作品一覧

  • 心理学が教える人生のヒント
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    1巻2,200円 (税込)
    図形の錯視のように一見すると生物学的な現象に思えるものも、実は文化によって異なり、文化の影響を受けた心の働きに由来します。こうした無意識のうちに働く力をよく知ることで、その力を利用したり、逆に克服したりして、私たちは自らの健康、知恵、幸福を最大限に高めることができます。 以下は本書の例。 ・私たちは色に影響される。乱暴な酔っ払いをピンク色の待機房に入れると、たちまち静かになる。ピンク色を見つめると、人は一時的に力を出せなくなる。 ・青い光は人の気持ちを落ち着かせる。奈良県警察が犯罪多発地点に青い光の照明を設置すると、それだけで犯罪率が低下した。 ・私たちは他人の目を気にする。人の目を描いた絵画を壁にかけただけで、無人販売のコーヒーにお金を払う人の割合が高くなった。 ・ぐずついた天気は、投資家の判断を慎重にさせる。逆に晴天の日は、投資家の判断が相対的に大胆になる。金融の専門家が世界の26の株式市場を調査したところ、晴天の日の方が株価が良かった。 ・私たちの記憶は場所と結びついている。知恵のある教師は、本番の試験会場とできるだけよく似た状況で、学生に試験勉強をさせる。 ・胆のう手術を受けた患者の回復状況を調査したところ、「樹木が見える病室」の患者は、「レンガ壁に面した病室」の患者よりも平均して数日早く退院できた。自然の風景を見ていた患者は、壁を見ていた患者よりも幸福度が4倍も高かった。

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  • 宇宙のランドスケープ 宇宙の謎にひも理論が答えを出す
    4.8
    1巻2,420円 (税込)
    「宇宙はなぜこのようになっているのか」「宇宙に生命が存在できるのはなぜか」という誰の心の中にもある根本的な疑問を追求したポピュラー・サイエンス。サスキンドはひも理論、インフレーション宇宙論、最新の宇宙観測結果に基づいて、この大いなる謎を探究する。この宇宙の歴史とは「インフレーションの棚」を転がってゆき、極めて小さな宇宙定数を持つ谷で静止することだったという。しかし、この宇宙はもっとはるかに広大な、いわゆる「メガバース」の中のほんのちっぽけな片隅を占めるにすぎない。メガバースの中で、無数の種類の小宇宙が無限回出現するという新しい宇宙像にたどり着く。 世界天文年2009日本委員会の公認書籍。

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  • ブラックホール戦争 スティーヴン・ホーキングとの20年越しの闘い
    3.5
    1巻2,640円 (税込)
    「情報のパラドックス」という問題をめぐって、理論物理学者のレオナルド・サスキンドはスティーヴン・ホーキングと20年以上にわたって論争を続けた。本書はその理論的対決の物語。サスキンドは理論的な対決の物語を遊び心たっぷりの読み物に仕上げた。サスキンドは「エネルギーとは何か」「物理学でいう情報とは何か」「情報の保存とは何か」「エントロピーとは何か」といったもっとも基本的なことからていねいに説明しているので、本書を読むのに特別な知識はまったく必要ない。本書の隠れた主題は、物理の面白さを伝えることにある。本書は物理学への賛歌であり、物理の考え方の本当の面白さを心ゆくまで堪能できる一冊。

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  • 宇宙のランドスケープ 宇宙の謎にひも理論が答えを出す

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    この世の物理定数は、なぜこの値なのか。何故、生物が誕生し得る組み合わせなのか。究極の問いとも言えるその謎に、ヒモ理論を用いて迫る。

    筆者は南部陽一郎とともにヒモ理論の礎を築いた先駆者。触れ書きの通り数式は使わず説明してくれているのだが、なにせあまりにも日常とかけ離れすぎていて、想像つかない。その非日常を求めて読んでいる節もあるが。

    10の500乗もあるポケット宇宙、d-ブレーンに巻き付くプランク長さのヒモたち、そのヒモも11次元でないと数学的に矛盾してしうが、3次元空間に収まるために余剰次元はプランク長さまで巻き上げられている…

    宇宙という広大な領域を扱う学問と、観測できない最小の現象を

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    2021年10月25日
  • 宇宙のランドスケープ 宇宙の謎にひも理論が答えを出す

    Posted by ブクログ

     物理学が研究するのは通常は我々が住む宇宙の物理である。それ以外のことについて考えることは興味の対象ではあっても、学問として研究の対象ではなかった。それがこの宇宙が何故もかくまでに人間が住む必要条件をまるで奇跡の連続のように絶妙に設計されているのかという疑問を生じさせた。
     これには「人間原理」という思考があり、「どうして人間に好都合な世界なのか」を考えるのではなく、「好都合だから人間が存在した」と考える。これは一種思考の限界を示すものであり、多くの物理学者は「人間原理」で理解をストップさせるのを生理的に嫌悪した。それは「人間原理」がそれ以上に何も予測することも発展することもないからである。

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    2012年04月29日
  • ブラックホール戦争 スティーヴン・ホーキングとの20年越しの闘い

    Posted by ブクログ

    科学の入門書は納得。ひも理論やグラフィック原理までの部分は入門者の私でも理解しやすく、ユーモアのある表現で楽しく読めた。
    後半のひも理論については急に例えも曖昧になるし、間違ってる気がするし、数式出てこないから考える事も出来ないし、かなりモヤモヤする。今まで弦理論は過激で間違った論理って習っていたから受け入れづらかったのもあるだろうな……。
    本当にこの本に書いてあるのが正しいのかわからないし、そもそも読んでもひも理論が理解出来ていない。『宇宙のランドスケープ』などで詳しく説明されてるそうなので、読んでみるつもり。
    でも、問題を簡単にするためのヒントや、「なぜこの理論は間違っているか」を考える癖

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    2021年04月18日
  • ブラックホール戦争 スティーヴン・ホーキングとの20年越しの闘い

    Posted by ブクログ

    ブラックホールに落ち込んだ情報(ビット)が消滅するのか(ホーキング)、それとも何かしらの方法によって取り出すことが可能なのか(サスキンド)を論じた一般向けの科学啓蒙書(本当に一般向けか?)。

    普通に暮らすだけなら全く読む必要の無い類の本だが、宇宙・素粒子・ブラックホールというワードに心くすぐられる人は読む価値がある。

    それにしても、三次元の情報はすべて二次元平面で表現できる(できるというかそのようになっている)というホログラフィック原理は、マクロな世界に慣れ親しんだ身としてはどうにも信じられない。

    前著である「宇宙のランドスケープ」に比べれば優しく読み進めるのも容易だが、本の大体1/6を

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    2018年12月28日
  • 宇宙のランドスケープ 宇宙の謎にひも理論が答えを出す

    Posted by ブクログ

    ひも理論の重鎮レオナルド・サスキンドのメガバースと人間原理に関する最新の宇宙論。

    リサ・ランドールの『ワープする宇宙』やブライアン・グリーンの『隠れていた宇宙』など、最新の宇宙論が最近日本でも多く紹介されている。ヒッグス粒子の発見の話題もあったからだとも思われるが、これらの議論がこの世界の存在の究極の根拠について考えを巡らせている多くの人の琴線に触れるものであるからだということもあるだろう。科学書翻訳で多くの信頼を得ている青木薫さんも、このテーマで『宇宙はなぜこのような宇宙なのか 人間原理と宇宙論』という自著を出しているが、あえて翻訳だけでなくオリジナルの本を出してみようと決めた気持ちがわか

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    2015年11月03日

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