「私もそうやってものを宣伝して売ってるよ」という世界かも。 Posted by ブクログ 行動経済学~経済は「感情」で動いている~ 友野典男 行動意思決定論―バイアスの罠 (マックス・H.ベイザーマン)の下位互換感はあるものの、入門書としては非常に読みやすく、実例が多く紹介されているので興味深く読めます。 人類である以上、一度は読めばいいと思う一冊です。 Posted by ブクログ 友野典男のレビューをもっと見る