地方再生、地方企業では自治体が悪く書かれがちだが、この本では公務員も一緒にイノベーションを起こす仲間としている。
最も心に残ったのが、「自分が地方をなんとかしてやる」ということ自体を夢にしてはいけない、ということ。
他人に認めてもらいたい、という承認欲求ではないか、よく考えることが大事。
そうでない
...続きを読むと、上手くいかなかったとき、協力が得られなかったとき相手のせいにしてしまう。
大事なのは『自分が』何をしたいか。心の底からやりたいことは何なのか。人の為ではなく、まず自分の内から湧き上がってくる気持ちに向き合うこと。
筆者の経験……ローカルビジネスで倒産の危機にあい、友人に頭を下げて金を借り、黒字になるまで何年もかかり、やりたかったことができるまで10年はかかる、という結論を得る体験談。
これを読めば、確かに綺麗に着飾った思いではもたないな、と思わされる。人の為、世の為でなく、自分がどれだけそれが好きでやりたいか。
寂れていく地元みてなんとかしたいなあ、とぼんやり思ったので読んでみたが、本当に行動を起こすなら、まず地域ではなく『自分』と向き合い、問いかけるというしんどいことをやらなければならないと思わされた。
また、地元ではない地方に入るとき、認められたいと頑張るより、まず地域の人に教えてもらう、10を聞いて1を話す、という気持ち、など、ためになる心構えも教えられた。