作品一覧 2014/11/28更新 武田信玄 伝説的英雄像からの脱却 試し読み フォロー 中世の音・近世の音 鐘の音の結ぶ世界 試し読み フォロー 1~2件目 / 2件<<<1・・・・・・・・・>>> 笹本正治の作品をすべて見る
ユーザーレビュー 中世の音・近世の音 鐘の音の結ぶ世界 笹本正治 着眼点にまず感心、感動する。 鐘(寺、仏壇、乞食等)の音に対する民衆の意識、あるいは死生観のようなものを知りたくて手に取ったが、とても面白く読めた。 民俗学だと地域伝承や口碑伝説に頼らざるを得ない考察も、鐘ならば歌人詩人らが多く歌っているし、彼らの足跡を追えば時代背景も分かる。とても調査しやすそう...続きを読む(少なくとも卒論である人身御供論よりは)に感じた。 Posted by ブクログ 武田信玄 伝説的英雄像からの脱却 笹本正治 タイトルの通り、従来まで伝説的見地から語られることが多かった武田信玄の人間像に学術的見地から客観的に迫っていく。当時の時代背景に関する研究成果を踏まえた上でそこから真実の信玄の姿を解き明かしていくスタンスは一般の読者にも十分読みやすい。良書。 Posted by ブクログ 武田信玄 伝説的英雄像からの脱却 笹本正治 勝手に読み直す日本史という事で再読する。 1997年の刊。手堅い内容で、今読んでも得るところ が多い。新書ということで、参考文献一覧を省略してい る事は玉に疵である。(昔の新書のスタイルなのでやむ を得ないか) はじめにで高野山の二種類の信玄画像について触れられ ている。16年前の時点で...続きを読む持明院蔵の画像の方が有力視 されていたとはと改めて認識する。 棒道については否定的見解、金山経営、信玄堤についても 過大な評価を避けようとしている。甲陽軍艦が描く信玄像 から脱却を図っているが、やや性急な気もする。 (2005年刊行のミネルヴァ日本評伝でどの程度深化さ れているか気になる。) Posted by ブクログ 武田信玄 伝説的英雄像からの脱却 笹本正治 タイトル通り、伝説的英雄像で語られる信玄を 資料から冷静に分析して地に足の着いた人物像に落とし込んでいる。 信玄の権力基盤、その範囲、金山経営、信玄堤、棒道など、信玄の英雄的君主像を支える通説を伝説的要素をそぎ落とし、現実的な領主としての信玄を浮き彫りにしようとしている。 Posted by ブクログ 笹本正治のレビューをもっと見る