宮脇先生の財政的フレームワークが存分に描かれている本です。ちなみに若生は出版前に校正段階で読ませていただいています。文句なしの☆5つ。財政は政治の代理指標であり、経済や地域社会とも密接に関わり、その間をつなぐものとして捉えられています。
特にインターネットで国や自治体の予算書を観察し、そこから何を
...続きを読む仮説として設定し、仮説を検証していくかという整理が最も有用であると説いています。それができるようになるためにはまず財政を見る目を養う必要があり、その基礎的な部分はこの本で身につけることができると思います。
初版(Vol1)は1997年に発行されており、当時は財政投融資が問題になっており、その問題に多くのページが割かれていましたが、今回はグローバル化・少子高齢化に伴う右肩下がり、不透明な時代に対してどのように対応するかが根本的な課題となっています。
「財政と聞くとなんだか縁遠い」と考えるかたにぜひ読んでいただきたい本です。