林田陽子の作品一覧
「林田陽子」の「宇宙のランドスケープ」「心理学が教える人生のヒント」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「林田陽子」の「宇宙のランドスケープ」「心理学が教える人生のヒント」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
この世の物理定数は、なぜこの値なのか。何故、生物が誕生し得る組み合わせなのか。究極の問いとも言えるその謎に、ヒモ理論を用いて迫る。
筆者は南部陽一郎とともにヒモ理論の礎を築いた先駆者。触れ書きの通り数式は使わず説明してくれているのだが、なにせあまりにも日常とかけ離れすぎていて、想像つかない。その非日常を求めて読んでいる節もあるが。
10の500乗もあるポケット宇宙、d-ブレーンに巻き付くプランク長さのヒモたち、そのヒモも11次元でないと数学的に矛盾してしうが、3次元空間に収まるために余剰次元はプランク長さまで巻き上げられている…
宇宙という広大な領域を扱う学問と、観測できない最小の現象を
Posted by ブクログ
物理学が研究するのは通常は我々が住む宇宙の物理である。それ以外のことについて考えることは興味の対象ではあっても、学問として研究の対象ではなかった。それがこの宇宙が何故もかくまでに人間が住む必要条件をまるで奇跡の連続のように絶妙に設計されているのかという疑問を生じさせた。
これには「人間原理」という思考があり、「どうして人間に好都合な世界なのか」を考えるのではなく、「好都合だから人間が存在した」と考える。これは一種思考の限界を示すものであり、多くの物理学者は「人間原理」で理解をストップさせるのを生理的に嫌悪した。それは「人間原理」がそれ以上に何も予測することも発展することもないからである。
Posted by ブクログ
科学の入門書は納得。ひも理論やグラフィック原理までの部分は入門者の私でも理解しやすく、ユーモアのある表現で楽しく読めた。
後半のひも理論については急に例えも曖昧になるし、間違ってる気がするし、数式出てこないから考える事も出来ないし、かなりモヤモヤする。今まで弦理論は過激で間違った論理って習っていたから受け入れづらかったのもあるだろうな……。
本当にこの本に書いてあるのが正しいのかわからないし、そもそも読んでもひも理論が理解出来ていない。『宇宙のランドスケープ』などで詳しく説明されてるそうなので、読んでみるつもり。
でも、問題を簡単にするためのヒントや、「なぜこの理論は間違っているか」を考える癖
Posted by ブクログ
ブラックホールに落ち込んだ情報(ビット)が消滅するのか(ホーキング)、それとも何かしらの方法によって取り出すことが可能なのか(サスキンド)を論じた一般向けの科学啓蒙書(本当に一般向けか?)。
普通に暮らすだけなら全く読む必要の無い類の本だが、宇宙・素粒子・ブラックホールというワードに心くすぐられる人は読む価値がある。
それにしても、三次元の情報はすべて二次元平面で表現できる(できるというかそのようになっている)というホログラフィック原理は、マクロな世界に慣れ親しんだ身としてはどうにも信じられない。
前著である「宇宙のランドスケープ」に比べれば優しく読み進めるのも容易だが、本の大体1/6を
Posted by ブクログ
ひも理論の重鎮レオナルド・サスキンドのメガバースと人間原理に関する最新の宇宙論。
リサ・ランドールの『ワープする宇宙』やブライアン・グリーンの『隠れていた宇宙』など、最新の宇宙論が最近日本でも多く紹介されている。ヒッグス粒子の発見の話題もあったからだとも思われるが、これらの議論がこの世界の存在の究極の根拠について考えを巡らせている多くの人の琴線に触れるものであるからだということもあるだろう。科学書翻訳で多くの信頼を得ている青木薫さんも、このテーマで『宇宙はなぜこのような宇宙なのか 人間原理と宇宙論』という自著を出しているが、あえて翻訳だけでなくオリジナルの本を出してみようと決めた気持ちがわか