ー 人間はなぜ、はたらかなくてはいけないか?それは「端を楽させる」ためなんです。ー
新橋のガード下にある、六坪ほどの小さな理髪店「バーバーホマレ」。そこで94歳までハサミを持ち続けて働いた、理容師:加藤寿賀さんの言葉。
ちょっと仕事がしんどいな、何だか朝起きるのがつらい…そう思っていたとき、本屋
...続きを読むさんで平積みされていたこの本のタイトルが目に入ってきました。答えが知りたい。と思い、パラパラと頁をめくってみると、冒頭の言葉にハッとさせられました。
端を楽させるから「はたらく」
そんなふうに考えたことなかったな、と。
関東大震災、第二次世界大戦、東京大空襲を命からがら生きぬき、母親、夫、次女を亡くした悲しみを乗り越えて働きつづけた人の言葉だからこそ、目と心に染み込んできます。
わたしの周りには、戦争を語ってくれる人はいません。そして、仕事で行き詰まってしまった時、相談できるような人も。
だから、時々この本をひらいて、寿賀おばあちゃんに叱ってもらおうと思います。
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2:仕事は選ぶもんじゃない。与えられた仕事こそ
転職。
4:自分の身についたものは、自分を裏切らない。
13:嫌な相手にも頭を下げなさい。仕事に頭を下げる
と思えば我慢できる。
18:大切な人と暮らす。そんな日常を戦争は奪う。
20:憲法9条を変えてはいけない。
25:できぬ我慢をする心を持ちなさい。
29:「いただきます」は、命を捧げてくれる生き物に
言う言葉。
32:感謝できない人間は、生きる価値はない。
47:自信のない事を言うときは「か」をつけなさい。
50:できなけたっていい。「やらせていただく心」が
大事。
56:人の心が分かるまで自分の心を磨き続けなさい。
58:水を大切にしなさい。水を粗末に扱うのは、自然
を粗末にすること。
64:願いは叶わない。でも思いは通る。