認知症について調べてみた@2冊目。
1冊目とは違ったスタンスで、ちょうど良かった。タイトルのとおり、認知症の人の気持ちに焦点を当てて書かれている。
冒頭にこのように書かれている。『認知症が進むと、本人から(気持ちを)聞くことは難しくなります。何も感じないのではなく、気持ちをうまく言葉にできないか
...続きを読むらです。』
この本も多くの具体的な事例が書かれている。健常者から見ると、なぜこんなことをするのか・なぜわかってくれないのかと苛立ってしまうのだろうと思う。でも、そのような行動を取ってしまう背景・理由を知ることで思いやりある対応ができる助けになるのかなと思った。
認知症になっても、昔のことはよく覚えているという。今度帰った時に、昔の話を聞いてみてもいいかなと思った。といっても、うちの場合はまだまだ軽度なんだろうなとわかった。
【認知症の捉え方】
前に読んだ本とスタンスが違い、印象に残った。この本では「認知症を発症する原因として最も考えられるのは年齢。老いとともに現れる自然な現象のひとつ。」とある。人間にとって、死は大きな恐怖。クリアな意識で死を迎えるとしたら、人生最期の時は辛いものになる。認知症があるからこそ、安らかに死ねる。こういった捉え方が老いや死を受け入れる助けになるのかなと感じる。