3部作『CHANCE』の続編としてのお話です。前作で成功を手にした主人公の6年後を描いていますが、本作でも経営だけでなく、人生のヒントになる内容が多く含まれています。
犬飼ターボさんの小説において、『誰かの幸せや成功を応援する』という内容がテーマにある。それは、単なる経営や仕事の成功だけではなく、
...続きを読む人生の成功に繋がる考え方なのだと思います。
本作においても、主人公は様々な出来事に悩み、自分を責めることもしていきます。でも、人生に起こるあらゆることは、自分にとって全て必要なことであり、自分が気づくために引き寄せているものなのでしょう。
人生に失敗はなく、全ては自分が幸せになるために必要なものであることを教えてくれます。ビジネスのノウハウもたっぷり盛り込まれた本書ですが、私はそうした術よりも、自分の心の在り方を本書から学びました。
『喜びから成功を目指せば喜びが大きくなるし、恐れから生まれる怒りや恐怖から成功を目指せばその感情が大きくなって苦痛が続くんだ』と、主人公にメンターが話をします。自分の動機が何かにより、成功を掴んだときの自分の気持ちって異なるのでしょうね。
この世界は想いを実現する力が働いているようです。私はまだ、そんな体験をできていませんが、きっとそうなんだと思います。自分のビジョンを描き、他人と分かち合うことを、自分も心に留めて、自分の夢を実現する、と背中を押してもらえた1冊でした。