作品一覧

  • お稲荷さまの謎解き帖
    4.3
    1巻1,980円 (税込)
    第46回小説推理新人賞受賞作。俺が稲荷神となって、はや三百年。「誉人」として選ばれた人間の願いを叶えるため、日々神社で人々の願いに耳を傾けている。俺は人智を超えた神の力を使えるが、人間の心の機微がさっぱりわからない。今回やってきた誉人の女は、病におかされ余命わずかにもかかわらず、「どうか私が殺されますように」と願った。遠からず命が失われるのに、一体何のために、誰に殺されたいのか――? 落ちこぼれの神様の少年が解き明かす、人間の不思議と宿命。読後、温かな幸福感に包まれる神様ミステリー!

ユーザーレビュー

  • お稲荷さまの謎解き帖

    Posted by ブクログ

    願いを叶える稲荷神と願う人間たちの物語。

    人の心が未だ分からぬ神様が、願いを叶えようとする過程で少しずつ人間を理解していく。

    神様と言っても、何でも思うようにできる力があるわけではなく、力はかなり限定的である。
    その縛りが読む者にワクワクを与えてくれます。

    それぞれの思いを乗せて参拝に来る人間と、それらの願いを限られた力でどうにか叶えようとする稲荷神。
    人間の曖昧であったり釈然としない願い、その真意に辿り着くまでも大変感動的でした。
    まだまだ願いを叶えたい人間は多いことでしょう。
    続編を熱望します!

    0
    2026年03月27日
  • お稲荷さまの謎解き帖

    Posted by ブクログ

    稲荷神は落ちこぼれである。人間の中から選ばれた「誉人」の願いを叶える役目を持つ稲荷神の達成件数は、神になってから三百年経った今でもたったの五人。人々の願いは難解で、神様には人の考えが全く分からない。そんな稲荷神は人に寄り添い、人の温かみに触れていき———

    すごく良かった。
    稲荷神視点で進んでいく物語であるからこそ、彼が感じる人間に対する思いがひしひしと伝わってくる。神様であるからこそ、自己犠牲、友愛、家族愛、嫉妬等の人の気持ちが理解できない。しかし、彼もまた人と触れ合う事で、少しづつ然れど確実に人の気持ちに寄り添うことが出来るようになっていく。そんな神様の感情を追体験できるからこそ、こちらも

    0
    2026年03月19日
  • お稲荷さまの謎解き帖

    Posted by ブクログ

    フォローしている方のレビューを読んで借りる
    おすすめポイントも書いてくれているのですごく助かります。
    神さまなのに人に学びながら成長していく話に自分も学ぶところが多い。不幸を考えるより何が幸せを感じるかを数えた方がいいという話には自分も幸せだけを考えていきたいなぁと思う。

    0
    2026年02月18日
  • お稲荷さまの謎解き帖

    Posted by ブクログ

    『誉人』の願いを叶える為に奮闘する稲荷神。最初は、願われた言葉をそのまま叶えればいいと思っていたが、次第にその願いの本当の想いを知り、人間の心に寄り添っていく。神様に願う願い事には、自分自身の為の願いが大体だけど、誰かの幸せの為に真剣に願う想いは、ちゃんと叶えようとしてくれるんだなぁと思った。最後の『お前たちが神に願うなら、神を信じるなら、俺たちはいつもここにいる』という言葉に胸をうたれた。暖かい気持ちになれた。

    0
    2026年02月17日
  • お稲荷さまの謎解き帖

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    超好きなタイプの作品でした。
    メディアワークス文庫の『神様の御用人』シリーズが好きなひとは、本作も好きなのでは…!
    神さまが主人公となる小説は多く存在しているけれど、まだ子供の神さまという設定は見た記憶がなく、神さまも大変だとにこにこ見守るように読んでしまいました。
    誉人の願いはどれも難解。なんでそんな願いをしたのだろうか。神さまといったらそんな理由もお見通しなのかと思っていました。
    けれどもイナリはその理由を考える。まだ彼がやわ神だからなのでしょうか。
    作品を通してすごくほっこりするハートフルストーリーではありますが、誉人の願いの理由を知るとどれだけ切実な願いだったのかを知ることになります。

    0
    2026年02月03日

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