作品一覧

  • 古文と漢文 ――書き言葉の日本語史

    ビジネス・実用

    4.3
    1巻1,056円 (税込)
    古い文と書いて、「古文」。平安時代と江戸時代では、数百年を隔てているのに、なぜ『源氏物語』と『奥の細道』は同じ文法で読めるのか。また、昔の中国の文章である「漢文」。なぜレ点などの印までつけて、「中国語」を「日本語」で読もうとするのか。「そういうものだ」と思って学んできた「古文・漢文」という教科は、たびたび要不要の議論の的となるが、それぞれの主張の前提が一致していない。そもそも古文とは何か。漢文とは何か。書き言葉の日本語史を精緻に解き明かし、議論の基礎を供する。

ユーザーレビュー

  • 古文と漢文 ――書き言葉の日本語史

    Posted by ブクログ

    古文とはなにか?漢文とはなにか?
    それらの定義・扱われ方・変化の歴史が解説されていて、非常に興味深かった。
    書き言葉 (古文) が平安時代から明治時代に至るまでかなり統一的な文法で使われていたというのは驚きですね。

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    2026年08月09日
  • 古文と漢文 ――書き言葉の日本語史

    Posted by ブクログ

    古文、漢文の授業が必要かそうでないか以前に、オレら古文も漢文も、その正体知らんやん。という驚きの事実を突きつける。まぁおちつけ。順に説明したるから、というたいへん親切な1冊。古文というのは、古い日本語ではなく、「書き言葉」であるということ。漢文は中国語を日本語として読むにはどうすりゃいいのというところから始まり、しまいには語順まで日本語化して候文までつくってしまうようになる。古文、漢文といっても歴史上の変遷があり、いろんなレイヤーがあり、工夫があったのだというところがすごくわかりやすく書いてある。勉強になりました。

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    2026年08月08日
  • 古文と漢文 ――書き言葉の日本語史

    Posted by ブクログ

     漢文の学習については定番の批判がある。それを国語の授業で学習する意義があるのか。それを学んでも中国人と会話することはできない外国語を日本の古語で読むことにどのような意味があるのかと。
     本書はその反論をする支えになる。私たちが使っている日本語は実は漢文訓読の実践の末にできたものである。本来外国語であった古代中国語を漢字の両義性を用いて何とか読解するという祖先の苦労が、実は現在の日本語を形成したのである。そのことを理解させてくれる。
     漢文を学習することは古代中国の文化を理解するだけではなく、それをなんとか理解しようとした先人の努力に加え、その時々の情念を表記する手段として日本人がどのような判

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    2026年05月28日
  • 古文と漢文 ――書き言葉の日本語史

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    田中草大「古文と漢文」(ちくま新書)
    古文は単に古い文章ではなく、平安・鎌倉期に確立した古典文法に則った文章だという。室町時代、江戸時代の文章も古典文法に則っている限りは古文である。一方で狂言などに保存されている室町の話し言葉、キリシタン版文書にある戦国の話し言葉、江戸の戯作の会話文などは古文ではなく、遥かに現代文に近い。
    漢文は中国古典を日本語で読もうとして訓読したことから始まり、その訓読の文章が古文にも大きな影響を与えた。また江戸期の候文は漢文の知識が無くても公式的な文章を書くための発明だという。
    日本語の書き言葉と話し言葉がそれぞれどのように変遷してきたのかが多くの例文で示され、興味深い

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    2026年03月21日
  • 古文と漢文 ――書き言葉の日本語史

    Posted by ブクログ

    古文と漢文について、豊富な事例を基に分かり易く解説している面白い著作だ.古文が平安時代から明治時代にかけて多く変化していないことには驚いた.漢文が「訓読を基盤にして日本語を中国語式に書く」と定義されていたが、なるほどと思った.古文を基にした文語文は、理科系の論文、商用文、法令に今でも残っていることも驚きだ.候文は今でも時々見るが、年賀状で「旧年中は一方ならぬ御厚情を蒙り難有奉存候 今年も相変らず御交誼に預り度御願申上候」と書くともらった方はどう感じるか.

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    2026年08月17日

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