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作品一覧

  • 語りかける身体 看護ケアの現象学
    4.0
    「植物状態患者」は自分自身や周囲の環境を認識できず、他者と関係することが不可能だと定義されている。しかし実際に彼らと接する看護師や医師の多くは、この定義では理解できない「患者の力」を目の当たりにする。自然科学は彼らを「意識障害」としか診断できない。そこで著者は現象学という哲学を使って、その〈何か〉を探究し始める。
  • 交流する身体 〈病い〉と〈ケア〉の現象学
    NEW
    -
    1巻1,430円 (税込)
    病いに苦しむことと手を差しのべることは、同じ出来事の二つの現れである――。 パーキンソン病・統合失調症・小児・末期ガン・緩和ケア……〈ケア〉という営みは、病む人の苦しみに引き寄せられ、ときに痛みや辛さの表情に押し戻され、それでもその傍らにとどまり続ける態度のなかにすでに現れはじめている。看護学生と新人看護師の経験と語りを「鏡」として探る、来たるべき「ケア共同社会」への道しるべ。 [目次] 序 〈病い〉は患者のなかに閉じられているのか ■一 身体に耳をすます――看護学生の経験から 第1章 動かぬ身体との対話 第2章 押し戻す〈病い〉/引き寄せる〈病い〉 第3章 「患者の立場に立つ」ということ 第4章 〈病い〉の経験が更新されるとき ■二 二人でひとつの〈病い〉をつくる――新人看護師の経験から 第5章 看護がよくわからない 第6章 協働する身体 第7章 「気がかり」が促す実践 第8章 他者の痛みを感じとる――病名告知と〈病い〉経験 終章  〈ケア〉を捉えなおす 注および引用文献 あとがき 学術文庫版へのあとがき ケア共同社会への里程標 (*原本:『交流する身体――〈ケア〉を捉えなおす』NHKブックス、2007年)
  • 看護実践の語り 言葉にならない営みを言葉にする
    -
    1巻2,282円 (税込)
    看護とはどういう営みなのか? その実践が何に支えられているのかを深く考え、知る 看護師たちは、勤務交代をしながら、患者の状態を確認し、同僚や医師と意見を交わし、ナースコールが響くや、足早に病室に向かいます。看護師の関心は、つねに患者の状態にあるので、自分たちがどのように実践しているのかについて言葉にする機会があまりありません。「言葉にならない技術」と言われる所以です。しかし看護師たちの語り合いの場には、実践の知恵を知る手がかりがたくさんあります。本書は、看護師にグループインタビューして率直な会話を 作り出すことによって、看護実践についての見方や枠組みを再発見し、捉え直していった創造的な試みの記録です。看護師や医療関係者にとってだけでなく、病者として看護に関わる私たちにとっても、看護とはどういう営みなのか、その実践が何に支えられているのかを深く考え、知る機会となる本です。 【目次】 はじめに 序 章 語りを始める 第1部 駒に追いつくように動く 第1章 〈見えてくる〉という実践 第2章 「うまくできない」実践の語りが示すもの 第3章 「困った」けど困ってない 第2部 行為を踏みとどまらせるもの 第4章 応答としての苦しみ─「引っかかり」はいかに問われるか 第5章 自分の実践のもと 第6章 引っかかりから多様性へ 終 章 語りが生み出す普遍 【著者】 西村 ユミ 東京都立大学健康福祉学部教授

ユーザーレビュー

  • 語りかける身体 看護ケアの現象学

    Posted by ブクログ

    A さんの体験は、スーさんとのコミュニケーションなのか、Aさんの知覚体験、それともただの思い込みなのか?
    Aさん自身の現象学的研究であって、スーさんの現象学的表出ではないのか?

    0
    2024年07月10日
  • 語りかける身体 看護ケアの現象学

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    フィールドワークの推薦本である。博士論文をもとにした本であるから、看護についてのフィールドワークの博士論文を書くときには参考になるであろう。教員養成系大学生にとっては特別支援教育についての論文執筆に役立つのかもしれない。

    0
    2025年01月11日
  • 語りかける身体 看護ケアの現象学

    Posted by ブクログ

    植物状態、いわゆる遷延性意識障害患者に対してのケアは科学的に証明しにくい。それを著者は現場で一緒に働きながら、そこで働いている看護師との対話実践を分析することで、従来の科学的方法ではない真実を生み出す。そのための理論的背景として、現象学を用いるが、その中でもメルロ・ポンティの理論を用いて説明する。看護実践を理論化する場合、ベナーをはじめとして現象学を理論的基盤として持つことを初めて知ったが、本書はそれに対してに批判的考察もあり、深みのある書と思った。

    0
    2024年08月04日
  • 語りかける身体 看護ケアの現象学

    Posted by ブクログ

    患者が何らかの反応を出してくれる時は、スタッフが「下心なしで」「邪念なく」付き合った時ではないか p185
    普段下心まるだしだよな、と反省。基本から見直さねば。

    0
    2022年09月03日
  • 語りかける身体 看護ケアの現象学

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    むずいーーっ!!
    ぜんぜん頭に入ってこん
    けど、星野源の「蘇る変態」では、くも膜下出血術後の、ICUで寝たまま体を固定されて24時間神経過敏に耐え続けていたと言っていて衝撃を受けたけど、それは状態が良くなって仕事ができるようになったからエッセイでみんなも知ることができた事実だけど、表出できない人はそんな状態だったとしても訴えることができないんだ
    一見分からないから意識障害、植物状態と言われて感情や感覚を読み取ってもらえないけど、常に痛みや違和感を感じ続けてるかもしれないんだ

    住田さんの話は…聞けてよかったな

    そうそう、語りかける身体って最初見てなんとなく違和感感じてたのが、語りかける身体っ

    0
    2025年08月24日

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